1.ハクサイの特性
ハクサイは、中国北部の原産で、暑さに弱く、寒さには強い野菜です。
貯蔵もでき、様々な料理にも使える野菜なので、家庭菜園でも人気の野菜です。
ハクサイの種まき時期は、8月~9月です。
ハクサイは、畑やプランターにハクサイの種や苗を植えて、家庭菜園でも育てることができる野菜なので、ぜひチャレンジしてみてください。
2.ハクサイのおすすめ品種
ハクサイのおすすめ品種は、「京都3号」「耐病六十日」「金将二号」「無双」「富風」などがあります。
3.ハクサイの栽培ポイント
ハクサイは、タネまきが遅れすぎると、結球しにくくなりますので、夏の終わりにタネまきをして晩秋から冬に収穫するのが良いでしょう。
成長初期は20度くらい、結球するころは15~18℃度くらいが良く結球するので、寒さに向かう季節がつくりやすいです。
ハクサイは春まきもできますが、発芽温度や生育温度を保つための温度管理が必要です。
肥料切れを起こした場合は結球しないので、元肥を十分に施して栽培するのがコツです。
ハクサイは、害虫の被害が多いため、寒冷紗のトンネルをかけると、病害虫の発生を抑えましょう。
また、寒冷紗は暑さ除けにもなり水切れも抑えてくれるため、管理がしやすくなります。
4.ハクサイの種まきの基本

ハクサイの栽培は、種をポットまきして育苗して畑に植え付ける方法と、市販の苗を購入して畑に植え付ける方法があります。
ハクサイの種は、大きさは小さく、色は赤黒色をしていて、まん丸の形をしています。
まず、ハクサイの種まきの基本からみていきましょう。
ハクサイの種まきの基本は、良い種を選び、8月~9月の適期にまいて覆土と水やりをすることです。
ハクサイの発芽をよくするにはこれらをきちんと守る必要があります。
①良いハクサイの種を使う
ハクサイの種まきをするには、まず良い種を手に入れます。
ハクサイの種はホームセンターや園芸店で購入することができます。
近くで購入できない場合や、欲しい品種の種がない場合はインターネットで購入すると便利です。
購入する際は、日当たりのよい場所に陳列されていたり、古いタネは避けましょう。
ハクサイの種子は寿命が決まっていますので、種袋の裏にある種まき期限も確認しておきましょう。
また、発芽率、病気への抵抗性、薬剤処理の有無なども記載されているので、チェックしておきましょう。
②ハクサイの適温時期にまく
ハクサイの種にはそれぞれ発芽適温がありす。
ハクサイの発芽適温は一般的に18~22℃で、生育適温は15~20℃です。
種袋の裏に適温の記載があるので、ハクサイの栽培時期に合わせて種まきをしましょう。
③ハクサイの種に適切な用土を使う
ハクサイの種まき用土は、「タネまき専用用土」を使用すると、発芽しやすく、育てやすいです。
タネまき専用用土は、発芽しやすいように微粒の各種用土がブレンドされており、ハクサイの種まきにも良い用土です。
保水性・排水性・通気性に優れている為、ハクサイの生育を安定させてくれます。
まいた種にかける土を覆土といいます。
覆土が厚すぎたり逆に薄すぎたらすると発芽しにくくなるため、覆土の厚さは、種子の性質に合った覆土の厚さにします。
ハクサイは嫌光性種子ですので覆土を厚くします。
土の底面は凸凹がないように平らにすることを心がけると、発芽がそろってよく育ちます。
④きちんと水やりをする
ハクサイの種をまいたら、水やりをたっぷりと行います。
⑤間引きをする
3~4日程度で発芽するので、子葉展開時に間引きを行って3~4本立ちにします。
本葉2枚になったら2本立ちにし、本葉6~7枚で1本立ちにします。間引く際には、残す株の根を傷めないように気を付けます。
2週間後に本葉4枚になったら1本立ちにして、本葉5~6枚の頃に畑に植え付けます。
5.ハクサイの苗づくり手順
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ハクサイを種から育てる場合は、8月中旬~9月上旬に作業を行います。
育苗ポット、セルトレイなどで育てます。
ハクサイの苗づくり(ポット)
ポットまきは、発芽や発芽直後の管理がしにくい野菜に適しています。
ポットまきの手順は、以下の通りです。
①ポットまき:まき溝を作る
野菜用培養土を3号ポリポット(直径9㎝)に種まき用の土を入れ、土を平らにならした後に、指先で深さ1cmの窪みを5箇所作る。
②ポットまき:種をまく
それぞれのくぼみの中に、ハクサイの種を一粒ずつまく。
③ポットまき:土をかける
周囲の土を寄せるようにしてくぼみを埋めて、軽く手で押さえて種と土を密着させる。
④ポットまき:水やり
ポットにハクサイの種まき後、ジョウロでたっぷりと水やりをする。
必要なら保温をしながら管理して栽培します。
⑤ポットまき:間引き
3~4日後に発芽しますので、本葉1枚目の頃に弱いもの2本を間引いて3本立ちにします。
1週間後に本葉2~3枚になったら2回目の間引きを行い、弱いもの1本を間引いて2本立ちにします。
2週間後に本葉4枚になったら1本立ちにして、本葉5~6枚の頃に畑に植え付けます。
ハクサイの苗づくり(セルトレイ)
セルトレイは仕切りがあるため、苗を取り出しやすく、植え替えもしやすいのが特徴です。
セルトレイまきの手順は、以下の通りです。
①セルトレイまき:まき溝を作る
セルトレイに種まき用の土を入れ、土を平らにならした後に、指先で浅いくぼみをつける。
②セルトレイまき:種をまく
それぞれのくぼみの中に、ハクサイの種を3粒ずつまく。
③セルトレイまき:土をかける
ハクサイの種が隠れるように土をかぶせ、軽く手で押さえて種と土を密着させる。
④セルトレイまき:水やり
セルトレイに種まき後、ジョウロでたっぷりと水やりをする。
必要なら保温をしながら管理して栽培します。
⑤セルトレイまき:間引き
3~4日後に発芽しますので、発芽ぞろいの頃、2本立てに間引き、本葉2~3枚の頃に1本立てにします。
本葉5~6枚の頃に畑に植え付けます。
6.ハクサイのプランター栽培

ハクサイの種まきは、直まきよりもポットまきがおすすめです。
幼苗期は害虫の被害にあいやすく、発芽が揃いにくいので管理しやすいポットまきの方が有利です。種まきの方法は、畑の場合と同じように行います。
植え付けた後は、株元の土を上から軽く押さえ、プランターの底から水が流れ出るくらいたっぷりと水をあげます。
ハクサイを栽培するプランターは、日当たりと風通しの良い場所で管理します。
7.ハクサイの良い苗の条件

ハクサイの苗は、良い苗と悪い苗がありますので、元気に育ちそうな良い苗を選んで栽培していきましょう。
本葉5~6枚で葉が元気にピンと張ったしっかりした苗を、根鉢を崩さないようにポットから取り出して植え付けます。
ハクサイは植え時の傷みによって活着が遅れると、その後の生育に影響が出ますので、傷つけないように取り扱います。
根鉢の上面と、栽培用土の表面が同じ高さになるように植えましょう。
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