１．スイカの植え付け時期
スイカは、いつ植えるのか疑問に思っている方が多いですが、スイカは一般的に、春植えをして育てていきます。
スイカの植え付け時期は、遅霜の心配がなくなる4～5月が最適となります。
気温は25℃～30℃が適しています。
スイカは種から育てることもできますが、育苗時の温度管理が難しいので、初心者は市販の苗を購入して育てたほうが失敗が少なくすみます。
種を袋で購入すると、たくさん入っているため、育てる株数が少ない場合も苗を購入した方が楽に栽培できます。
スイカ苗は、色々な品種が販売されておりホームセンターやインターネットから簡単にを手に入れることができますので、4～5月になったら植え付けをするスイカ苗を用意しましょう。
肉の緩みが遅く、空洞果が少なく、ツルバテしないなスイカなど、色々な苗が購入できます。
２．スイカの植え付けポイント
スイカを植え付ける際には、良い苗を選んで植え付けるのがポイントです。
悪い苗を植えてしまうと、スイカ苗がうまく成長しなかったり、病害虫が発生したり、枯れてしまうリスクがあるため避けましょう。
良いスイカ苗の見分け方
以下の特徴を持つスイカ苗は、元気に育つ可能性があるので、植え付けをしていきましょう。
全体ががっしりとした印象がある苗を選ぶとよいでしょう。
①新芽が伸びている
スイカ苗の頂部に新芽が伸びていて、順調に生育している苗を選びます。
この時、成長点が傷んでいないことも確認します。
②病斑、虫食い跡がない
スイカの葉っぱや茎は、病害虫に侵されやすいので、被害のあとがない苗を選びます。
③葉の状態が良い
下葉の緑色が濃く、充実したスイカの子葉がついている苗を選びます。
④茎が太く節間が狭い
茎が太く、節間がほどよく詰まっているスイカ苗は丈夫なので、選んでいきます。
悪いスイカ苗の見分け方
以下の特徴を持つスイカ苗は、うまく育たない可能性があるので、植え付けからは外しておきましょう。
茎葉が貧弱で、全体に弱々しい印象がある苗は避けるとよいでしょう。
①スイカの茎が軟弱
スイカの茎が細く軟弱で軟らかく、ひょろひょろとしている苗は避けましょう。
②葉っぱの状態が悪い
葉が枯れていることがあるので、葉や子葉が枯れたり黄色に変色している苗は避けましょう。
葉が小さく育ちの悪い苗も避けます。
③害虫がついている
スイカ苗は、葉っぱや茎にアブラムシなどの虫がついている場合があるため、虫がついている苗は避けましょう。
④地ぎわに病根がある
鉢底からスイカの根っこが出ていると、根から苗が傷んだり、病害虫に侵されているリスクがあるため避けます。
３．植えつけに適した天気
スイカの植え付けには、適した天候があります。
スイカ苗の植えつけは、4～5月の時期に行いますが、その時期としては比較的暖かく、好天で風のない穏やかな日に植えます。
午前中に植え付けるのがよいでしょう。
午後の陽射しでスイカの根がはりやすくなるので活着がよくなります。
植えたての苗はまだ弱いので、強い雨や風は大きなストレスとなるので避けます。
４．スイカ苗の植え付け方法
いよいよスイカ苗を植え付けていきます。
植え付け時には、軍手、スコップ、ジョーロがあると便利です。
ポットにタネをまいて育苗した苗も、購入した苗も植え付け方法は基本的に同じです。
スイカの植え付け場所は、日当たりがよく、肥沃な畑が適します。
①植え穴の準備
畑やプランターの土が乾いている場合は、最初にたっぷり水やりをしておきます。
スイカの植え穴は、スコップを使い根鉢より大きめの植え穴を掘ります。
畑の場合、スイカの株間は2m～2.5mあけます。
プランターの場合、植え付け株数を1本にして株間を空けるようにします。
②根鉢を取り出す
ポットからスイカ苗を根鉢ごと取り出しやすくするために、十分灌水します。
スイカの株元を2本の指で挟み、ポットを逆さにして押し出すようにすると根鉢が取り出せます。
ポットから抜くときは根鉢を崩さないように気を付けます。
苗はできるだけ根を切らないようていねいに取り、根鉢が崩れないように植え穴に入れます。
根が切れてしまうと、スイカ苗の育ちが悪くなりますので気を付けましょう。
③スイカの苗を植える
本葉が6枚の丈夫な苗を、根鉢を崩さないようにして植え付けます。
スイカ苗は根鉢の上面が用土の高さとそろう程度の高さに植えます。
穴が深すぎて、子葉を埋めてしまうような深植えは苗がうまく成長しないので避けましょう。
スイカ苗を植え付けるときは、子葉を埋めてしまうような深植えに注意し、根鉢の上面が用土の高さと同じになるように植えます。
浅すぎると、苗が乾いて活着が悪くなり、深すぎると、腐ったり病害虫が出やすくなります。
植え終わったら、掘り出した土を寄せ、株元を軽く押さえて苗を落ち着かせます。
④水やりをする
小さな苗は、ジョウロのハス口を上に向けてやさしく水やりをします。
大きな苗は、ハス口をはずして株元にたっぷり与えます。
植えつけ後の水は、土をなじませる程度やしおれない程度で大丈夫です。
水のやりすぎはスイカの株を軟弱にし、根腐れを起こさせる原因となりますので気を付けましょう。
５．スイカ苗植え付け後の保温
スイカの定植のころはまだ夜間の温度が低いため、生育初期はホットキャップをかぶせ、保温して育てます。
ホットキャップはプラスチックのタイプがお手軽です。
使いかたは簡単です。上から苗帽子をかぶせ、針金脚をへりの孔にピッタリ差し込んだ後、へりに土を十分かけてください。
土の温湿効果とあいまって、苗に最適の環境が保たれます。
スイカの苗が成長するまでそのままかぶせておいて大丈夫です。
リブと通気孔により、気温上昇による葉焼けの心配もありません。
苗帽子を外す際は、風のない穏やかな日を選んでください。
スイカの苗がホットキャップにつかえるぐらい大きく成長したらホットキャップを外して、支柱を立てましょう。
６．スイカの支柱を立てる
スイカ苗を植え付け後、そのままにしておくと、茎が曲がって生育不良になることもあります。
スイカはつるが長く伸びます。
あんどん型の支柱を利用すると、つるの誘導がしやすいでしょう。
支柱を立てたら、紐を使って子づるを誘引しましょう。
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