1.イチゴの追肥とは何ですか?
イチゴなどの作物の生育に応じて、追加で養分になる肥料を与えることを『追肥』といいます。
イチゴに追肥はしたほうが良いのか、しない方が良いのか悩まれている方も多いですが、追肥は行ったほうが良いです。
イチゴはビタミンCがとても豊富で、実も付けるため、成長には十分な栄養が必要です。
イチゴは、きちんと栄養を与えて育てると、甘くて美味しいイチゴを収穫することが可能なため、追肥は必須と言えます。
肥料の吸収は、イチゴが育つにつれて大きくなっていきますので、その吸収に対応できるように肥料を切らさないように追肥することが必要です。
また、雨が降ったり、灌水することによって土壌中から栄養成分の流亡もあるため、それを補うためにも追肥が必要です。
イチゴは追肥をしないと、小さなイチゴしか収穫できなくなり、食べれないイチゴも出て来ると、収穫量が減ってしまいますので、きちんと追肥をしてあげましょう。
2.イチゴの追肥時期はいつか?
イチゴの追肥は2回以上行います。
1回目の追肥は、根が活着した11月頃に行います。
2回目の追肥は、株の生育状況を見ながら冬越しをした2月中旬頃に追肥を行います。
3.イチゴの追肥方法
イチゴの追肥は、鶏糞、カリ、硫安、草木灰、液肥、化学肥料など何を使えばいいか悩んでいる方も多いですが、イチゴの追肥は『化成肥料』を使用します。
イチゴに適した肥料の成分
インターネットでは『イチゴに適した肥料』なども購入することができますので、こちらの肥料を使うのも良いでしょう。
イチゴに適した肥料の成分比は、チッ素(N)-5、リン酸(P)-8、カリ(K)-5の割合などです。
甘いイチゴを作る肥料は魚粉などの有機質素材がイチゴをおいしく育てます。
花付きと実付きを良くするリン酸成分の多い肥料で、扱いやすいペレットタイプの肥料です。
イチゴの追肥におすすめの肥料
1回目の追肥方法
イチゴの1回目の追肥は、根が活着した11月頃に行います。
肥料は、化成肥料やイチゴ専用の肥料が販売されているため、それらを使用します。
根の伸びる先に肥料を与え、春の成長に備えます。
1株あたり5g程度が目安です。追肥を行う際は、根の肥やけを防ぐために、株元から少し離れた場所にパラパラと撒いて土に混ぜ込むようにします。
2回目以降の追肥方法
2月下旬頃になるとイチゴの休眠状態が終わり、生育が始まるため、追肥が必要になります。
イチゴの2回目の追肥は、1回目と同様の方法で追肥を行いましょう。
4.イチゴの追肥の注意点
イチゴの追肥は、たくさん肥料を与えればよいというわけではありませんので、注意点に気をつけながら栽培を行いましょう。
肥料の与えすぎに注意
甘くて美味しいイチゴを育てるには栄養を切らさないことが重要になりますが、美味しく育てようとして肥料を与えすぎるとイチゴに害虫がつきやすくなったり、追肥を施すことによって雑草が生えやすい環境になってきます。
放置すると雑草に、イチゴが育つための栄養分や水分を吸い取られてしまい、害虫も住みやすくなるため、定期的に除草するようにし、肥料の与えすぎには気をつけるようにしましょう。
またイチゴは、窒素過多の場合にうどんこ病などの病気が発生しやすいので、追肥の量に気をつけましょう。
収穫までの間には、生理障害による生育不良を起こすことがあります。
原因は養分が適切に与えられなかったり、温度や水分が適切な状態でなかったりすることです。
水はけが悪いと養分も畑にとどまるため、養分が過剰な状態になってしまいます。
そのような場合、肥料に弱いイチゴの根にダメージを与え、生育を阻害することになりかねません。
育てる前に水はけの状態を確認してから、栽培を始めるようにします。
肥やけを起こしやすいイチゴは、肥料の与えすぎも生理障害を起こす原因となります。
イチゴは根が弱いので、一度に多くの肥料をあげすぎたり、根元に近いところに施すとかえって害になりますから注意しましょう。
追肥をするタイミングで葉の色や大きさをみて、養分不足を起こしていないようであれば追肥は不要です。
5.イチゴの栽培ポイント
イチゴは老若男女に人気の果物で、とりたてのおいしさが格別です。
栽培期間が長く、苗づくりから始めると収穫までに1年以上以上かかりますが、プランターや鉢で栽培できるため、家庭菜園で人気が衰えません。
イチゴはオランダで改良され広まったため、和名は「オランダイチゴ」です。
イチゴを栽培する際は、以下の栽培ポイントに気をつけながら育てていきましょう。
- 苗選び:健康な良い状態の苗を選ぶこと。
- 土づくり:イチゴの根は肥料に弱く、肥やけを起こしやすいため、土作りは植え付けの1週間前までには終わらせておく。
- 植え付け:浅植えにし、クラウンに土が被ってしまわないように注意する。
- 水やり:植え付けを終えてから1週間程度は、株元が乾かないようにこまめな水やりをする。
- 肥料切れに注意:イチゴの追肥は適切なタイミングで定期的に与える。
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