ピーマンの植え付け方法(植え付け時期:5月)

ピーマンの植え付け方法

1.ピーマンの植え付け時期

ピーマンの植え付け時期は、関東などの中間地では5月上旬~5月下旬です。
ポットに種をまいた場合は、本葉8~10枚の頃に畑やプランターに植え付けます。
ピーマンは、育苗に時間がかかるので、市販の苗を購入すると育苗の手間が省けます。ポット苗は、ホームセンターやインターネットで購入することができます。インターネットの販売時期は限られているので、植え付け適期を確認して早めに購入するようにします。

ピーマンには、多くの種類があります。
緑色のピーマン:『京みどり』『翠玉2号』『京ひかり』『京ゆたか』『京波』『京鈴』『あきの』『ニューエース』など。
カラーピーマン:『レッドホルン』『イエローホルン』『フルーピーイエロー』『フルーピーレッド』『ワンダーベル』など。

2.ピーマンの植え付けポイント

野菜苗

ピーマンの栽培は、園芸店やホームセンターなどで苗を購入すると手軽でおすすめです。
苗を購入する場合は、病害虫の被害がなく、本葉7~8枚で、蕾か一番花がついているものがよく、葉の緑が濃くて節間が短く、茎が太くてがっしりとした苗を選びます。

良い苗の見分け方

一般的な良い苗の条件は以下のとおりです。店頭で良い苗を探すのは容易でありませんが、病虫害の有無は最低限チェックします。
①株元がしっかりしていて、茎が太く、節間がほどよく詰まっている。
②株元近くの葉の緑色が濃く、葉に厚みがある。
③新芽がよく伸びていて、勢いがある。
④葉や茎に病気の痕がなく、害虫が付着していない。

悪い苗の見分け方

悪い苗は生育不良になるので、病斑があるものや全体に弱々しいものは避けます。
①茎が細くて軟弱で、節間が長くて徒長している。
②葉が黄色く変色したり、葉が枯れている。
③葉や茎にアブラムシなどの害虫がついている。
④株元が不安定で、ぐらついている。

3.植えつけに適した天気

植え付け適期に購入した苗は、すぐに植え付けても問題ありません。苗を早めに購入した場合は、日当たりのよい場所で管理し、地温が十分に上がってから植え付けます。

ポリポットに種をまいて育苗する場合は、以下の手順で行います。
①3号ポット(直径9㎝)に種まき用土を入れる。
②指先で深さ1㎝ほどの窪みを3箇所作り、1粒ずつ種をまく。
③周りの土を被せて手で軽く押さえ、土と種を密着させる。
④種まき後に、ジョウロでたっぷりと水やりをする。
⑤発芽したら3~5枚の頃に1本に間引き、本葉8~10枚の頃に植え付ける。

4.ピーマン苗の植え付け方法

苗の植え付け

ピーマンの生育に最適な温度は、日中で25~30℃くらいです。低温時に植え付けてしまうと寒さで弱るため、気温が十分に上がってから植え付けます。
苗の植え付け方法は、購入した苗もポットで育苗した苗も同じです。
植え付け時には、園芸用ゴム手袋、スコップ、ジョウロがあると便利です。

苗の植え付け

ピーマンの苗は、風のない穏やかな日の午前中に植え付けます。植え付け直後の苗は、強い風や雨が当たると大きなストレスとなるので、天気の良い日を選んで植え付けます。
また、苗の状態をよく確認するようにします。苗の株元が傷んでいるものや葉に病気の症状があるものは除いて、生育の良い苗を植え付けます。

畑栽培の場合

日当たりと水はけの良い場所を選び、植え付けの2週間前までに苦土石灰100g/㎡を全面にまいてよく耕します。
植え付けの1週間前に、完熟堆肥2~3㎏/㎡、化成肥料100g/㎡を施してよく耕し、幅60~80㎝、高さ10~15㎝の畝を作ります。
畝にマルチフィルムを張ると、地温確保のほか、雑草防止、雨の跳ね上がりによる病気予防などが期待できます。

苗の植え付け手順

①植え付け当日になったら、畝にポリポットよりも少し大きめの植え穴を掘ります。
②ポット苗は、株元を人差し指と中指ではさんで、ポットを逆さにして手のひらに乗せ、根鉢を崩さずに取り出します。
③植え穴に根鉢を入れ、深植えにならないように植え付けます。深すぎると根が窒息状態になるので注意します。
④株元に周りの土を寄せて、手で軽く押さえて土と根鉢を密着させます。
⑤植え付けが終わったら、株元にたっぷりと水やりをします。

プランター栽培の場合

プランターは、深さ30㎝以上の大型サイズや10号鉢で1株が栽培目安となります。
ピーマンは連作を嫌うので、用土は市販の野菜用培養土を使うと手軽です。
苗の植え付けは畑の場合と同じ手順で行い、苗が根付くまでは土が乾燥しないように注意し、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。
プランターや鉢は、風の弱い日当たりの良い場所で管理します。

5.ピーマンの乾燥防止対策

仮支柱を立てた苗

ピーマンは、地温調整や乾燥防止のため、必要に応じて畝にマルチを張ります。また、畝に敷きわらを施すと雨による泥はねを抑えることができ、乾燥防止や雑草防除になります。
プランター栽培は、土の容量が限られるため土が乾燥しやすいので注意します。

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