パクチー(コリアンダー)の種まきと苗づくり方法

パクチーの種まきと苗づくり方法

1.パクチーの種まき時期

パクチーの栽培は、種から育てる方法と、園芸店やホームセンターなどで苗を購入して植え付ける方法があります。
パクチーの種まき時期は、関東などの中間地では3月上旬~5月上旬が目安です。

2.パクチーのおすすめ品種

パクチーの種や苗は、『パクチー』『コリアンダー』『シャンツァイ(香菜)』などの名称で販売されています。

3.パクチーの栽培ポイント

・日当たりと水はけ、風通しのよい場所で栽培する。
・直根性のため、植え付け時に根を傷めないように注意する。
・乾燥に弱いので、土が乾いたら水やりをする。

4.パクチーの種まき(畑)

畑での種まき

パクチーの種まきは、直まき(点まきまたはすじまき)とポットまきができます。

畑栽培

直まきにする場合は、種まきの2週間前までに苦土石灰100g/㎡を施してよく耕し、1週間前に完熟堆肥2㎏/㎡、化成肥料100g/㎡を施してよく耕し、幅60㎝、高さ10~15㎝の畝を作ります。

①良い種を選ぶ

パクチーの種を購入する際は、地域にあった品種を選び、栽培適期を守るようにします。
種袋には、品種の特徴、栽培時期、栽培方法、発芽・生育適温、発芽率、有効期限などが記載されています。
種には寿命があるので、種袋の裏にある有効期限もチェックしましょう。

パクチーの種は、ホームセンターや園芸店で購入することができます。
購入する際は、直射日光の当たる場所に陳列されているものは避けましょう。
欲しい品種がない場合は、インターネットで購入すると便利です。

②適温時期に種をまく

パクチーの発芽適温は20℃前後、生育適温は15~25℃です。
発芽適温に達していないと、うまく発芽することができません。
種袋に発芽適温・生育適温の記載があるので、適期に種まきをします。

③種のまき方

パクチーの種は、硬い殻の中に2個の種子が合わさっているので殻を割って2個に分け、一晩水を漬けてからまくと発芽率が高まります。
点まきの場合は、直径5㎝、深さ1㎝ほどの窪みを作り、種を3~5粒まいて土をごく薄く被せ、手で軽く押さえて土と種を密着させ、その後たっぷりと水やりをします。発芽したら、本葉3~4枚の頃に間引いて1本立ちにします。
すじまきの場合は、深さ1㎝ほどの溝を作り、1~2㎝間隔で種をまいて土をごく薄く被せ、手で軽く押さえて土と種を密着させ、たっぷりと水やりをします。葉が触れ合うようになったら、数回に分けて間引きを行い、最終的に株間を20㎝くらいにします。

④種まき後の水やり

パクチーの種は、水、温度、酸素などの条件がそろうと吸水を始め、蓄えた養分と酸素を使って発芽します。
種をまいた後はたっぷりと水やりをし、発芽するまでの間は用土の表面が乾いたら水やりをします。

5.パクチーの苗づくり

苗づくり(セルトレイ)

パクチーは、ポリポットに種をまく方法(ポットまき)もできます。
ポットまきは温度管理や水やりが簡単で、丈夫に育った苗を選んで植え付けることができます。

苗づくり

ポットまきの手順は、以下のとおりです。
①3号ポット(直径9㎝)に種まき用土を入れる。
②指先で深さ1㎝ほどの窪みを3~4箇所作り、1粒ずつ種をまく。
③土をごく薄く被せて手で軽く押さえ、土と種を密着させる。
④種まき後に、ジョウロでたっぷりと水やりをする。
⑤本葉3~4枚の頃に間引いて1本立ちにし、本葉5~6枚の頃に植え付ける。

適切な用土を使う

ポットに種をまく場合は、種まき培養土がおすすめです。
種まき培養土は、発芽しやすいように微粒の各種用土がブレンドされています。保水性・排水性・通気性に優れているため、発芽後も安心です。

6.パクチーの種まき(プランター)

プランターは、標準タイプ(深さ20㎝以上)で4~5株、5号鉢(直径15㎝)で1株が栽培目安となります。
パクチーは連作を嫌うので、用土は新しいものを使うことをおすすめします。ホームセンターなどで野菜用培養土を購入すると、土づくりの手間が省けます。
排水性を良くするため、鉢底石をプランターの底に敷き詰めて、野菜用培養土を8分目ほど入れます。

種まき

プランターでパクチーを種から育てる場合は、直まき(点まきまたはすじまき)とポットまきができます。
種のまきかたは、畑栽培と同じ手順で行います。

植え付け

パクチーは、種から育てることができますが、栽培する株が少ないときは、市販の苗を利用すると簡単です。
ポット苗を植え付ける場合は、ポリポットよりも少し大きめの植え穴を作り、根鉢を崩さずに根鉢の肩が土の表面と同じ高さになる程度に植え付けます。
植え付け後は、株元に土を寄せて手で軽く押さえて土と根鉢を密着させ、たっぷりと水やりをします。
プランターや鉢は、日当たりと風通しの良い場所で管理します。梅雨の時期は雨の当たらない場所に移動し、夏場は直射日光が当たらないようにします。

「パクチーの種まきと苗づくり方法」を読んだあなたにおすすめの記事:



パクチーの種まきと苗づくり方法