1.モロヘイヤの特性
モロヘイヤは、インド西部、熱帯アフリカ原産で、カルシウム、カロテン、ビタミンなどの栄養素を豊富に含みます。
茹でると粘り気が出るのも特徴です。
タネ、実、茎の部分には、ストロファンチジンという毒素が含まれています。
モロヘイヤは、花が咲く前に収穫して、若葉や若い茎を食べます。
モロヘイヤは、畑やプランターにモロヘイヤの種や苗を植えて、家庭菜園でも育てることができる野菜なので、ぜひチャレンジしてみてください。
2.モロヘイヤのおすすめ品種
モロヘイヤのおすすめ品種は、『健康野菜モロヘイヤ』などがあります。
草姿が立性で倒状しにくい多側枝型の改良種で、摘芯後、曲がりのないよくそろった側枝が多数発生します。
3.モロヘイヤの栽培ポイント
モロヘイヤは水もちのよい肥沃な場所を好みます。
乾燥を嫌い、水切れすると葉が硬くなるため、夏場はしっかりと水やりをしましよう。
こまめに摘心しながら収穫して、わき芽の発生を促して栽培します。
4.モロヘイヤの種まきの基本
モロヘイヤの栽培は、タネをポットまきして育苗して畑に植え付ける方法と、市販の苗を購入して畑に植え付ける方法があります。
モロヘイヤのタネは、大きさは小さく、色はこげ茶色をしていて、小石のような歪な形をしています。
まず、モロヘイヤの種まきの基本からみていきましょう。
モロヘイヤの種まきの基本は、良いタネを選び、4月~6月の適期にまいて覆土と水やりをすることです。
モロヘイヤの発芽をよくするにはこれらをきちんと守る必要があります。
①良いモロヘイヤの種を使う
モロヘイヤの種まきをするには、まず良い種を手に入れます。
モロヘイヤのタネはホームセンターや園芸店で購入することができます。
近くで購入できない場合や、欲しい品種のタネがない場合はインターネットで購入すると便利です。
購入する際は、日当たりのよい場所に陳列されていたり、古いタネは避けましょう。
モロヘイヤの種子は寿命が決まっていますので、種袋の裏にある種まき期限も確認しておきましょう。
また、発芽率、病気への抵抗性、薬剤処理の有無なども記載されているので、チェックしておきましょう。
②モロヘイヤの適温時期にまく
モロヘイヤの種にはそれぞれ発芽適温がありす。
モロヘイヤの発芽適温は一般的に25~30℃で、生育適温は25~30℃です。
種袋の裏に適温の記載があるので、モロヘイヤの栽培時期に合わせて種まきをしましょう。
③モロヘイヤの種に適切な用土を使う
モロヘイヤの種まき用土は、「タネまき専用用土」を使用すると、発芽しやすく、育てやすいです。
タネまき専用用土は、発芽しやすいように微粒の各種用土がブレンドされており、モロヘイヤの種まきにも良い用土です。
保水性・排水性・通気性に優れている為、モロヘイヤの生育を安定させてくれます。
まいたタネにかける土を覆土といいます。
覆土が厚すぎたり逆に薄すぎたらすると発芽しにくくなるため、覆土の厚さは、種子の性質に合った覆土の厚さにします。
モロヘイヤは好光性種子ですので覆土を薄くします。
土の底面は凸凹がないように平らにすることを心がけると、発芽がそろってよく育ちます。
④きちんと水やりをする
モロヘイヤのタネをまいたら、たっぷりと水やりをします。
5.モロヘイヤの苗づくり手順
モロヘイヤをタネから育てる場合は、4月~6月に作業を行います。
畑に直まきもできますが、移植に強いのでポット、セルトレイなどに種をまきます。
モロヘイヤの種は一晩水につけてからまくと、発芽しやすくなります。
モロヘイヤの苗づくり(ポット)
ポットまきは、発芽や発芽直後の管理がしにくい野菜に適しています。
ポットまきの手順は、以下の通りです。
①ポットまき:まき溝を作る
3号ポット(直径9㎝)ポットに種まき用の土を入れ、土を平らにならす。
②ポットまき:タネをまく
モロヘイヤの種を5~6粒まく。
③ポットまき:土をかける
ふるいで薄く覆土し、軽く手で押さえてタネと土を密着させる。
④ポットまき:水やり
ポットにモロヘイヤの種まき後、ジョウロでたっぷりと水やりをする。
発芽するまでは育苗ポットを新聞紙で覆い、土が乾燥しないように管理します。
⑤ポットまき:間引き・植え替え
モロヘイヤのタネが発芽して本葉2枚の頃に生育の悪いものを間引いて1ポット3本にし、本葉3~4枚の頃に1本立ちにします。
本葉5~6枚になったら、畑やプランターに植え付けます。
モロヘイヤの苗づくり(セルトレイ)
セルトレイは仕切りがあるため、苗を取り出しやすく、植え替えもしやすいのが特徴です。
セルトレイまきの手順は、以下の通りです。
①セルトレイまき:まき溝を作る
セルトレイに種まき用の土を入れ、土を平らにならした後に、指先で浅いくぼみをつける。
②セルトレイまき:タネをまく
それぞれのくぼみの中に、モロヘイヤのタネを3~4粒ずつまく。
③セルトレイまき:土をかける
モロヘイヤのタネが隠れるように、ふるいで薄く覆土し、軽く手で押さえてタネと土を密着させる。
④セルトレイまき:水やり
セルトレイに種まき後、ジョウロでたっぷりと水やりをする。
⑤セルトレイまき:間引き・植え替え
苗が育つにつれて間引いて一本立てにし、草丈が15cmぐらいになった頃に畑に植えます。
6.モロヘイヤのプランター栽培
モロヘイヤをプランターや鉢で栽培する場合は、深さ30㎝以上のものを用意します。
用土は、市販の野菜用培養土を利用すると便利です。鉢底石を敷き詰めて、土は7分目くらい入れます。
プランターでは2~3株、鉢植えは1鉢1株が栽培の目安です。
モロヘイヤは低温時に植え付けると寒さで弱るため、気温が十分に上がってから植え付けるようにします。
根鉢を崩さないようにして、根鉢の肩が地表面から少し出る程度の浅植えにします。
プランターに植える苗は、本葉本葉5~6枚程度の苗を植え付けます。
株が大きくなってきたら支柱を立てて育てます。
乾燥を嫌うので、用土が乾いてきたらたっぷり水をやります。
7.モロヘイヤの良い苗の条件
モロヘイヤの苗は、良い苗と悪い苗がありますので、元気に育ちそうな良い苗を選んで栽培していきましょう。
良いモロヘイヤの苗には下記の特徴があります。
茎が太くしっかりしており、葉っぱに虫食いや枯れている個所がなく、葉色が良い苗を選びます。
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