ダイコンの種まきと苗づくり方法

ダイコンの種まきと苗づくり方法

1.ダイコンの特性

ダイコンの原産は地中海沿岸地方といわれ、冷涼な気候を好みますが、ほぼ一年じゅう栽培さすることが可能です。
葉は根よりさらに栄養価が高く、味噌汁に入れたり、おかゆに入れたり、炒め物にしたり色々な使い道があります。

ダイコンの種まき時期は、春まき栽培は4月~5月、秋まき栽培は8月~9月です。
ダイコンは、畑やプランターにダイコンの種や苗を植えて、家庭菜園でも育てることができる野菜なので、ぜひチャレンジしてみてください。

2.ダイコンのおすすめ品種

家庭菜園でおすすめの品種としては、「耐病総太り」「夏みの早生三号」「三太郎」「夏のきざし」などがあります。

3.ダイコンの栽培ポイント

花崗岩のようなかたい土では、「おこのみ」などの短太系品種の大根が栽培しやすいです。
また、コンテナ栽培にも根の短いミニダインが適しています。

土の中に石や、かたまりになった土があると、それに根があたってまた根になります。
また根を防ぐためには、種まき前に十分に土を耕すことが重要です。

高温期に種まきする際は、アブラムシの飛来でウイルスに侵されやすいため、シルバーマルチを敷き、穴をあけて種をまくと良い。

4.ダイコンの種まきの基本

畑での種まき

一般の野菜はタネと苗から育てることができますが、大根は移植を嫌うので、タネは直まきして育てます。
ダイコンの種は、大きさは小さく、色はこげ茶色をしていて、まん丸の形をしています。

まず、ダイコンの種まきの基本からみていきましょう。
ダイコンの種まきの基本は、良い種を選び、春まき栽培は4月~5月、秋まき栽培は8月~9月の適期にまいて覆土と水やりをすることです。
ダイコンの発芽をよくするにはこれらをきちんと守る必要があります。

①良いダイコンの種を使う

ダイコンの種まきをするには、まず良い種を手に入れます。
ダイコンの種はホームセンターや園芸店で購入することができます。
近くで購入できない場合や、欲しい品種の種がない場合はインターネットで購入すると便利です。

購入する際は、日当たりのよい場所に陳列されていたり、古いタネは避けましょう。
ダイコンの種子は寿命が決まっていますので、種袋の裏にある種まき期限も確認しておきましょう。
また、発芽率、病気への抵抗性、薬剤処理の有無なども記載されているので、チェックしておきましょう。

②ダイコンの適温時期にまく

ダイコンの種にはそれぞれ発芽適温がありす。
ダイコンの発芽適温は一般的に15~25℃で、生育適温は15~20℃です。
種袋の裏に適温の記載があるので、ダイコンの栽培時期に合わせて種まきをしましょう。

③まき穴を作り種をまく

用土はふるいでふるい、なるべく粒をそろえてまた根になるのを防ぎます。
ダイコンのタネは、株間を25~30㎝程度あけて点まきにします。
タネの間隔を広めにすると間引きが楽です。
大型品種を栽培する際も、株間を広く取ります。

空き缶などを利用すると、タネをまくくぼみの大きさ深さともに均一につけられます。
空き缶やなどを土に押し付けて、直径5㎝、深さ1㎝ほどのまき穴を作り、タネが重ならないようにして、1穴に4~5粒のタネをまきます。

まいた種にかける土を覆土といいます。
覆土が厚すぎたり逆に薄すぎたらすると発芽しにくくなるため、覆土の厚さは、種子の性質に合った覆土の厚さにします。

ダイコンは嫌光性種子ですので覆土を厚くします。
土を1㎝ほど被せてから、表面を軽く手で押さえて土と密着させます。
土の底面は凸凹がないように平らにすることを心がけると、発芽がそろってよく育ちます。

④きちんと水やりをする

ダイコンの種をまいたら、タネが水で流れないように注意し、たっぷりと水やりをします。
発芽するまでは、土が乾燥しないように水やりをします。
通常は、3~5日程度で発芽します。

5.ダイコンのプランター栽培

プランターでの種まき

プランターに、2~3cmのウォータースペースをとって培養土を入れます。

株間を20㎝程度あけて、点まきにします。
空き缶などを土に押し付けて、直径5㎝、深さ1㎝ほどのまき穴を作り、タネが重ならないようにして、1穴に4~5粒のタネをまきます。
土を1㎝ほど被せてから、表面を軽く手で押さえて土と密着させます。
タネが水で流れないように注意し、たっぷりと水やりをします。

発芽するまでは、土の表面が乾燥しないように水やりをします。
発芽後は、土の表面が乾いたら、プランターの底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをします。
プランターは、日当たりと風通しの良い場所で管理します。

6.ダイコンの良い苗の条件

ポット苗

ダイコンの苗は、良い苗と悪い苗がありますので、元気に育ちそうな良い苗を選んで栽培していきましょう。
ダイコンの間引きの際は、子葉がハート形の苗を残して栽培すると、根形がよい大根ができます。
生育初期に子葉の形が変形していて整わない苗は根形が崩れやすいので間引きましょう。

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