1.カボチャの特性
カボチャは、中南米の熱帯域の原産です。
ビタミンが豊富で食物繊維も多く、ほくほくとしていて甘く、栄養価も高い優秀な野菜です。
土を選ばず、やせ地でも栽培できます。
十分に暖かくなってから種まきをすれば、家庭菜園初心者でも、失敗しにくい野菜です。
カボチャの種まき時期は、3~4月です。
カボチャは、畑やプランターにカボチャの種や苗を植えて、家庭菜園でも育てることができる野菜なので、ぜひチャレンジしてみてください。
2.カボチャのおすすめ品種
家庭菜園でおすすめの品種としては、育てやすい「みやこ」「えびす」「栗えびす」「会津早生」「黒皮」「白菊座」「はやと」などがあります。
3.カボチャの栽培ポイント
カボチャは地域に適した品種を選んで栽培します。
ベランダなど昆虫の飛来が少ない場所では、筆などで人工授粉をして実をつけるのがコツです。
あんどん仕立てで育てる場合は、カボチャの果実全体に日が当たるように、ときどきプランターを回すと色づきが良くなります。
つるボケしないように、肥料はチッ素分が少ないものを用いましょう。
カボチャは、気温の低い時期はビニールトンネルをつくり、夜間はむけて保温して栽培すると良く育ちます。
4.カボチャの種まきの基本
カボチャの栽培は、種をポットまきして育苗して畑に植え付ける方法と、市販の苗を購入して畑に植え付ける方法があります。
カボチャの種は、大きさは大きく、色は肌色をしていて、厚みはややあり、涙型をしています。
まず、カボチャの種まきの基本からみていきましょう。
カボチャの種まきの基本は、良い種を選び、3~4月の適期にまいて覆土と水やりをすることです。
カボチャの発芽をよくするにはこれらをきちんと守る必要があります。
①良いカボチャの種を使う
カボチャの種まきをするには、まず良い種を手に入れます。
カボチャの種はホームセンターや園芸店で購入することができます。
近くで購入できない場合や、欲しい品種の種がない場合はインターネットで購入すると便利です。
購入する際は、日当たりのよい場所に陳列されていたり、古いタネは避けましょう。
カボチャの種子は寿命が決まっていますので、種袋の裏にある種まき期限も確認しておきましょう。
また、発芽率、病気への抵抗性、薬剤処理の有無なども記載されているので、チェックしておきましょう。
②カボチャの適温時期にまく
カボチャの種にはそれぞれ発芽適温がありす。
カボチャの発芽適温は一般的に25~30℃で、生育適温は20℃~28℃です。
種袋の裏に適温の記載があるので、カボチャの栽培時期に合わせて種まきをしましょう。
③カボチャの種に適切な用土を使う
カボチャの種まき用土は、「タネまき専用用土」を使用すると、発芽しやすく、育てやすいです。
タネまき専用用土は、発芽しやすいように微粒の各種用土がブレンドされており、カボチャの種まきにも良い用土です。
保水性・排水性・通気性に優れている為、カボチャの生育を安定させてくれます。
まいた種にかける土を覆土といいます。
覆土が厚すぎたり逆に薄すぎたらすると発芽しにくくなるため、覆土の厚さは、種子の性質に合った覆土の厚さにします。
カボチャは嫌光性種子ですので覆土を厚くします。
土の底面は凸凹がないように平らにすることを心がけると、発芽がそろってよく育ちます。
④きちんと水やりをする
カボチャの種をまいたら、水やりを行い、発芽するまでは暖かい環境で育てます。
種皮をかぶったまま発芽した場合は、手でそっと種皮を上に引っ張り種皮を取ります。
5.カボチャの苗づくり手順
カボチャを種から育てる場合は、3月中旬以降に種まきを行います。4月にポットに移植し、5月に畑に植え付けします。
ポット、セルトレイ、育苗箱などで育てます。
カボチャの苗づくり(ポット)
ポットまきは、発芽や発芽直後の管理がしにくい野菜に適しています。
ポットまきの手順は、以下の通りです。
①ポットまき:まき溝を作る
直径12㎝のポットに種まき用の土を入れ、土を平らにならした後に、指先で深さ1cmの窪みを2~3箇所作る。
②ポットまき:種をまく
それぞれのくぼみの中に、カボチャの種の尖った方を下向きにして一粒ずつまく。
③ポットまき:土をかける
周囲の土を寄せるようにしてくぼみを埋めて、軽く手で押さえて種と土を密着させる。
④ポットまき:水やり
ポットにカボチャの種まき後、ジョウロでたっぷりと水やりをする。
必要なら保温をしながら管理して栽培します。
発芽したら、本葉1枚の頃に生育のよい苗を1ポットに1本だけ残して間引きます。
苗は、晩霜の心配が無くなった頃に、本葉が4~5枚になったら畑に植え付けます。
カボチャの苗づくり(セルトレイ)
セルトレイは仕切りがあるため、苗を取り出しやすく、植え替えもしやすいのが特徴です。
セルトレイまきの手順は、以下の通りです。
①セルトレイまき:まき溝を作る
セルトレイに種まき用の土を入れ、土を平らにならした後に、指先で浅いくぼみをつける。
②セルトレイまき:種をまく
それぞれのくぼみの中に、カボチャの種の尖った方を下向きにして一粒ずつまく。
③セルトレイまき:土をかける
カボチャの種が隠れるように土をかぶせ、軽く手で押さえて種と土を密着させる。
④セルトレイまき:水やり
セルトレイに種まき後、ジョウロでたっぷりと水やりをする。
必要なら保温をしながら管理して栽培します
発芽したら、本葉1枚の頃に生育のよい苗を1ポットに1本だけ残して間引きます。
苗は、晩霜の心配が無くなった頃に、本葉が4~5枚になったら畑に植え付けます。
カボチャの苗づくり(育苗箱)
育苗箱にまくと、たくさん種をまくことができるため、間引きながら育てます。
育苗箱まきの手順は、以下の通りです。
①育苗箱まき:培養土を入れる
育苗箱に種まき用の土を入れ、土を平らにならす。
②育苗箱まき:種をまく
育苗箱に条間10cm、種子間隔3cmでカボチャの種をまく。
子葉が混み合わずに並ぶように、種の向きをそろえて種を横向きにまく。
③育苗箱まき:土をかける
カボチャの種が隠れるように土をかぶせ、軽く手で押さえて種と土を密着させる。
④育苗箱まき:水やり
育苗箱に種まき後、ジョウロでたっぷりと水やりをする。
必要なら保温をしながら管理して栽培します。
発芽したら、本葉1枚の頃に生育のよい苗を1ポットに1本だけ残して間引きます。
苗は、晩霜の心配が無くなった頃に、本葉が4~5枚になったら畑に植え付けます。
6.カボチャのプランター栽培
種まき用の土を3~5号のポリポットに入れ、種を2粒まきます。
温かい場所で管理し、発芽後に1本に間引き、本葉3~4枚まで育苗します。
種をまいてから約1ヶ月で本葉3枚になります。
遅霜の心配がなくなってから植え付けます。
植え付け後は、支柱栽培をすることになりますので、支柱を用意します。
7.カボチャの良い苗の条件
カボチャの苗は、良い苗と悪い苗がありますので、元気に育ちそうな良い苗を選んで栽培していきましょう。
がっちりしていて本葉3~4枚で双葉が付いているものを選びましょう。
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