1.ニンジンの特性
ニンジンは中央アジアが原産地といわれており、涼しい気候でよく育ちます。
なかなか芽が出にくく、栽培期間がやや長いのが特徴です。
栄養はビタミンが豊富で、カロテンは根や葉ともに多く含まれます。
ニンジンの種まき時期は、春の種まきは3月~5月、夏の種まきは7月~9月です。
地域やニンジンの品種にもよりますが、夏まきの場合は7月中旬過ぎの種まきがおすすめです。
ニンジンは、畑やプランターにニンジンの種や苗を植えて、家庭菜園でも育てることができる野菜なので、ぜひチャレンジしてみてください。
2.ニンジンのおすすめ品種
ニンジンのおすすめ品種は、春まき・夏まき用では「向陽二号」「時無五寸』「ベーターリッチ」です。
春まき用では「いなり五寸」「あすべに五寸」などです。
ミニニンジンでは「ピッコロ」「ベビーキャロット」「メヌエット」などです。
3.ニンジンの栽培ポイント
ニンジンは発芽しにくい野菜なので、タネまきを成功させることがポイントです。
発芽をよくするには、畑の土づくりをていねいに行います。
タネは直まきし、発芽までは毎日水やりして乾燥しないようにすることが大事です。
株間を一気に広げるのではなく、適宜に間引いて、徐々に根を太らせて栽培します。
ニンジンは土から出てしまうと根元が緑色になってしますため、間引きのたびにきちんと土寄せをし、肩が出てきたら土をかけてあげましょう。
4.ニンジンの種まきの基本
![畑での種まき](https://xn--m9jp4402bdtwxkd8n0a.net/wp-content/uploads/2022/07/畑での種まき.jpg)
ニンジンは移植すると根を痛めるため、畑に直まきします。
ニンジンの種は、大きさは小さく、色はベージュで、長丸の形をしています。
まず、ニンジンの種まきの基本からみていきましょう。
ニンジンの種まきの基本は、良い種を選び、3月~5月、7月~9月の適期にまいて覆土と水やりをすることです。
ニンジンの発芽をよくするにはこれらをきちんと守る必要があります。
①良いニンジンの種を使う
ニンジンの種まきをするには、まず良い種を手に入れます。
ニンジンのタネはホームセンターや園芸店で購入することができます。
近くで購入できない場合や、欲しい品種の種がない場合はインターネットで購入すると便利です。
購入する際は、日当たりのよい場所に陳列されていたり、古いタネは避けましょう。
ニンジンの種子は寿命が決まっていますので、種袋の裏にある種まき期限も確認しておきましょう。
また、発芽率、病気への抵抗性、薬剤処理の有無なども記載されているので、チェックしておきましょう。
②ニンジンの適温時期にまく
ニンジンのタネにはそれぞれ発芽適温がありす。
ニンジンの発芽適温は一般的に15~25℃で、生育適温は15~20℃です。
種袋の裏に適温の記載があるので、ニンジンの栽培時期に合わせて種まきをしましょう。
③ニンジンの種に適切な用土を使う
ニンジンが育ちやすい畑の土や、プランターの土を用意しましょう。
畑の土はインターネットで購入することができます。
有機成分をふんだんに含む高度熟成バーク堆肥のほか、通気性・排水性を改善するクリンカアッシュ等の各種原料が配合されているので、野菜を育てやすいです。
④ニンジンの種まき方法
撒き方ですが、すじまきでニンジンの種まきを行いましょう。
すじまき方法
すじまきにする際は、畝の表面を平らにし、条間20cmで棒などを使って深さ1cmのまき溝を作り、1cm間隔ですじまきにします。
まいたタネにかける土を覆土といいます。
覆土が厚すぎたり逆に薄すぎたらすると発芽しにくくなるため、覆土の厚さは、種子の性質に合った覆土の厚さにします。
タネは向光性(光が当たらないと発芽しない)のため、土を薄く5㎜ぐらいかぶせます。
コーティング種子の場合は、やや深くまいた方がよいため、覆土は1~1.5㎝ほどにします。
その後、手や板などで上からしっかり押さえて土と密着させ、タネが流れないようにやさしく水やりをします。
ニンジンのタネは、土が乾くとうまく発芽しないため、発芽までは土を乾燥させないように毎日水やりをします。通常は、7~10日で発芽します。
ニンジンの種まき後に、不織布や籾殻、切りワラなどを被せておくと、土の乾燥を防いで発芽を促すことができます。
降雨による種子の露出防止のためにも、覆土した上に不織布や籾殻、切りワラなど被せておくと良いです。
5.ニンジンのプランター栽培
![プランターでの種まき](https://xn--m9jp4402bdtwxkd8n0a.net/wp-content/uploads/2022/07/プランターでの種まき.jpg)
ニンジンをプランターで種から栽培する場合は、すじまきが一般的です。
容器の底に鉢底石を敷き、市販の野菜用培養土(pH調整済み、元肥入り)を8分目まで入れます。
土の表面を平らにして、タネをまく前に水やりをして土を湿らせておきます。
棒などを使って深さ1cmのまき溝を作り、1cm間隔でニンジンのタネをまきます。
ニンジンは好光性種子なので土を薄めに5㎜ほどかぶせて、上から板や手で押さえて土と密着させます。
その後、タネが流れないようにやさしく水やりをします。
ニンジンのタネが発芽までは7~10日かかりますが、土が乾燥すると発芽しないので、発芽するまでは水やりを続けます。
土の乾燥防止のため、容器の上に不織布や新聞紙などをかけておくのもおすすめです。
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