白菜の土作り方法(畑・プランター)

白菜の土作りの基本

1.白菜の土作り下準備

白菜の土作り方法は、白菜に適した栽培環境を選び、土中のゴミをきちんと処理し、好適土壌pH調整を行い、苗を植え付ける2週間以上前までに、土作りを行います。
苦土石灰や、堆肥、化成肥料を撒いて土を作ります。

家庭菜園で白菜栽培を行う場合には、事前に白菜に適した栽培環境にあった場所で土づくりをしてから始めましょう。

白菜(ハクサイ)の栽培データ
■白菜の栽培難易度:★★★☆☆
■分類: アブラナ科アブラナ属
■原産地:中国北部
■白菜の旬:11月~翌年2月
■栽培時期:秋まき
種まき:8月~9月、植え付け:9月、収穫:11月~翌年2月
■連作障害:あり(2~3年あける)
■好適土壌pH:6.0~6.5
■発芽適温:18~22℃
■生育適温:15~20℃
■土作り時期:苗を植え付ける2週間以上前

白菜に適した栽培環境

木漏れ日の半日陰

白菜は中国北部の原産で、氷点下にも耐える強さがありますが、暑さ、過湿には弱いので、夏の終わりにタネまきをして晩秋から冬に収穫するのがつくりやすいでしょう。

栽培の土は、有機質を多く含んだ土づくりをします。
収穫のころに15度ぐらいあるとうまく結球します。
また、タネまきがあまり遅れると、結球しにくくなるため、気をつけます。

白菜は春まきもできますが、発芽温度、生育温度を保つための保温設備とトンネルなどが必要です。

日当たり

白菜栽培を行う上で、日当たりは重要です。
白菜の葉が日光を浴びて元気よく育ちそうな日当たりの良い栽培場所を選びましょう。

周囲に木や建物がある場合、栽培場所が長時間日陰にならないか調べましょう。
日陰になる場合は、光合成が足りず、果菜類はうまく育たないことがあります。

また、日陰の状態にもよりますが、草丈の低い葉菜類や根菜類なら、栽培することが可能です。

土中のゴミ処理

畑の畝づくり

白菜の土づくりをする前に、土の中にゴミが混じっていないかもチェックします。

庭や畑などでは、ビニール、マルチフィルム、ガラス片、コンクリート片、金属片などが土に混ざっていることがあります。

こうしたゴミが土の中に混ざっていると、耕うん機の刃に当たってケガをしたり、絡まったりするとケガや故障の原因になりとても危険です。

また、ゴミが障害になって、白菜が成長する過程で根っこの成長に影響を及ぼす場合もありますのでこれらのゴミは、丁寧に取り除きましょう。

ネズミ・モグラ対策

庭や畑で白菜などの作物を栽培すると、ネズミやモグラの被害にあう場合があります。
種や苗を植えた土が掘り返されて荒らされたり、野菜をかじられたりして、白菜の株が枯れる原因になることもありますので、ネズミやモグラがいる場合には対策をしましょう。

置くだけで敷地を守ってくれる「ネズミガード」や、土に埋めるだけで簡単に使用できる「モグラン」がおススメです。

ネズミガードは電池を入れてすぐに使用することができるネズミ撃退グッズです。
モグランは、電池を入れてモグラ被害のある場所に差すだけで使えます。

2.白菜の好適土壌pH調整

家庭菜園で白菜を植える際には、土のpHを調べて、栽培場所の土のpHを白菜に合わせます。

日本では酸性土壌が多いのですが、畑によっては、石灰資材の入れすぎで、アルカリ性に傾いている畑もあります。
また、pHは作物をつくるごとに変わるため、同じ畑であっても、野菜の作付け前と収穫後では、pHは異なります。

pHが白菜に合っているかどうかを調べるためには、測定キットや測定器で測ります。
土に差すだけで測れる測定器が簡単なのでおすすめです。

白菜の好適土壌pHは、6.0~6.5です。
白菜を育てる土のpHを測って、必要に応じて石灰資材を施用して調整しましょう。

3.白菜の土作り方法(畑栽培)

畑

白菜を上手に栽培するためには、土作りが重要です。
日当たりと風通しの良い場所を選んで、根が肥料やけを起こさないように、白菜の苗を植え付ける2週間以上前までに、土作りを行います。
白菜の植え付けは9月なので、植え付け時期から逆算して土作りをはじめましょう。

4.苦土石灰を撒いて耕す

畑に石灰を撒く

多くの野菜は、強い酸性土壌では生育が悪くなりますので、石灰資材を施用して調整します。

石灰資材にはいくつか種類がありますが、家庭菜園で使いやすいのは「苦土石灰」です。
比較的ゆっくり効果が現れるため、障害が起きにくいうえに、確実な効果が得られるメリットがあります。
また、野菜の生長に必要な苦土の補給にもなるため、おすすめです。

白菜の植え付け場所に、苦土石灰100g/㎡を全面に撒いて、すぐに深さ20~30cmを目安に十分に耕して、土となじませます。
まいたまま放置すると、石灰がかたまり土となじまなくなり、十分な効果が得られないので注意します。

5.堆肥・化成肥料を撒いて耕す

畑の土作り

1週間前に堆肥1㎡当たり2㎏と化成肥料1㎡当たり100gをまいて、深さ20~30cmを目安に十分に耕して、土と良くなじませます。

土は鍬で耕しても良いですが、鍬で耕すのが大変な場合は、小型の耕うん機などで耕すと便利です。
家庭菜園では、充電式のコンパクトな家庭用耕うん機が人気です。

6.畝を作る

畝を作る

土をよく混ぜたら、白菜栽培用の畝を作ります。
畝をつくる部分にロープ(さくり縄)を張って目印にすると、初心者でも容易にまっすぐな畝をつくれます。

畝立ては、1条の場合には畝幅60㎝、2条の場合には100㎝幅にし、高さは10㎝にします。
白菜は大型野菜なので、株の間隔は40~45㎝以上あけます。

7.マルチシートを敷く

畑のマルチシート

白菜栽培では、畝にマルチシートを敷きます。
黒マルチを畝に広げ、カッターなどを使って種まき用の穴をあけます。

マルチを敷く際は、マルチの両端を持って引き出します。
片足をマルチの端にのせて踏み、しわ、たるみを伸ばしながら、クワで土をかけてマルチを押さえて広げて敷いていきます。

8.白菜の土作り方法(プランター栽培)

プランター野菜

白菜をプランターで栽培する場合は、大型サイズを用意します。ミニの品種であれば、標準サイズ(60㎝程度)でも3株程度は育てることが可能です。

土作りを自分で行う場合には、赤玉土:腐葉土:バーミキュライトを7:2:1の割合にします。これに石灰を用土10ℓあたり10~20g、化成肥料を用土10ℓあたり10~20gを混ぜます。土作りが大変だという場合には、市販の野菜用培養土を購入すると手間が省けます。

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