１．トウガンの植え付け時期
トウガンは、いつ植えるのか疑問に思っている方が多いですが、トウガンは一般的に、春植えをして育てていきます。
トウガンの植え付け時期は、温暖な地域では4月上旬～5月上旬、寒冷地の場合は5月下旬～6月上旬が最適となります。
気温は17～30℃が適しています。
トウガンは種から育てることもできますが、育苗時の温度管理が難しいので、初心者は市販の苗を購入して育てたほうが失敗が少なくすみます。
種を袋で購入すると、たくさん入っているため、育てる株数が少ない場合も苗を購入した方が楽に栽培できます。
トウガン苗は、色々な品種が販売されておりホームセンターやインターネットから簡単にを手に入れることができますので、4～6月になったら植え付けをするトウガン苗を用意しましょう。
耐暑性にすぐれ、着果率が高く、果実の大きさがそろいやすいトウガンなど、色々な苗が購入できます。
２．トウガンの植え付けポイント
トウガンを植え付ける際には、良い苗を選んで植え付けるのがポイントです。
悪い苗を植えてしまうと、トウガン苗がうまく成長しなかったり、病害虫が発生したり、枯れてしまうリスクがあるため避けましょう。
良いトウガン苗の見分け方
以下の特徴を持つトウガン苗は、元気に育つ可能性があるので、植え付けをしていきましょう。
全体ががっしりとした印象がある苗を選ぶとよいでしょう。
①新芽が伸びている
トウガン苗の頂部に新芽が伸びていて、順調に生育している苗を選びます。
この時、成長点が傷んでいないことも確認します。
②病斑、虫食い跡がない
トウガンの葉っぱや茎は、病害虫に侵されやすいので、被害のあとがない苗を選びます。
③葉の状態が良い
下葉の緑色が濃く、充実したトウガンの子葉がついている苗を選びます。
④茎が太く節間が狭い
茎が太く、節間がほどよく詰まっているトウガン苗は丈夫なので、選んでいきます。
悪いトウガン苗の見分け方
以下の特徴を持つトウガン苗は、うまく育たない可能性があるので、植え付けからは外しておきましょう。
茎葉が貧弱で、全体に弱々しい印象がある苗は避けるとよいでしょう。
①トウガンの茎が軟弱
トウガンの茎が細く軟弱で軟らかく、ひょろひょろとしている苗は避けましょう。
②葉っぱの状態が悪い
葉が枯れていることがあるので、葉や子葉が枯れたり黄色に変色している苗は避けましょう。
葉が小さく育ちの悪い苗も避けます。
③害虫がついている
トウガン苗は、葉っぱや茎にアブラムシなどの虫がついている場合があるため、虫がついている苗は避けましょう。
④地ぎわに病根がある
鉢底からトウガンの根っこが出ていると、根から苗が傷んだり、病害虫に侵されているリスクがあるため避けます。
３．植えつけに適した天気
トウガンの植え付けには、適した天候があります。
トウガン苗の植えつけは、4～6月の時期に行いますが、その時期としては比較的暖かく、好天で風のない穏やかな日に植えます。
午前中に植え付けるのがよいでしょう。
午後の陽射しでトウガンの根がはりやすくなるので活着がよくなります。
植えたての苗はまだ弱いので、強い雨や風は大きなストレスとなるので避けます。
４．トウガン苗の植え付け方法
いよいよトウガン苗を植え付けていきます。
植え付け時には、軍手、スコップ、ジョーロがあると便利です。
ポットにタネをまいて育苗した苗も、購入した苗も植え付け方法は基本的に同じです。
トウガンの植え付け場所は、日当たりがよく、肥沃な畑が適します。
①植え穴の準備
畑やプランターの土が乾いている場合は、最初にたっぷり水やりをしておきます。
トウガンの植え穴は、スコップを使い根鉢より大きめの植え穴を掘ります。
畑の場合、トウガンの株間は80㎝あけます。
プランターの場合、1つのプランターに2株を目安とします。
②根鉢を取り出す
ポットからトウガン苗を根鉢ごと取り出しやすくするために、十分灌水します。
トウガンの株元を2本の指で挟み、ポットを逆さにして押し出すようにすると根鉢が取り出せます。
ポットから抜くときは根鉢を崩さないように気を付けます。
苗はできるだけ根を切らないようていねいに取り、根鉢が崩れないように植え穴に入れます。
根が切れてしまうと、トウガン苗の育ちが悪くなりますので気を付けましょう。
③トウガンの苗を植える
本葉が5枚前後の丈夫な苗を、根鉢を崩さないようにして植え付けます。
トウガン苗は根鉢の上面が用土の高さとそろう程度の高さに植えます。
穴が深すぎて、子葉を埋めてしまうような深植えは苗がうまく成長しないので避けましょう。
トウガン苗を植え付けるときは、子葉を埋めてしまうような深植えに注意し、根鉢の上面が用土の高さと同じになるように植えます。
浅すぎると、苗が乾いて活着が悪くなり、深すぎると、腐ったり病害虫が出やすくなります。
植え終わったら、掘り出した土を寄せ、株元を軽く押さえて苗を落ち着かせます。
④水やりをする
小さな苗は、ジョウロのハス口を上に向けてやさしく水やりをします。
大きな苗は、ハス口をはずして株元にたっぷり与えます。
トウガンは、乾燥を極度に嫌う性質があるため、水切れにならないように注意することが大切です。
プランター栽培では、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えるます。
畑の場合は保水能力があるので頻繁に水やりをする必要はありませんが、乾燥が続くようなら水を与えます。
⑤敷きわらを敷く
敷きわらを苗の周辺に敷くことで太陽の光が直接土に当たらないので、土の乾燥を防ぐことができます。
また、地温が上昇しすぎないようにする効果もあります。
使用後は土にすき込んで混ぜると、分解されて肥料になります。
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