1.スティックセニョールの追肥
スティックセニョールは、春まき栽培(2月~3月)と夏まき栽培(7月~8月)ができます。家庭菜園では、害虫の被害が少ない夏まき栽培が適しています。
スティックセニョールは、種から育てると温度管理が難しいので、栽培初心者の場合は、園芸店やホームセンターなどで苗を購入して植え付けると簡単です。ポット苗は、8月頃に販売されます。
スティックセニョールは、植え付けから約3週間後と、頂花蕾(ちょうからい)が見え始めた頃に追肥を行います。また、収穫期間中も追肥を行い、側枝の生育を促すようにします。
スティックセニョールの栽培時期
春まき栽培:種まき2月中旬~3月中旬、植え付け3月下旬~4月下旬、収穫5月上旬~6月中旬
夏まき栽培:種まき7月中旬~8月中旬、植え付け8月下旬~9月下旬、収穫11月上旬~12月中旬
スティックセニョールの追肥時期
スティックセニョールは、植え付けから約3週間後に1回目の追肥を施し、2回目は頂花蕾が見え始めた頃に施します。
春まき栽培:4月上旬~5月下旬
夏まき栽培:9月中旬~11月中旬
2.スティックセニョールに適した肥料
スティックセニョールの栽培では、元肥と追肥が必要です。
元肥用の肥料
スティックセニョールは、土づくりの段階で完熟堆肥と緩効性化成肥料を施します。
化成肥料は「8-8-8」のタイプがおすすめで、肥料の三要素(窒素・リン酸・カリ)がそれぞれ100g中に8gずつ含まれていて、どんな野菜にも使うことができるので便利です。また、臭いも少なく、粒状で取り扱いやすいという利点があります。
化成肥料や堆肥は、ホームセンターや園芸店のほか、インターネットでも購入できます。
追肥用の肥料
スティックセニョールの追肥には、即効性の固形肥料か液体肥料を使います。
『マイガーデンベジフル』『今日から野菜 野菜の肥料』『ハイポネックス原液』などがあります。
液体肥料を使用する際は、既定の希釈率や方法を守って使用するようにします。
3.スティックセニョールの追肥と土寄せ
スティックセニョールを順調に育てるためには、追肥と土寄せが重要です。
また、夏まき栽培は生育期間中に台風が発生するので、株元に土を寄せると風雨による倒伏を防ぐことができます。
畑栽培の追肥方法
畑栽培の場合は、植え付けから約3週間後に化成肥料30g/㎡を葉の広がりに合わせてまき、土の表面をほぐしながら土と肥料を軽く混ぜて株元に土寄せをします。
2回目の追肥は、頂花蕾が見え始めた頃に1回目と同じように施して株元に土寄せをします。
プランター栽培の追肥方法
プランター栽培は、植え付けから約3週間後に、1株当たり化成肥料10g程度をプランターの縁にまき、土と肥料を軽く混ぜ合わせます。
2回目の追肥は、頂花蕾が見え始めた頃に同量をプランターの縁にまき、土と肥料を軽く混ぜ合わせます。
4.スティックセニョールの生育不良
スティックセニョールの栽培は、アブラナ科野菜の連作を避け、窒素肥料の与え過ぎに注意します。
また、肥料分が不足すると花蕾の発育に影響するので、草勢を落とさないように管理します。
連作障害
スティックセニョールは連作障害を起こすため、2~3年の期間を空けるか、他の場所を選んで栽培します。連作すると、土壌中の微生物に偏りが出て生育に悪影響を及ぼし、病害虫も発生しやすくなります。
プランター栽培では、常に新しい用土を使うことをおすすめします。
肥料やけ
スティックセニョールの追肥は、株元近くを避けて離れた場所に施すようにします。株元付近は根が多く張っているので、肥料濃度が高くなると肥料やけを起こして株が枯れてしまうことがあります。また、肥料を与え過ぎないように注意します。
窒素肥料
スティックセニョールは、窒素成分が多すぎると枝葉が過繁茂になり、花蕾ができにくくなるので、窒素過多にならないように注意します。
5.スティックセニョールの追肥まとめ
スティックセニョールの追肥のポイントをまとめると以下になります。
・スティックセニョールは、生育期間が長いので定期的に追肥を施す。
・追肥は、株元近くを避けて離れた場所に施す。
・元肥には効果が長い緩効性肥料、追肥には速効性の肥料を使う。
・肥料の与え過ぎは、肥料やけ、生育不良などを引き起こす。
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