1.トウガラシの追肥とは?

トウガラシなどの作物の生育に応じて、追加で養分になる肥料を与えることを『追肥』といいます。
トウガラシに追肥はしたほうが良いのか、しない方が良いのか悩まれている方も多いですが、追肥は行ったほうが良いです。
トウガラシはβカロテンやカリウムを豊富に含む野菜で、成長には十分な栄養が必要です。
トウガラシは、きちんと栄養を与えて育てると、美味しいトウガラシを収穫することが可能なため、追肥は必須と言えます。
肥料の吸収は、トウガラシが育つにつれて大きくなっていきますので、その吸収に対応できるように肥料を切らさないように追肥することが必要です。
また、雨が降ったり、灌水することによって土壌中から栄養成分の流亡もあるため、それを補うためにも追肥が必要です。
トウガラシは追肥をしないと、うまく育たなくなり、食べれないトウガラシも出て来ると、収穫量が減ってしまいますので、きちんと追肥をしてあげましょう。
トウガラシは家庭菜園でも人気の野菜で、『甘とう美人』『伏見甘長』『鷹の爪』『牛角大王』『福耳』『羅帝』『島トウガラシ』『ハバネロ』『ハラペーニョ』など色々な品種がありますが、一般的には追肥を行って育てます。
2.トウガラシの追肥時期はいつか?
トウガラシは、追肥をすることで豊富な収穫を期待できます。
トウガラシの実がつきはじめたら、追肥を施します。
以後は様子をみながら、2週間に1回程度施します。
3.トウガラシの追肥方法

トウガラシの追肥は、鶏糞、カリ、硫安、草木灰、液肥、化学肥料など何を使えばいいか悩んでいる方も多いですが、トウガラシの追肥は『化成肥料』を使用します。
トウガラシに適した肥料の成分
インターネットでは『トウガラシに適した肥料』なども購入することができますので、こちらの肥料を使うのも良いでしょう。
トウガラシに適した肥料の肥料の成分比は、チッソ7、リン酸10、カリ3他の割合などです。
トウガラシの追肥におすすめの肥料
1回目の追肥方法
1回目の追肥は、実がつきはじめたら、追肥を施します。
化成肥料20~30g/㎡を畝の肩部にまき、土と軽く混ぜ合わせて土寄せします。
2回目以降の追肥方法
2回目以降の追肥は、1回目の追肥から2週間に1回程施します。
1回目と同様に、化成肥料20~30g/㎡を畝の肩部にまき、土と軽く混ぜ合わせて土寄せします。
プランター栽培の追肥方法
プランター栽培では、1株当たり化成肥料10gを2週間に1回程度与え、土と軽く混ぜ合わせて土寄せします。
4.トウガラシの追肥の注意点

トウガラシの追肥は、たくさん肥料を与えればよいというわけではありませんので、注意点に気をつけながら栽培を行いましょう。
肥料の与えすぎに注意
美味しいトウガラシを育てるには栄養を切らさないことが重要になりますが、美味しく育てようとして肥料を与えすぎるとトウガラシに害虫がつきやすくなったり、追肥を施すことによって雑草が生えやすい環境になってきます。
放置すると雑草に、トウガラシが育つための栄養分や水分を吸い取られてしまい、害虫も住みやすくなるため、定期的に除草するようにし、肥料の与えすぎには気をつけるようにしましょう。
5.トウガラシの栽培ポイント

トウガラシは、南蛮船によりポルトガル人が伝えたといわれており、ナンバンと呼ばれたりもします。
緑色の未熟果が熟すしてくると、赤や黄色に色づき、熟し具合で辛さが変わります。
実がたくさんつき、長く収穫できるため、育てがいがある野菜です。
トウガラシを栽培する際は、以下の栽培ポイントに気をつけながら育てていきましょう。
- 栽培土壌:過湿には弱いため、排水のよい土壌で栽培する。
- 植え付け:十分暖かくなってから、マルチングをして地温を高めてから植え付ける。
- 連作障害:ナス科作物の連作を避け、3~4年以上の期間をあける。
- 病気:青枯病・萎凋病・モザイク病にかかりやすいので、気を付ける。
- 肥料切れに注意:栽培期間が長く乾燥に弱いため、肥料切れと水切れに注意する。
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