空芯菜(エンサイ)の育て方・栽培方法

空芯菜(クウシンサイ)の育て方・栽培方法

1.空芯菜栽培の特徴と時期


空芯菜の育て方手順に沿って、畑やプランターで空芯菜を栽培してみましょう!
空芯菜は簡単に育てられるので、初心者が栽培するのにもオススメの野菜です。

空芯菜(エンサイ)の栽培データ
■空芯菜の栽培難易度:★★☆☆☆

■空芯菜の旬:夏から秋6月~10月

■連作障害:出にくい

■栽培時期:春植え・夏植え

■春~夏の種まき:4月~8月
 春~夏植え:5月~9月
 収穫時期:6月~10月

■空芯菜の種が買えるお店
空芯菜の種を買いたい場合は、販売店をのぞいてみましょう!
こちらから購入するとポイント還元があります。

エンサイは、ヒルガオ科に属する科目のサツマイモ属の野菜で、中国が原産の野菜です。
エンサイは茎が空洞になっていることから、日本では空芯菜(空心菜)や、ヨウサイとも呼ばれています。

包丁で切ると断面が輪状になって現れるのが特徴で、現在では、東南アジアで広く空芯菜の栽培されています。

空芯菜は暑さに対して強く、沢山収穫できることから、夏の栽培にもってこいの野菜です。
空芯菜は春から栽培することができる野菜で、空芯菜の旬は、夏から秋の6月~10月です。

食べられる部分は主茎だけでなく、その後も育つわき芽を繰り返し収穫することで、秋にも楽しめるのが魅力です。

水はけが悪い土壌、あるいは痩せた土壌でも比較的栽培が容易な作物です。
空心菜は熱帯性の野菜なので、夏でも収穫量が落ちずに栽培ができ、生命力が強い作物であり栄養価も豊富です。

空芯菜の栄養素としては、多くのβカロテンや、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンK、カルシウム、カリウムなどが含まれています。
栄養価の高いほうれん草と比べても、ビタミンAは5倍、カルシウムは4倍、ビタミンCとビタミンBは2倍も含まれています。

料理は、空芯菜の炒め物が有名で、ニンニクと一緒に炒めても相性が良いため、空芯菜は夏バテ予防にもおすすめです。

空心菜の炒め物

栽培における好適土壌pHは、6~6.5で、弱酸性よりの土壌が求められます。
アルカリよりだと育ちませんから、しっかりと土壌を作って準備することが大切です。

病気や害虫にも強いことから、育てるハードルは低く手間は殆どないといえます。
気になるのは連作障害ですが、空芯菜は元々連作が可能ということもあって、特に心配は要らないのが嬉しいところです。

むしろ良く育って毎年楽しめる、そんな定番の野菜になる可能性を秘めています。

栽培時期は4月中旬以降の種まきを始めとして、8月一杯まで続きます。
生育すれば3ヶ月以上も楽しめるわけですから、非常にコストパフォーマンスの良い野菜といえます。

空芯菜なら夏の間に沢山収穫できるので、実用性の高い野菜として育てることが可能です。
夏は一般的に葉物の野菜が減りますが、空芯菜は逆で夏に対し集中的に育ちます。

栽培のハードルは全般的に低く、一度生育に成功すれば次々と収穫できますから、夏に葉物の野菜を楽しみたい人にも最適です。

栽培のポイントは余裕を持って株間を取り、茎葉が大きく伸びてもぶつかり合わないようにすることです。

栽培においてやや広い場所は必要ですが、初心者にも栽培が簡単な野菜なので、栽培のポイントを踏まえて気軽に挑戦してみることができます。

手間暇を掛けた分だけ期待に応えてくれるので、空芯菜は楽しく栽培できる野菜です。

2.空芯菜の栽培基本(畑・プランター)

肥料

空心菜は、栽培が簡単なため、植えてしまえば基本的にはそのままでもよく育ってくれるという特徴を持ちます。
空心菜は1本の茎から、細い脇芽がいくつも枝分かれして生えてきます。
園芸ばさみでカットした収穫後も、新たに茎と葉が伸びてきますので、10月ぐらいまで何度も繰り返し収穫することが可能です。

空芯菜の栽培には畑とプランター、それに育苗と直まきの選択肢があります。
畑に直まきを行う場合は、空芯菜の種まきの中でも少し遅い、5月以降が最適なタイミングです。

理由は気温にあって、暖かくなってからの方が失敗せずに済みます。
畑は条間30㎝でまき溝を作り、条まきで植え付ける方法を採ります。
株間を30㎝にして、1ヶ所に3粒ずつ点状にまくのもありです。
軽めに覆土しつつ鎮圧して、後から十分に水をまいてあげましょう。
本葉は4~5枚が理想的で、株間30㎝に対して1本立ちにするのが基本です。

空芯菜は、高温と適度な湿りを好むので、敷きワラでマルチングを行うと良く育つ傾向です。
そうすると後々の管理も楽で、手間の掛からなさを実感することができます。
植え付け前はマルチングに向いていて、植え付け後は敷きワラや刈草を敷くのが有効です。

苗から作って植え付けを行う時は、畑と同じく本葉が4、5枚になるまで育てることが目安となります。

育苗は4月中旬が狙い目のタイミングで、ポットに対し2粒ずつ植える方法が一般的です。
指の第一関節まで深く種を押し込み、こちらも畑と同様に水をたっぷりとあげます。
本葉が1、2枚出たら良く成長している苗を選び、1本だけ残すように間引きします。
ポット苗は暖かい場所で育つので、ビニール温室などの中に置くと元気に成長する空芯菜の姿が楽しめます。

苗が植え付けに適した状態に育ったら、畑に植え付けして栽培する段階に入ります。
プランターは、深さ25㎝以上の物が最適で、鉢植えを行う場合も同様です。
20℃以上30℃前後で良く育ちますから、日当たりが良好な場所を用意して栽培に取り掛かるのがポイントです。

種まきに使う種は、事前に一晩水に浸けておくと、発芽しやすくなって栽培の成功率が上がります。
プランターなら市販の培養土で構いませんが、畑などでは肥料を与えて土作りから入る必要があります。

空芯菜は肥料を良く吸収するので、十分な元肥と堆肥を与えることが重要です。
土作りでは念入りに鋤込みを行って、肥料が行き渡るように耕すのが理想となります。
茎葉が大きく育つことを想定して、株間30㎝~50㎝を確保しつつ畝を立てます。

肥料はサツマイモと同様で、ヒルガオ科が適していますが、イモとは違うので窒素を多めにするのがコツです。
具体的には、ボカシ肥や配合される栄養バランスの取れた肥料が、空芯菜を健康的に大きく育ててくれます。
生育環境の確保と土作りの手間はありますが、どちらも楽しく取り組める栽培工程となっています。
連作障害の心配はないことから、一度成功すると2年目からは栽培のハードルが大幅に下がります。

挑戦が初めてだとハードルの高さを感じさせますが、野菜の中でも非常に簡単な方なのでおすすめ度は高めです。
種まきから育てると空芯菜の生育の理解が深まりますし、苗の植え付けからなら栽培が楽になります。

好きな方法を選ぶことができるので、例えば子供に野菜の成長を学習させるような用途にも役立ちます。
夏になれば食材として楽しめますから、一度に二度美味しさや楽しさが味わえます。
栽培において追肥は忘れてはいけませんが、月に2回ほどの手間で問題なく育ちます。
追肥の目安は草丈15㎝からで、株間に肥料をまくようにして与えるだけと簡単です。

3.空芯菜の栽培手入れ

水やり

空芯菜の栽培時の手入れは、乾燥防止に加えて間引きや追肥に除草です。
空芯菜にとって乾燥は大敵なので、株元にもみ殻を与えたり敷きワラを行います。
畑なら潅水を行うことで、水分保持に努めるのが良いでしょう。

逆に低温時は晩霜が厄介なので、不織布をへた掛けするなどして防ぐことが必要です。
暑さと病気や害虫には強い代わりに、寒さだけは弱く容易に弱ります。
気温は最低でも20℃以上、できれば25℃以上を保つのが好ましくベストです。

空芯菜は冬は寒さで枯れてしまうので、完全に夏の環境に適していることになります。
水も暖かさと同様に必要とするので、プランター栽培でもこまめに乾燥具合を見て、たっぷりと水をあげることが肝心です。

空芯菜の間引きは直まきにおいて、本葉が2枚~3枚になった時に、育ちの良い物を選定して1本立ちさせます。
育ちの目安は本葉の数で、4枚~5枚になっている物を絞り込みます。

後は葉や茎の状態を見て、病気や害虫などの心配がなければ他を間引きします。
追肥は最後の間引きを終えてからで、株周りに粒状の化成肥料をまくことになります。
草丈が15㎝を超えた頃が追肥の合図なので、不足しないように気を付けながら施肥しましょう。

空芯菜は肥料が少ないと大きく育ちませんから、最適な施肥量を確認しながら適度に与えます。
量は10㎡あたり200g~300gで、中耕しながら土寄せするのがポイントとなります。
肥料のやり過ぎはアブラムシを発生させるので、病害虫は少ないといってもこちらは要注意です。

雑草に対し、除草剤は不必要ですから、完全に手作業で除草することとなります。
作業は雑草を取り除くのが基本で、栄養が奪われないように株元の近くから取り除いてあげます。

追肥の際に中耕する時に作業すると、楽に二度手間を防ぐ結果が得られます。
土を軽く掘り起こしながら作業可能で、土の状態を確認できるのが中耕のメリットです。
摘芯後はわき芽を順次収穫して行くことになるので、栄養が不足しないように2週間に1度のペースで追肥します。

4.空芯菜の収穫時期について

クウシンサイの収穫

空芯菜の収穫方法は、わき芽が伸びて20~30㎝になったら、下から2節ほど残して摘み取る形です。

園芸ばさみを使ってカットすると収穫が楽です。
カットした茎の切り口からは、タンポポの様な白い汁(甘みの元)が出てきます。
この白い液体はベタベタしているため、洋服などにつかないように気をつけましょう。

空芯菜の収穫時期は植え付けた時期にもよりますが、丁度夏に入る頃が狙い目となります。
育苗なら早ければ6月の半ばには育ち切るので、一足先に空芯菜が収穫可能となります。
大きくなり過ぎると茎が固くなることから、収穫は早めのペースで行うことが求められます。

栽培に慣れていないと肥料切れを起こしがちなので、収穫ばかりに意識を奪われず、追肥を忘れないで収穫を楽しむのが理想的です。
このペースを維持できれば、秋まで空芯菜が収穫し続けられる結果に繋がります。

空芯菜の栽培中に枯れる原因があるとしたら、それは気温が一番大きな問題です。
最低気温が10℃以下になると、空芯菜はもれなく耐え切れずに枯れてしまいます。
早過ぎる植え付けは、枯れる原因の発生リスクを強めるので、必ず暖かくなってから栽培を始めましょう。

栽培中は異常気象でも発生しない限り、最低気温が10℃を下回る恐れは最小です。
収穫量も気温に左右されますが、基本は摘芯と追肥を忘れない心掛けが要点となります。
十分な収穫量を確保したいのであれば、最初の摘芯から一定のペースで収穫し続けることです。

1回目の摘芯から、約10日で次の収穫時期が訪れるので、このチャンスを逃さないことが収穫量確保の鍵です。

5.空芯菜に発生しやすい病気と害虫

クウシンサイの病気

空芯菜は幸いなことに、発生しやすい病気はほとんどなく、注意も対策もほぼ不要となっています。

温度管理と灌水ができていれば、病気に悩む心配はありませんが、稀に褐斑病や白さび病が発生します。

褐斑病は葉にいびつな斑点が現れ、他の部分と明らかに異なる見た目の境目を作ります。
発生時期は5月~7月の間が多く、多湿の日が連続するとリスクが高まります。
カビが原因なので、薬剤を使った治療や対処が行なえます。

白さび病もカビが切っ掛けとなる病気で、こちらは6月~9月に発症しやすいとされます。

葉の表裏に黄色の病斑ができるのが特徴で、やがて白っぽいカビ色に変化します。
梅雨時期に土壌が多湿になると発症しますから、雨が続く期間は葉の変色などの注意が不可欠です。
白さび病は褐斑病と同じくカビが原因なので、薬剤を使った治療ができます。
病気を防ぐコツは畝の高さで、高畝にすると排水が良くなり土壌の湿度上昇が抑えられます。

水耕栽培に対応する野菜なので、多湿に強い印象はありますが、多湿状態が続けば病気のリスクは強まります。

害虫にはハダニやアブラムシ、それにイモキバガが挙げられます。
ハダニは葉を食べてしまうので、何時の間にか茎だけ残っているということがあります。
空芯菜の水不足と乾燥が進むとハダニの餌食になるので、水やりを忘れずに続けることが有効な対策です。

肥料の与え過ぎはアブラムシを呼びますから、適量を守って土作りや追肥を行うことが効果的です。

イモキバガは葉の中に潜んで食害するので、防虫ネットで産卵を防いだり、見付け次第取り除くのが一番です。
農薬による対処も可能なので、被害の発生リスクや発生状況に応じて選択できます。

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