1.玉ねぎの追肥とは何ですか?

玉ねぎなどの作物の生育に応じて、追加で養分になる肥料を与えることを『追肥』といいます。
玉ねぎに追肥はしたほうが良いのか、しない方が良いのか悩まれている方も多いですが、追肥は行ったほうが良いです。
玉ねぎはビタミンB1・B2や、カルシウム・リンや鉄分などを含む野菜で、成長には十分な栄養が必要です。
玉ねぎは生育期間に低温の冬場を迎えるため、良い苗を育てるためには、越冬のタイミングでしっかりと栄養を与える必要があります。
玉ねぎは、きちんと栄養を与えて育てると、美味しい玉ねぎを収穫することが可能なため、追肥は必須と言えます。
肥料の吸収は、玉ねぎが育つにつれて大きくなっていきますので、その吸収に対応できるように肥料を切らさないように追肥することが必要です。
また、雨が降ったり、灌水することによって土壌中から栄養成分の流亡もあるため、それを補うためにも追肥が必要です。
玉ねぎは追肥をしないと、うまく育たなくなり、食べれない玉ねぎも出て来ると、収穫量が減ってしまいますので、きちんと追肥をしてあげましょう。
2.玉ねぎの追肥時期はいつか?
玉ねぎの追肥は2回以上行います。
1回目の追肥は、12月中旬~下旬に行います。
春まきの場合は、草丈20cmの頃に追肥を施します。
2回目の追肥は、2月の下旬~3月上旬に行います。
3.玉ねぎの追肥方法

玉ねぎの追肥は、鶏糞、カリ、硫安、草木灰、液肥、化学肥料など何を使えばいいか悩んでいる方も多いですが、玉ねぎの追肥は『化成肥料』を使用します。
玉ねぎに適した肥料の成分
インターネットでは『玉ねぎに適した肥料』なども購入することができますので、こちらの肥料を使うのも良いでしょう。
玉ねぎに適した肥料の成分比は、チッソ6、リン酸8、カリ7の割合などです。
窒素は魚粉主体、リン酸、カリは動植物性焼成灰が主体なので、土をいためず、作物に無駄なく吸収されます。
特に魚に含まれるアミノ酸は有用微生物の住みやすい環境を作り、作物の栄養源として吸収されやすく、糖度・食味向上が期待できる肥料です。
玉ねぎの追肥におすすめの肥料
1回目の追肥方法
玉ねぎの1回目の追肥は、12月中旬~下旬に行います。
玉ねぎ用の穴あきマルチを使用している場合は、植穴にまくのが一般的です。
1穴ごとにひとつまみ肥料をまきます。
穴の空いていない通常のマルチであれば、ビニールの上から肥料を与えても土の中までなかなか浸透しません。
少し手間がかかりますが、追肥を行う度にマルチをめくって肥料を与えると確実に肥料の効果が上がるので試してみることをおすすめします。
マルチを使用していない場合は、うね面全体にばらまいて移植ゴテなどを使用して土と肥料をかき混ぜます。
分量の目安としては1㎡あたりに対して、肥料をひとにぎり(50g程度)です。
いずれも、追肥のポイントは肥料と土を混ぜ合わせることです。
混ぜ合わせる方法としては、条間や畝間に溝を作らずに筋状に肥料を施すか、溝を作ってその上に土を被せるかの二択になります。
小クマデなどの道具を使って、土と肥料を混ぜ込むようにほぐしましょう。
2回目以降の追肥方法
玉ねぎの2回目の追肥は、2月の下旬~3月上旬に行います。
1回目と同様に追肥を行っていきます。
4.玉ねぎの追肥の注意点

玉ねぎの追肥は、たくさん肥料を与えればよいというわけではありませんので、注意点に気をつけながら栽培を行いましょう。
肥料の与えすぎに注意
美味しい玉ねぎを育てるには栄養を切らさないことが重要になりますが、美味しく育てようとして肥料を与えすぎると玉ねぎに害虫がつきやすくなったり、追肥を施すことによって雑草が生えやすい環境になってきます。
放置すると雑草に、玉ねぎが育つための栄養分や水分を吸い取られてしまい、害虫も住みやすくなるため、定期的に除草するようにし、肥料の与えすぎには気をつけるようにしましょう。
5.玉ねぎの栽培ポイント

玉ねぎを栽培する際は、以下の栽培ポイントに気をつけながら育てていきましょう。
- 土壌:土質は水分に富んだ粘質土壌を好み、酸性土壌は苦手です。
- 種まき:土が乾燥してしまうと発芽率が下がってしまうため、籾殻をまいたり不織布をかけて乾燥しないようにします。
- 苗:茎の太さ5~7㎜程度で草丈は20~25cm、葉が3枚ほどついていて白い根が長く伸びている株が最適です。
- 水やり:植え付け時にはたっぷりと水をあげましょう。
- 肥料切れに注意:玉ねぎの追肥は適切なタイミングで定期的に与える。
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