カボチャの種まきと苗づくり方法

カボチャの種まきと苗づくり方法

1.カボチャの種まき時期

カボチャは、南アメリカ原産のウリ科の野菜で、カボチャは、西洋カボチャ、日本カボチャ、ペポカボチャに分類されています。
西洋カボチャは、果肉が粉質でホクホクして甘みが強く、日本で栽培されているほとんどが西洋カボチャです。

カボチャの種まき時期は、関東などの中間地では3月下旬~4月中旬が目安です。

カボチャは、栽培が比較的簡単で、初心者にも栽培できる人気の野菜です。
ミニサイズの品種を選ぶと、プランターで栽培することもできます。

2.カボチャのおすすめ品種

カボチャには多くの品種がありますが、育て方はどれも同じです。
①西洋カボチャ:『みやこかぼちゃ』『えびすかぼちゃ』『坊ちゃん』『ロロン』『コリンキー』『雪化粧』『プッチィーニ』『メルヘン』『くり将軍』『ほっこり姫』など。
②日本カボチャ:『菊座かぼちゃ』『鹿ヶ谷』『日向14号』『バターナッツ』『小菊かぼちゃ』など。
③ペポカボチャ:『そうめんカボチャ』『ズッキーニ』など。
④ミニカボチャ:『プッチィーニ』『ほっこり姫』『坊ちゃん』『栗坊』など。

3.カボチャの栽培ポイント

・遅霜の心配がなくなってから苗を植え付ける。
・つるがよく伸びるので、品種に合わせて整枝・摘芯をする。
・日本カボチャは、本葉5~6枚の頃に親づるを摘芯する。
・人工授粉を行って、確実に結実させる。

4.カボチャの種まき(畑)

畑での種まき

カボチャを種から育てる場合は、畑に直接まく方法(直まき)と、育苗ポットにまく方法(ポットまき)があります。

①良い種を選ぶ

カボチャの種を購入する際は、地域にあった品種を選び、栽培適期を守るようにします。種袋には、品種の特徴、栽培時期、栽培方法、発芽・生育適温、発芽率、有効期限などが記載されています。
種には寿命があるので、種袋の裏にある有効期限もチェックしましょう。

カボチャの種は、ホームセンターや園芸店で購入することができます。
種を購入する際は、直射日光の当たる場所に陳列されているものは避けましょう。欲しい品種がない場合は、インターネットで購入すると便利です。

②適温時期に種をまく

カボチャの種まき適期は、関東などの中間地では3月下旬~4月中旬が目安です。
カボチャの発芽適温は25~28℃、生育適温は20~28℃です。
種袋に発芽適温・生育適温の記載があるので、適期に種まきをします。
カボチャは発芽適温に達していないと、うまく発芽することができません。
確実に発芽させるためには、4月以降に気温が十分に上がってから種まきをします。
地温が25~28℃であれば、4~5日ほどで発芽します。

③種のまき方

直まきにする場合は、2週間以上前に土づくりを行い、畝を立てておきます。
種まきは点まきにして、直径5㎝、深さ1㎝の穴に種が重ならないように4~5粒まきます。周りの土を被せて手で軽く押さえて土と種を密着させ、水をたっぷりやります。
種まき後は、3~4週間ほどホットキャップをかけて保温し、発芽と生育を促します。発芽したら本葉3枚の頃に2~3本に間引き、本葉4~5枚の頃に1本にします。

④種まき後の水やり

種は、水、温度、酸素などの条件がそろうと吸水を始め、蓄えた養分と酸素を使って発芽します。
種をまいた後はたっぷりと水やりをし、発芽するまでの間は用土の表面が乾いたら水やりをします。

⑤適切な用土を使う

ポットに種をまく場合は、「種まき専用培養土」がおすすめです。
種まき専用培養土は、発芽しやすいように微粒の各種用土がブレンドされています。保水性・排水性・通気性に優れているため、発芽後も安心です。

5.カボチャの苗づくり

苗づくり(セルトレイ)

カボチャは、発芽適温が25~28℃と高いので、家庭菜園ではポットまきがおすすめです。
ポットまきは温度管理や水やりが簡単で、発芽して丈夫に育った苗を選んで植え付けることができます。

ポットまきの手順は、以下のとおりです。
①3号ポット(直径9㎝)に種まき専用培養土を入れる。
②指先で窪みを2~3箇所作り、種の尖った方を下向きにして1粒ずつまく。
③土を被せて手で軽く押さえ、土と種を密着させる。
④種まき後に、ジョウロでたっぷりと水やりをする。
⑤本葉2~3枚の頃に1本に間引き、本葉4~5枚の頃に植え付ける。

6.カボチャの種まき(プランター)

プランターでの種まき

プランター栽培では、実の重さが600g前後のミニカボチャがおすすめです。

種まき

カボチャの種まきは、ポットまきがおすすめですが、直まきもできます。
ポットまきの手順は、畑の場合と同じです。

プランターは、10号鉢(直径30㎝)で1株が栽培目安です。
カボチャは連作を嫌うので、用土は新しいものを使うことをおすすめします。ホームセンターなどで野菜用培養土を購入すると、土づくりの手間が省けます。
培養土は、プランターの上部から3㎝下のところまで入れます。

直まきの場合は、点まきにします。直径5㎝、深さ1㎝ほどの穴に種を2粒ずつまき、土を被せて手で軽く押さえて土と種を密着させ、水をたっぷりやります。
発芽したら本葉3枚の頃に2~3本に間引き、本葉5~6枚の頃に1本にします。
プランターは日当たりの良い場所で管理し、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。

植え付け

ポット苗を植え付ける場合は、ポリポットの大きさと同じくらいの植え穴を作り、根鉢を崩さずに植え付けます。
植え付け後は、株元に土を寄せて手で軽く押さえて安定させ、たっぷりと水をあげます。
プランターや鉢は、日当たりと風通しの良い場所で管理します。

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