空芯菜(クウシンサイ)の種まきと苗づくり方法

空芯菜(クウシンサイ)の種まきと苗づくり方法

1.空芯菜の特性

空芯菜は、熱帯アジア原産のツル性の野菜で高温多湿の環境を好み、暑さにはきわめて強い野菜です。
エンサイ、クウシンサイ、ヨウサイとも呼ばれています。
茎の中が空洞になっていて、炒め物にして食べるとシャキシャキとした歯ごたえを楽しめます。

空芯菜は、性質は強健で夏の暑さにも強く、病害虫も少ないので、家庭菜園初心者でも育てやすい野菜です。

空芯菜の種まき時期は、春から夏にかけての5~7月です。

空芯菜は、畑やプランターに空芯菜の種や苗を植えて、家庭菜園でも育てることができる野菜なので、ぜひチャレンジしてみてください。

2.空芯菜のおすすめ品種

空芯菜のおすすめ品種は、「エンツァイ」「なつサラダ」などがあります。

3.空芯菜の栽培ポイント

空芯菜は高温多湿を好み、乾燥させると育ちが悪くなるため、乾燥期には水を切らさないように注意します。

また、茎が込み合うとわき芽の発生が悪くなり、軟弱な芽しか取れなくなるため、こまめに収穫します。

次々と伸びる新芽を収穫するため、肥料切れを起こさないよう、追肥を欠かさないことも大切です。

4.空芯菜の種まきの基本

畑での種まき

空芯菜の栽培は、タネをポットまきして育苗して畑に植え付ける方法と、市販の苗を購入して畑に植え付ける方法があります。
空芯菜のタネは、大きさは中ぐらいで、色は赤茶色をしていて、いびつな丸い形をしています。

まず、空芯菜の種まきの基本からみていきましょう。
空芯菜の種まきの基本は、良いタネを選び、5~7月の適期にまいて覆土と水やりをすることです。
空芯菜の発芽をよくするにはこれらをきちんと守る必要があります。

①良い空芯菜の種を使う

空芯菜の種まきをするには、まず良い種を手に入れます。
空芯菜のタネはホームセンターや園芸店で購入することができます。
近くで購入できない場合や、欲しい品種のタネがない場合はインターネットで購入すると便利です。

購入する際は、日当たりのよい場所に陳列されていたり、古いタネは避けましょう。
空芯菜の種子は寿命が決まっていますので、種袋の裏にある種まき期限も確認しておきましょう。
また、発芽率、病気への抵抗性、薬剤処理の有無なども記載されているので、チェックしておきましょう。

②空芯菜の適温時期にまく

空芯菜の種にはそれぞれ発芽適温がありす。
空芯菜の発芽適温は一般的に20~30℃で、生育適温は25~30℃です。
種袋の裏に適温の記載があるので、空芯菜の栽培時期に合わせて種まきをしましょう。
種は硬くて発芽しにくいため、一昼夜水につけてからまくと良いです。

③空芯菜の種に適切な用土を使う

空芯菜の種まき用土は、「タネまき専用用土」を使用すると、発芽しやすく、育てやすいです。
タネまき専用用土は、発芽しやすいように微粒の各種用土がブレンドされており、空芯菜の種まきにも良い用土です。
保水性・排水性・通気性に優れている為、空芯菜の生育を安定させてくれます。

まいたタネにかける土を覆土といいます。
覆土が厚すぎたり逆に薄すぎたらすると発芽しにくくなるため、覆土の厚さは、種子の性質に合った覆土の厚さにします。

土の底面は凸凹がないように平らにすることを心がけると、発芽がそろってよく育ちます。

④きちんと水やりをする

空芯菜のタネをまいたら、ジョウロでやさしくたっぷりと水やりをします。

5.空芯菜の苗づくり手順

苗づくり(セルトレイ)

空芯菜をタネから育てる場合は、5~7月に作業を行います。
ポット、セルトレイなどで育てます。

空芯菜の苗づくり(ポット)

ポットまきは、発芽や発芽直後の管理がしにくい野菜に適しています。
ポットまきの手順は、以下の通りです。

①ポットまき:まき溝を作る

3号ポット(9㎝径)に種まき用の土を入れ、土を平らにならした後に、指先で真ん中に浅い窪みを作る。

②ポットまき:タネをまく

くぼみの中に、空芯菜のタネを2~3粒まきます。

③ポットまき:土をかける

周囲の土を寄せるようにしてくぼみを埋めて、軽く手で押さえてタネと土を密着させる。

④ポットまき:水やり

ポットに空芯菜の種まき後、ジョウロでやさしくたっぷりと水やりをします。
発芽するまでは、土の表面が乾かないように水やりをします。

⑤ポットまき:間引き・植え付け

発芽したら本葉2~3枚の頃までに1本に間引き、本葉4~5枚の頃に畑に植え付けます。

空芯菜の苗づくり(セルトレイ)

セルトレイは仕切りがあるため、苗を取り出しやすく、植え替えもしやすいのが特徴です。
セルトレイまきの手順は、以下の通りです。

①セルトレイまき:まき溝を作る

セルトレイに種まき用の土を入れ、土を平らにならした後に、指先で浅いくぼみをつける。

②セルトレイまき:タネをまく

それぞれのくぼみの中に、空芯菜のタネを2~3粒まきます。

③セルトレイまき:土をかける

空芯菜のタネが隠れるように土をかぶせ、軽く手で押さえてタネと土を密着させる。

④セルトレイまき:水やり

セルトレイに種まき後、ジョウロでたっぷりと水やりをする。

6.空芯菜のプランター栽培

プランターでの種まき

空芯菜のプランター栽培では、新しい用土を使用することをおすすめします。
プランターは、標準サイズ(深さ20㎝程度)で、2~3株植えられます。

空芯菜をタネから栽培する場合は、畑の場合と同じように育苗ポットにタネをまきます。
発芽するまでは、土の表面が乾かないように水やりをします。

コンテナの外にまで葉が広がるほど旺盛に育つため、プランターに直接タネをまく場合は、株間を広くとって点まきにします。
空芯菜は熱帯産の野菜なので、気温が十分に上がってから植え付けましょう。

7.空芯菜の良い苗の条件

ポット苗

空芯菜の苗は、良い苗と悪い苗がありますので、元気に育ちそうな良い苗を選んで栽培していきましょう。
良い空芯菜の苗には下記の特徴があります。

空芯菜の葉っぱが枯れていなく、虫食いなどもない、本葉5~6枚の緑の濃いしっかりした苗を選びます。

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