イチゴのうどんこ病対策!予防・治療に効く農薬

うどん粉病対策・治療に効く農薬一覧

イチゴのうどんこ病はカビ(糸状菌)が原因で、5月~11月頃に発生します。
葉や果実に白い粉をまぶしたような被害が出て、被害部分は後に黄色く変色します。
やや乾燥気味で、昼夜の気温差があると発生します。
密植や茎葉の茂りすぎ、日当たりや風通しの悪い環境、窒素肥料の過剰な供給などが発生を促します。

防除策としては、適切な株間を保ち、茎葉を適宜整理し、風通しと日当たりを良くすることが重要です。
病気が進行すると、イチゴの収穫量にも影響が出てくるので、うどんこ病の対策や治療はしておきましょう。

園芸店・ホームセンター・インターネットなどで買える農薬をご紹介します。

イチゴのうどんこ病に使用できる農薬には、「トップジンM水和剤」「ベニカXガード粒剤」「ベニカグリーンVスプレー」などがあります。

商品を購入される場合には、商品名、使用時期、使用方法、使用量、散布間隔などを確認のうえ選ぶようにします。

トップジンM水和剤

トップジンM水和剤をイチゴのうどんこ病に使用する場合は、1500倍に希釈して使用します。散布液量は100~300㍑/10aです。使用頻度は、収穫開始21日前までに3回以内であれば可能です。
また、株冷蔵栽培の場合は、トップジンM水和剤を1000倍に希釈して、株冷蔵前に5分間株浸漬します。使用頻度は3回以内であれば可能です。

トップジンM水和剤は、既に植物体に感染した病原菌に対しても効果を発揮する、浸透移行性に優れた殺菌剤です。

ベニカXガード粒剤

ベニカXガード粒剤をイチゴのうどんこ病に使用する場合は、5g/株を植穴処理土壌に混ぜます。使用頻度は、定植時に1回以内であれば可能です。

ベニカXガード粒剤は、種をまく時や植える時に土に混ぜ込んだり、植付け後に株元にばらまくだけで効果をあらわす殺虫殺菌粒剤です。うどんこ病を予防する効果があります。

ベニカグリーンVスプレー

ベニカグリーンVスプレーをイチゴのうどんこ病に使用する場合は、原液で使用します。使用頻度は、収穫前日までに3回以内であれば可能です。

ベニカグリーンVスプレーは、イチゴのうどんこ病を予防する効果と、治療する効果があります。

カダンプラスDX

カダンプラスDXをイチゴのうどんこ病に使用する場合は、原液で使用します。使用頻度は、収穫前日までに2回以内であれば可能です。

カダンプラスDXの殺菌成分には、病気の発生予防と治療(病気の進行を防ぐ効果)の効果があります。
また、強力噴霧と握りやすいトリガーが採用されているため、広範囲の散布も楽にできます。

STサプロール乳剤

STサプロール乳剤をイチゴのうどんこ病に使用する場合は、2000倍に希釈して使用します。散布液量は100~300㍑/10aです。使用頻度は、収穫前日までに5回以内であれば可能です。

STサプロール乳剤は、病気の予防効果だけでなく、葉の内部に侵入した病原菌も退治する治療効果も兼ね備えた殺菌剤です。

アミスター20フロアブル

アミスター20フロアブルをイチゴのうどんこ病に使用する場合は、1500~2000倍に希釈して使用します。散布液量は100~300㍑/10aです。使用頻度は、収穫前日までに苗床では4回以内、本圃では3回以内であれば可能です。親株育成期には3回以内であれば可能です。

アミスター20フロアブルは、病害に高い効果があり、同時防除にも最適です。

ラリー水和剤

ラリー水和剤をイチゴのうどんこ病に使用する場合は、4000~8000倍に希釈して使用します。散布液量は150~300㍑/10aです。使用頻度は、収穫前日までに3回以内であれば可能です。

ラリー水和剤は、イチゴのうどんこ病の予防だけでなく、治療にも効果があります。さらに、病原菌が侵入した後に散布しても、菌糸の伸長を阻止し、病気の進行を防止してくれます。

ラリー乳剤

ラリー乳剤をイチゴのうどんこ病に使用する場合は、5000倍に希釈して使用します。散布液量は150~300㍑/10aです。使用頻度は、収穫前日までに3回以内であれば可能です。

ラリー乳剤は、治療効果が高く、病原菌の侵入後の散布でも菌糸の伸長を阻害し、病斑の進展を防ぎます。

パンチョTF顆粒水和剤

パンチョTF顆粒水和剤をイチゴのうどんこ病に使用する場合は、2000倍に希釈して使用します。散布液量は100~300㍑/10aです。使用頻度は、収穫前日までに2回以内であれば可能です。

パンチョTF顆粒水和剤は、イチゴのうどんこ病を予防する効果と、治療する効果があります。

トリフミン水和剤

トリフミン水和剤をイチゴのうどんこ病に使用する場合は、3000~5000倍に希釈して使用します。散布液量は100~300㍑/10aです。使用頻度は、収穫前日までに5回以内であれば可能です。

トリフミン水和剤は、イチゴのうどんこ病を予防する効果と、治療する効果があります。病原菌が侵入した後の散布でも病斑の拡大や胞子形成を阻止します。

アフェットフロアブル

アフェットフロアブルをイチゴのうどんこ病に使用する場合は、2000倍に希釈して使用します。散布液量は100~300㍑/10aです。使用頻度は、収穫前日までに3回以内であれば可能です。

アフェットフロアブルは、うどんこ病に対して優れた予防効果があります。発病前から発病初期の予防散布が効果的です。

シグナムWDG

シグナムWDGをイチゴのうどんこ病に使用する場合は、2000倍に希釈して使用します。散布液量は100~300㍑/10aです。使用頻度は、収穫前日までに2回以内であれば可能です。

シグナムWDGは、うどんこ病の発病前から発病初期の予防的な散布で優れた効果を示します。

農薬保管庫(鍵付き)

農薬保管庫を使うことで、安心して農薬を保管することができます。
農薬を安全かつ適切に保管するためには、キズやサビに強く、鍵のかかる農薬保管庫を利用することが望ましいです。
家庭菜園であれば、小型や中型サイズの農薬保管庫が人気です。

※薬剤使用の留意点
本記事の商品情報などは、2023年5月時点のものです。
薬剤の適用内容については変更されることがありますので、最新の薬剤情報は各メーカーの公式情報をご確認ください。

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