ツクネイモの土作り方法(畑・プランター)

ツクネイモの土作りの基本

1.ツクネイモの土作り下準備

ツクネイモの土作り方法は、ツクネイモに適した栽培環境を選び、土中のゴミをきちんと処理し、好適土壌pH調整を行い、種芋を植え付ける3週間以上前までに、土作りを行います。
苦土石灰や、堆肥、化成肥料を撒いて土を作ります。

家庭菜園でツクネイモ栽培を行う場合には、事前にツクネイモに適した栽培環境にあった場所で土づくりをしてから始めましょう。

ツクネイモの栽培データ
■ツクネイモの栽培難易度: ★★★☆☆
■分類:ヤマノイモ科
■ツクネイモの旬:10月~12月
■栽培時期:春植え
■栽培方法:タネイモ
植え付け:4~5月、収穫時期:10~12月
■連作障害:あり(3~4年あける)
■好適土壌pH:6.0~6.5
■生育適温:20~25℃
■土作り時期:種芋を植え付ける3週間以上前

ツクネイモに適した栽培環境

木漏れ日の半日陰

ツクネイモは、こぶしのような塊形で、粘りが非常に強く、主に関西地方で多く栽培され、通称「大和芋」と呼ばれています。

ツクネイモの栽培場所は、日当たりと水はけの良い場所が適しています。
土壌は耕土が深く、肥沃な土壌を好みます。
乾燥に弱いので、灌水や敷きわらで乾燥しないようにして栽培します。

ツクネイモは、酸性土壌に弱いので、あらかじめ苦土石灰をまいて土壌酸度を調整します。

日当たり

ツクネイモ栽培を行う上で、日当たりは重要です。
ツクネイモの葉が日光を浴びて元気よく育ちそうな日当たりの良い栽培場所を選びましょう。
ツクネイモを植えたプランターや鉢は、日当たりと風通しの良い場所で管理します。

周囲に木や建物がある場合、栽培場所が長時間日陰にならないか調べましょう。
日陰になる場合は、光合成が足りず、果菜類はうまく育たないことがあります。

また、日陰の状態にもよりますが、草丈の低い葉菜類や根菜類なら、栽培することが可能です。

土中のゴミ処理

畑の畝づくり

ツクネイモの土づくりをする前に、土の中にゴミが混じっていないかもチェックします。

庭や畑などでは、ビニール、マルチフィルム、ガラス片、コンクリート片、金属片などが土に混ざっていることがあります。

こうしたゴミが土の中に混ざっていると、耕うん機の刃に当たってケガをしたり、絡まったりするとケガや故障の原因になりとても危険です。

また、ゴミが障害になって、ツクネイモが成長する過程で根っこの成長に影響を及ぼす場合もありますのでこれらのゴミは、丁寧に取り除きましょう。

ネズミ・モグラ対策

庭や畑でツクネイモなどの作物を栽培すると、ネズミやモグラの被害にあう場合があります。
種や苗を植えた土が掘り返されて荒らされたり、野菜をかじられたりして、ツクネイモの株が枯れる原因になることもありますので、ネズミやモグラがいる場合には対策をしましょう。

置くだけで敷地を守ってくれる「ネズミガード」や、土に埋めるだけで簡単に使用できる「モグラン」がおススメです。

ネズミガードは電池を入れてすぐに使用することができるネズミ撃退グッズです。
モグランは、電池を入れてモグラ被害のある場所に差すだけで使えます。

2.ツクネイモの好適土壌pH調整

家庭菜園でツクネイモを植える際には、土のpHを調べて、栽培場所の土のpHをツクネイモに合わせます。

日本では酸性土壌が多いのですが、畑によっては、石灰資材の入れすぎで、アルカリ性に傾いている畑もあります。
また、pHは作物をつくるごとに変わるため、同じ畑であっても、野菜の作付け前と収穫後では、pHは異なります。

pHがツクネイモに合っているかどうかを調べるためには、測定キットや測定器で測ります。
土に差すだけで測れる測定器が簡単なのでおすすめです。

ツクネイモの好適土壌pHは、6.0~6.5です。
ツクネイモを育てる土のpHを測って、必要に応じて石灰資材を施用して調整しましょう。

3.ツクネイモの土作り方法(畑栽培)

畑

ツクネイモを上手に栽培するためには、土作りが重要です。
日当たりと風通しの良い場所を選んで、根が肥料やけを起こさないように、ツクネイモの植え付けの3週間以上前までに、土作りを行います。
ツクネイモの植え付けは4~5月なので、植え付け時期から逆算して土作りをはじめましょう。

4.苦土石灰を撒いて耕す

畑に石灰を撒く

多くの野菜は、強い酸性土壌では生育が悪くなりますので、石灰資材を施用して調整します。

石灰資材にはいくつか種類がありますが、家庭菜園で使いやすいのは「苦土石灰」です。
比較的ゆっくり効果が現れるため、障害が起きにくいうえに、確実な効果が得られるメリットがあります。
また、野菜の生長に必要な苦土の補給にもなるため、おすすめです。

植え付け3週間以上前までに、植え付け場所の全面に苦土石灰100g/㎡をまいてすぐによく耕します。
まいたまま放置すると、石灰がかたまり土となじまなくなり、十分な効果が得られないので注意します。

5.堆肥・化成肥料を撒いて耕す

畑の土作り

ツクネイモの植え付け2週間前になったら、植え付け場所の全面に元肥として完熟堆肥2kg/㎡、緩効性化成肥料150g/㎡などを施して土とよく混ぜ合わせます。

土は鍬で耕しても良いですが、鍬で耕すのが大変な場合は、小型の耕うん機などで耕すと便利です。
家庭菜園では、充電式のコンパクトな家庭用耕うん機が人気です。

6.畝を作る

畝を作る

土をよく混ぜたら、ツクネイモ栽培用の畝を作ります。
畝をつくる部分にロープ(さくり縄)を張って目印にすると、初心者でも容易にまっすぐな畝をつくれます。

ツクネイモの畝立ては、畝幅70~80cm、高さ10~15cmの畝を作っておきます。

7.ツクネイモの土作り方法(プランター栽培)

プランター野菜

ツクネイモをプランターや鉢植えで栽培する場合は、ツクネイモをプランターなどで栽培する場合は2株が目安です。
ツクネイモを鉢で育てる場合は、直径、深さとも30㎝以上のものを用意して、市販のPH調整済みの野菜用培養土を使うと便利です。
植え付けの際は、容器の底に鉢底石を敷いて、野菜用培養土を7~8分目の高さまで入れて栽培します。

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