イチゴの冬越し方法

イチゴの冬越し方法

1.イチゴの冬越し(ふゆごし)

冬越し

イチゴは、きちんと冬越しをさせて寒さで枯れないようにすれば、翌年も葉っぱが育ち、花を咲かせ、おいしいイチゴを実らせてくれます。

冬越しの読み方は「ふゆごし」と読みます。
冬越しは、翌年の春に元気に成長できるように、寒い冬の期間枯れずに過ごすことです。

イチゴは、収穫後の秋冬以降もまだ葉が大きくなり、花も咲かせることもありますが、きちんと冬眠させないと、うまく実がなせん。

おいしいイチゴを実らせるためにも、秋冬に入ったら来年のために冬越しの準備を始めましょう。

イチゴは冬の間は、寒さにあて、乾燥に気を付けながら冬眠させます。
乾燥を防ぐために、マルチングをして育てます。

2.イチゴの冬越しに必要な道具

冬越しに必要な道具

イチゴの冬越し準備を行うために必要な道具をご紹介します。

準備する道具
軍手:作業をする際に、手が汚れたり、けがをしないように軍手をはめて作業をするとよいです。

剪定ばさみ:イチゴの葉っぱやランナーを切るのに使います。

ジョーロ:水をあげるのに使います。

保温材:畑の場合は黒マルチが適しています。プランターの場合はココヤシファイバーが便利です。

3.イチゴの冬越し手順

イチゴの花

イチゴの冬越し手順をご紹介します。

イチゴは寒さに耐性があり、室内ではなく屋外で冬越しを行います。
ただし、高温と乾燥には弱いので、注意が必要です。

11月頃から本格的な寒さがやってきて、低温・短日が進むとイチゴは休眠に入ります。
一定の低温期間を経ると休眠から覚め、生長し始めますが、品種によって休眠が浅かったり、深かったり期間が異なります。

気温が下がると、イチゴの葉っぱや茎は赤く色づき紅葉してきます。しかし、注意が必要です。
赤く枯れた葉がある場合は、カビ発生のリスクが潜んでいるため、そのままにせずに見つけ次第取り除いておきましょう。

また、まっすぐ上に伸びていた茎や葉は寝て地面に広がる形に変わります。
イチゴの苗は休眠状態に入ると、苗は休眠に入ると株がわい化するため、小さくなったように見えますがこれは正常な現象です。
冬越しの準備に入りましょう。

①花摘み

イチゴにより休眠期間が異なり、休眠期間が短い場合花が咲くことがありますが、真冬に花が咲いてしまったイチゴの花は摘んでいきます。

冬に咲いたイチゴの花やつぼみは、霜にあうと傷んで実をつけることがないため早めに摘み取ります。
枯葉がある場合は、一緒に取り除いておきましょう。

花芽は、ハサミを使って株本からぎりぎりのところで切って取り除きます。
この時、ハサミは清潔なものを使いましょう。

②ランナー摘み

イチゴは長い茎が育ちますが、「ランナー」と呼ばれるものです。

ランナーも冬の間に伸びてきます。
また、暖かくなって生育が盛んになるとランナーが長く伸びてきますが、ランナーに栄養が持っていかれてしまうため適宜摘み取ります。
実を肥大させるためにも、ランナーも株元からハサミで切っておきます。

③マルチングをする

イチゴの冬越しでは、株元にマルチをします。
イチゴは乾燥にとても弱いため、地面の表面を覆って、適度な湿度を保って栽培します。

マルチシートにはいろいろな色のものがありますが、イチゴには黒色が最適です。
黒色は日射を効率よく吸収して地温を高める効果があります。
また、マルチをすると長い生育期間中でも雑草を抑止することができます。

プランターなどでは、簡単に敷くことができるココヤシファイバーなどでも大丈夫です。
マルチングをする前には、イチゴの枯れ葉や病気をきちんと取り除いておきます。

雪が降る地域ではビニールトンネルもかけます。

④追肥

イチゴの追肥は、液体肥料などを月に1~2回施し、生育後期まで肥効が落ちないようにします。

4.冬越し中の水やり

水やり

冬越し中にイチゴを乾燥させてしまうと春に回復しないので、月1回ほど水やりをします。

イチゴが育つ際に水は必要ですが、あまり過剰に水を上げると、カビが生える原因になったり、根腐れを起こす原因になりますので、冬越し中は過剰な水やりをしないように気を付けましょう。

イチゴの冬越しがうまくいけば、翌年の春ごろには葉っぱも増え始め、きちんと花も咲かせてくれますので、来年を楽しみにしておきましょう。

5.開花準備

春の手入れとして3月中旬~下旬ごろに、根元の枯れ葉やランナーなどを摘みとって整理します。
化成肥料を1株に1つまみ根元に施し、軽く中耕します。

イチゴは4月になると、1株に3~4本ほどの花茎が伸び、やがて開花しますので、花を咲かせていきましょう。

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