1.尿素肥料とは?
尿素の使い道はどのようなものがあるのでしょうか?
尿素で身近なものと言えば、ハンドクリームの成分を思い浮かべる方も多いと思いますが、尿素は、家庭菜園やガーデニングで、肥料としても使われます。
尿素肥料は元肥や追肥で使用しますが、その効果や正しい使い方をしっかり理解している方は少ないです。
知識がないまま尿素肥料の間違った使い方をすると、効果がうまく表れなかったり、施用量過剰で作物に悪影響をもたらすことがあるため、正しい使い方を覚えておきましょう。
尿素肥料の使い方・成分・使用上の注意点などをご紹介していきます。
尿素肥料とは、作物の『茎』や『葉』を元気に成長させる速効性の窒素肥料です。
色は透明がかった白色で、袋に入った状態で販売されています。
植物の生育にあわせ、ピンポイントで栄養補給を行いたいときに使用します。
尿素肥料は速効性があるため、すぐに肥料を効かせたいときに使えます。
水溶性が高く即効性が期待できるため、追肥に向いていると言われています。
窒素不足によって、植物の葉が黄色く変色してしまったり、野菜の皮に艶がなかったりした際に、尿素肥料を使って窒素成分を補ってあげると効果的です。
2.尿素肥料の成分は何?
尿素の成分は、46%が窒素でできてます。
よく硫安と比べられますが、尿素の窒素含有量は硫安の2倍の窒素量があります。
尿素は土の中で素早く分解されて植物に吸収されます。
連用しても使用量を誤らなければ、土を酸化する事がないので、老朽化土壌に適している肥料です。
また、尿素肥料は水に溶けやすいので液肥としても使用できます。
水で薄めた尿素をスプレーで葉や茎に吹きかけても効果があります。
畑などでまく量が多かったり、吹きかける量が多い場合には、肥料散布機や噴射器を使うと効率よく撒くことができます。
尿素肥料が買えるお店
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3.尿素肥料の使い方
元肥として使用する場合
尿素肥料が植物の根に触れないように注意し、適量を土全体に混ぜ込んで使います。
使用量は1㎡あたり約20gです。
追肥として使用する場合
植物の下葉の色が変色し黄色がかってきたら、窒素不足の可能性があるため、尿素の追肥が必要になります。
尿素肥料が茎や葉に触れないように、株元から少し離れた所にまき、軽く土に混ぜ込んで使います。
使用量は1㎡あたり約20gです。
液肥として使用する場合
尿素を液肥にして使用する場合、水で100倍~200倍に薄めて使用します。
尿素の使用量は水1ℓに対して、5g~10gです。
葉面散布する場合
元肥が十分に行き渡っていない場合や、肥料切れをおこしている場合は、葉の色が悪くなったり生育が悪くなるので、葉にスプレーをして使います。
葉面散布する場合は、200倍~300倍に薄めて使用します。
尿素の使用量は水1ℓに対して、3g~5gです。
4.尿素を使う際の注意点
尿素を使う際の注意点としては、強いアルカリ資材とは混用しないことです。
アンモニアが発生し、害を起こす恐れがあります。
尿素肥料は、少量の施肥で効果を発揮するので経済的ですが、窒素の含有量が多いため与えすぎると窒素多過になってしまう恐れがありますので、
施用量にはご注意ください。
使用の際には、栽培基準に定められた施肥量を超えてしまわないよう注意をしてご使用ください。
5.硫安との違いは?
尿素肥料と同じ窒素成分を含む硫安を肥料として使用する方が多くいらっしゃいます。
尿素と硫安の違いとして、硫安は『酸性』であるということです。
尿素と比べると窒素成分の含有量が半分なので、施肥量がコントロールしやすく初心者向けですが、尿素よりも即効性はありません。
6.まとめ
尿素肥料は、葉や茎の生長回復を促す肥料です。
水に溶けやすく速効性が高いといった使い勝手の良さから、愛好者も多い肥料です。
「野菜や植物の元気がない」「付いた実の色艶がよくない」といった悩みをお持ちの方は、
窒素成分が不足していないか確かめてみましょう。
もし、窒素成分が足りないと感じたら、今回紹介した尿素肥料を使ってみてはいかがでしょうか?
元気に回復して育ってくれるかもしれません。
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