土壌酸度(どじょうさんど)

土壌酸度(どじょうさんど)

「土壌酸度」は、土が酸性かアルカリ性かを示す指標で、「pH」の記号で表します。野菜の生育に適した土壌酸度は、好適pH、好適土壌pH、好適土壌酸度などと呼ばれ、pHはドイツ語読みで「ペーハー」、英語読みで「ピーエッチ、ピーエイチ」と呼ばれます。中性のpHは7.0であり、それ以下が酸性、それ以上がアルカリ性を表します。

トマト、ナス、キュウリ、イチゴなど多くの野菜は、弱酸性(pH6.0~6.5)の土で育ちます。酸性(pH5.5~6.0)を好む野菜には、サツマイモ、ジャガイモ、スイカなどがあり、アルカリ性(pH6.5~7.0)を好む野菜には、ホウレンソウ、エダマメ、ゴボウ、ネギなどがあります。

日本の土壌は酸性に傾いているため、土壌調整の際には苦土石灰などをまいて調整します。酸性の場合は、苦土石灰を1㎡あたり100~150gまき、土壌中に充分なじませます。苦土石灰は、放置すると雨や土壌中の水分を吸収して固まってしまうので、十分に耕して土となじませるようにします。

家庭菜園で土壌pHを測定する場合は、土壌酸度計や土壌酸度測定薬を使用します。『シンワ測定 土壌酸度計 A 72724』などは、先端部を土壌に差し込むだけで簡単に測定することができます。

適切な土壌酸度を維持することは、野菜栽培において非常に重要です。正しい土壌酸度を保つことで、野菜の成長を促進し、高収量で美味しい野菜を収穫することができます。


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