クレソンの育て方・栽培方法

クレソンの育て方・栽培方法

1.クレソン栽培の特徴と時期


クレソンの育て方手順に沿って、畑やプランターでクレソンを栽培してみましょう!
クレソンは簡単に育てられるので、初心者が栽培するのにもオススメの野菜です。

クレソンの栽培データ
■クレソンの栽培難易度:★☆☆☆☆

■クレソンの旬:春4月~6月、秋10月~11月

■連作障害:あり

■栽培時期:春植え・秋植え

■春の種まき:3月~5月
 収穫時期:4月~6月

■秋の種まき:9月~10月
 収穫時期:10月~11月

クレソンは年2回栽培することができ、クレソンの旬は、春は4月~6月、秋は10月~11月です。

クレソンの科目は、フウチョウソウ目アブラナ科の多年草であり、ヨーロッパから中央アジアを原産とする野菜です。
クレソンの品種としては、『ウォータークレス』『VARIEGATED LAND CRESS』『グリーククレス-Olympus』『de Fontaine a Larges Feuilles』『Alenois Commun』『a Large Feuille』『ガーデンクレス』などがあります。

クレソンは、抽水植物もしくは沈水植物であることから、オランダガラシとも呼ばれ、日本国内の川や溝で雑草化していることもあります。

クレソンは、元来日本には自生していなかった外来種であり、クレソンの茎を水に浸しておくだけで簡単に発根するほど非常に強い繁殖力を有する植物です。

そのため、明治時代には東京都台東区の上野恩賜公園内の老舗西洋料理店上野精養軒で使用されていたクレソンが上野恩賜公園内の不忍池に流れ込み自生したとされています。

現在では驚異的な繁殖力による水路の閉塞や在来種植物への悪影響から、外来生物法の要注意外来生物に指定されています。

クレソンの食べた方としては、洗ってそのまま生で食べることができます。

クレソンは、肉料理の付け合わせやサラダの材料などに用いられ、さわやかな香りとコショウと似た辛味があるのが特徴です。

クレソンの栄養素としては、ビタミンCやビタミンE、そしてカロテンを多く含みます。また、カリウムやカルシウムも豊富です。

クレソンと肉

クレソンは、ヨーロッパからアジアの比較的気温の高い温帯地域に自生しているので、気温5℃を下回らない地域であれば1年中収穫可能な植物です。

国内の栽培時期は一般的に3月~12月までとされていますが、比較的冷涼な環境を好む植物でもあるので、夏季の酷暑には生育が鈍る特徴もあります。

クレソンは、土壌だけで無く水耕での栽培が可能な植物であり、水耕栽培ならば通年の栽培が可能な植物です。

クレソンは、ほぼ中性域の土壌を好むとされ、好適土壌pHは6.5~7.5とされています。
畑やプランターで栽培する場合には、石灰剤を土壌にしっかりと混ぜて土壌pHを調整しておく必要があります。

種まきの2週間程度前までに土壌を準備するのが栽培のポイントです。

クレソンは、一般的に連作障害を引き起こす植物とされ、1度栽培した土壌では2年間~3年間栽培を控えるのが一般的ですが、最低でも1年程度は、土壌を休ませる必要があります。
しかし、水耕栽培は一般的に連作障害が発生し難い栽培方法なので、クレソンの場合も連作障害は発生し難いとされています。

2.クレソンの栽培基本(畑・プランター)

肥料

クレソンは、土壌pH6.5~7.5のほぼ中性の土壌を好むことから強酸性の土壌や強アルカリ性の土壌などの極端な土壌pHでの栽培は不可能とされ、堆肥や油粕などの肥料と共に土壌pHを調整する石灰剤を充分に混ぜてしっかりと耕し撹拌します。

栽培用の土壌の準備は、肥料や石灰剤が土壌に十分に馴染むように、種まきの2週間程度前までに終える必要があり、幅90cm、高さ10cm程度の畝を作るのが栽培のポイントです。

プランターで栽培する際には、赤玉土60%に腐葉土30%と砂10%を混ぜた水はけの良い土作りを行います。クレソンは、他の植物に比べて浅く広く根を張る特徴があるので、プランター自体は浅く広いものが栽培に最も適しています。

また、クレソンは土壌栽培だけでなく水耕栽培も可能な植物なので、底面給水のできるプランターでの湿地栽培も可能です。

クレソンは、一般的に耐寒温度が1℃とされていることから気温が5℃以下となる環境での栽培が不可能とされています。発芽の適温が10℃~20℃であることから種まきは3月頃~5月頃と9月頃~10月頃が気温も安定して良く発芽します。

種まきは、畑や用土を入れたプランターに5cm~10cm程度の株間をあけて条まきにします。種は発芽率が90%と非常に高いので、種まき後は種が隠れる程度に薄く土を被せると共に、被せた土が流れないように優しく水をやります。
土がある程度の湿っているように、こまめに水を与えるのが栽培のポイントです。

クレソンは、種まきから1週間程度で発芽するので、苗の本葉が2枚~3枚程度まで生育した時点で生育の悪い苗を間引きします。どの程度間引きするかが栽培のポイントであり、間引いた苗も食べることが出来ます。

クレソンの苗は、根が植え替えに耐えられる太さになる頃に定植を行いますが、目安としては本葉が5枚~6枚程度まで生育した頃です。

クレソンの苗は、一般的な植物に比べて浅く広く根を張っているので、植え替えの際には根を切らないように注意を払い、15cm~20cm程度の株間をあけて植え付けを行います。

クレソンは、抽水植物もしくは沈水植物であることから乾燥に弱い植物なので十分に水を与える必要があります。
雑草化して日本全国の池や沼などでも自生しているので、根が完全に水没するほど水を与えても根が腐ることが無く、逆に田んぼのような環境でも元気良く生育する特徴を持つ植物です。

しかし、葉まで水没してしまうと水に浸かった葉は腐ってしまい、高温になると腐って枯れてしまう特徴があるので、根に水を与えるようにすると元気に生育します。

クレソンは、一般的に生育に最も適している気温は15℃~18℃とされ、平均気温が15℃~18℃前後の4月~6月上旬と、10月~12月上旬の生育が最も盛んな時期です。

特にこの時期は栄養を必要とするので10日~2週間に1度の頻度で肥料を与えると生育がより促進されます。追肥を行わなくても生育し、十分な収穫量が確保出来ます。

土壌で栽培する場合には、根元から少し離れた所に追肥を行うと、より広く根を張り株が安定します。

3.クレソンの栽培手入れ

水やり

クレソンは、発芽率を上げるために気温が発芽の適温とされる10℃~20℃になる季節から栽培を開始しますが、耐寒温度1℃~耐暑温度25℃の間であればどこに置いても枯れることがありません。

クレソンは、葉が枯れても茎を凍結させなければ、越冬して暖かくなる春に再び芽吹き収穫が可能です。

耐暑温度25℃を超えると著しく生育のスピードが減退するだけで無く、しおれてしまう恐れがあるので、25℃を超える季節には、風通しが良く半日日陰の場所での栽培が最も望ましいとされています。

クレソンは、強い日差しや水不足などの過酷な環境で栽培すると、好適環境で栽培した場合に比べてエグ味や苦味が強くなる傾向があるので、日差しよけの設置や適切な追肥及び適時除草を行いながら栽培すると美味しくなる植物です。

また、寒さにあってもエグ味や苦味を増すので寒冷地や冬季に栽培する際にはビニール保温が必要となります。

クレソンは、好適環境で栽培すると50cm~120cmにも成長する植物ですが、草丈が大きくなると手入れが大変になるだけで無く、硬くなると共に、味も著しく落ちてしまう特徴を持つ植物です。

クレソンは、一般的に草丈が10cm~15cm程度まで生育した時点で、茎の先端を摘みとる摘芯と呼ばれる間引きを行うのが栽培のポイントです。

摘芯は、上に生育するための栄養分を横に生育するために栄養分へと転化する目的があり、摘芯を行うことで草丈がある水準で抑制され、手入れがしやすくなると共に、脇芽が増加し食感が柔らかく味の良いクレソンが増加するメリットがあります。

クレソンは、花をつけると茎や葉が非常に硬くなり、エグ味や苦味が強くなってしまうので、適時摘芯を行うと共に蕾の間引きを行うことで収穫期間の延長と収穫量の増加が見込める植物です。

花を咲かせた後は、越冬時に凍結しないように管理しやすいサイズまで株を切り戻します。

4.クレソンの収穫時期について

クレソンの収穫

クレソンは、土壌栽培の場合には草丈が20cm~30cm程度になったら順次葉と茎を収穫することを繰り返すので、収穫時期は気温が15℃~18℃となる5月から、気温が5℃を下回ることが増加する12月頃までとされています。

水耕栽培の場合には、土壌栽培のように連作障害が発生し難いので1年を通して何時でも収穫時期とされ、クレソンは4月~5月にかけて白い儚げな花をつける植物です。

クレソンは、草丈が10cm~15cm程度まで生育すると茎の先端を摘芯しますが、摘芯をこまめに行うことで脇芽が徐々に増加すると共に食感が柔らかで味の良い部分の収穫量が増加します。

クレソンは、耐寒温度が5℃と比較的寒さに強い植物ですが、耐寒温度の5℃を大きく下回る氷点下になると葉だけで無く茎部分まで凍結してしまい枯れる原因となり、逆に耐暑温度の25℃を大きく超えると枯れてしまう植物です。

特に高温期には、土壌栽培よりも水耕栽培や湿地栽培の方が枯れるリスクが高く、葉が黄色くなると共に落葉し最終的に枯れてしまいます。
他の枯れる原因には、他の植物と同様に害虫や病気によっても枯れることがあり、早期発見早期対処がセオリーです。

5.クレソンに発生しやすい病気と害虫

クレソン

クレソンは、一般的に病気や害虫にも強く、初心者でも比較的簡単に栽培出来る植物ですが、ハダニやコナガ及びアオムシなどの害虫に加え、斑点細菌病や黄色輪紋病などの病気に感染しやすい植物です。

ハダニは、蜘蛛の仲間であることから、蜘蛛のように風に乗って葉の裏に寄生します。産雄単為生殖を繰り返しながら個体を増やす特徴があり、葉の裏で密集し栄養を吸収して葉を枯らすだけで無く、クレソン自体を枯らしてしまうこともあります。

ハダニは、霧吹きなどでこまめに葉の裏を洗い流しますが、クレソンは葉に水がかかると黄色く変色して落葉してしまうことがあるので、セロハンテープやデンプンスプレーによる駆除方法が無難です。

アオムシは、モンシロチョウやアゲハチョウなどの幼虫であり、アオムシを捕殺すること無く放置すると一晩で丸坊主にされてしまうこともあるので、早期発見からの早期対処が必要となります。

コナガは、クレソンなどのアブラナ科の植物を好んで寄生する鱗翅目の昆虫の幼虫であり、葉に産み付けた卵が孵化すると葉の内部から葉脈以外を食い尽くす害虫です。

斑点細菌病は、カビの一種である糸状菌が付着することで発症するとされ、梅雨時や秋雨など雨量の多い時期で気温28℃以上になる季節に多く発生する病気であり、放置すると葉の腐敗だけで無く株自体が枯れてしまいます。

また、斑点細菌病は種子伝染してしまう特徴があるので感染した種子で栽培してしまうと畑やプランター全体に斑点細菌病が蔓延してしまうこともある病気です。

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