1.ニンニクの追肥
ニンニクの栽培は、関東地域などの中間地では植え付けが9月上旬~10月下旬、収穫が翌年の5月中旬~6月下旬となります。
ニンニクは、冷涼な気候を好むため、秋に植え付けをして冬越しをさせ、翌年の初夏に収穫する栽培方法が一般的です。
冬越ししたニンニクは、春になると生育が旺盛になるので、タイミングよく追肥を施すようにします。
ニンニクは、球根の肥大を促すために、植え付け後の10月上旬頃と、翌年の3月上旬頃に1回ずつ追肥をします。
ニンニクの栽培時期
秋植え栽培:植え付け9月上旬~10月下旬、収穫5月中旬~6月下旬
ニンニクの追肥時期
追肥は、植え付けの約1か月後と翌年の3月頃に1回ずつ施します。
1回目:10月上旬~11月中旬
2回目:3月上旬~3月下旬
2.ニンニクに適した肥料
ニンニクの栽培では、元肥と追肥が必要です。また、ニンニク専用の肥料も販売されています。
元肥用の肥料
ニンニクは、土づくりの段階で完熟堆肥と緩効性化成肥料を施します。
化成肥料は「8-8-8」のタイプがおすすめで、肥料の三要素(窒素・リン酸・カリ)がそれぞれ100g中に8gずつ含まれていて、どんな野菜にも使うことができるので便利です。また、臭いも少なく、粒状で取り扱いやすいという利点があります。
化成肥料や堆肥は、ホームセンターや園芸店のほか、インターネットでも購入できます。
追肥用の肥料
ニンニクの追肥には、即効性の固形肥料か液体肥料を使います。
『マイガーデンベジフル』『マイガーデン液体肥料』などがあります。
液体肥料を使用する際は、既定の希釈率や方法を守って使用するようにします。
ニンニクの追肥におすすめの肥料
3.ニンニクの追肥と土寄せ
ニンニクを順調に育てるためには、追肥と土寄せが重要です。
畑栽培の追肥方法
畑栽培は、化成肥料30g/㎡を葉の広がりに合わせてまき、土と肥料を軽く混ぜ合わせて株元に寄せ、手のひらで軽く押さえます。
畑栽培では、肥料を株元にばらまくだけでは雨や水やりで流れてしまうので、表面の土と軽く混ぜ合わせて株元に土を寄せます。
プランター栽培の追肥方法
プランター栽培は、化成肥料10g程度を全体にまき、土と肥料を軽く混ぜ合わせます。土が減っていたら新しい培養土を足し、肥料と土を軽く混ぜ合わせます。
4.ニンニクの生育不良
ニンニクの栽培では、連作を避けて、適度に肥料を与えるようにします。
連作障害
ニンニクは連作障害を起こすため、同じ場所で栽培する場合は1~2年の期間を空けるか、他の場所を選んで栽培します。
連作すると、土壌中の微生物に偏りが出てニンニクの生育に悪影響を及ぼし、病害虫も発生しやすくなります。
プランター栽培では、常に新しい用土を使うことをおすすめします。
肥料やけ
ニンニクの追肥は、株元近くを避けて離れた場所に施すようにします。株元付近は根が多く張っているので、肥料濃度が高くなると肥料やけを起こして株が枯れてしまうことがあります。また、肥料を与え過ぎないように注意します。
窒素肥料
ニンニクは、窒素肥料を多く使うと病害虫の被害を受けやすいので、窒素肥料の与え過ぎに注意します。
5.ニンニクの追肥まとめ
ニンニクの追肥のポイントをまとめると以下になります。
・ニンニクは、栽培期間が長いので秋と春先に追肥を施す。
・追肥は、株元近くを避けて離れた場所に施す。
・元肥には効果が長い緩効性肥料、追肥には速効性の肥料を使う。
・肥料の与え過ぎは、肥料やけ、生育不良などを引き起こす。
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