1.ピーマンの特性
ピーマンは、中央・南がアメリカ原産でトウガラシの仲間です。
緑色の果実が熟してくると赤や黄色に色づき、熟し具合で甘みや辛みが変わります。
完熟して赤くなったカラーピーマンは栄養価も増します。
ピーマンは、長く収穫を楽しむことができます。
ピーマンの種まき時期は、3月です。
ピーマンは、畑やプランターにピーマンの種や苗を植えて、家庭菜園でも育てることができる野菜なので、ぜひチャレンジしてみてください。
2.ピーマンのおすすめ品種
ピーマンでおすすめな品種は、「京みどり」「翠玉2号」「エース」などです。
カラーピーマンでおすすめな品種は、「イエローホルン」「レッドホルン」などです。
3.ピーマンの栽培ポイント
ピーマンは、高温性の野菜なので、地温が十分に上がって1番花が開花するころに植え付けます。
日当たりのよい場所に置き、栽培期間が長いので肥料切れに注意しながら育てます。
雨に当たると落花しやすいため、直接雨に当たらないように雨除けをして育てると良いです。
ピーマンの種まきは3月中旬から可能ですが、保温管理が必要になります。
夜間は冷え込みますので、発芽するまでは25~30℃を維持し、畑やプランターに植え付けるまでの間もしっかりと温度管理を行うことが重要です。
4.ピーマンの種まきの基本
ピーマンの栽培は、種をポットまきして育苗して畑に植え付ける方法と、市販の苗を購入して畑に植え付ける方法があります。
ピーマンの種は、大きさは小さく、色は肌色をしていて、厚みはあまりなく、楕円形をしています。
まず、ピーマンの種まきの基本からみていきましょう。
ピーマンの種まきの基本は、良い種を選び、3月の適期にまいて覆土と水やりをすることです。
ピーマンの発芽をよくするにはこれらをきちんと守る必要があります。
①良いピーマンの種を使う
ピーマンの種まきをするには、まず良い種を手に入れます。
ピーマンの種はホームセンターや園芸店で購入することができます。
近くで購入できない場合や、欲しい品種の種がない場合はインターネットで購入すると便利です。
購入する際は、日当たりのよい場所に陳列されていたり、古いタネは避けましょう。
ピーマンの種子は寿命が決まっていますので、種袋の裏にある種まき期限も確認しておきましょう。
また、発芽率、病気への抵抗性、薬剤処理の有無なども記載されているので、チェックしておきましょう。
②ピーマンの適温時期にまく
ピーマンの種にはそれぞれ発芽適温がありす。
ピーマンの発芽適温は一般的に25~30℃で、生育適温は20~30℃です。
種袋の裏に適温の記載があるので、ピーマンの栽培時期に合わせて種まきをしましょう。
③ピーマンの種に適切な用土を使う
ピーマンの種まき用土は、「タネまき専用用土」を使用すると、発芽しやすく、育てやすいです。
タネまき専用用土は、発芽しやすいように微粒の各種用土がブレンドされており、ピーマンの種まきにも良い用土です。
保水性・排水性・通気性に優れている為、ピーマンの生育を安定させてくれます。
まいた種にかける土を覆土といいます。
覆土が厚すぎたり逆に薄すぎたらすると発芽しにくくなるため、覆土の厚さは、種子の性質に合った覆土の厚さにします。
ピーマンは嫌光性種子ですので覆土を厚くします。
土の底面は凸凹がないように平らにすることを心がけると、発芽がそろってよく育ちます。
④きちんと水やりをする
ピーマンの種をまいたら、水やりを行い、発芽するまでは25~30℃で保温管理します。
5.ピーマンの苗づくり手順
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ピーマンを種から育てる場合は、3月に作業を行います。
ポット、セルトレイ、育苗箱などで育てます。
ピーマンの苗づくり(ポット)
ポットまきは、発芽や発芽直後の管理がしにくい野菜に適しています。
ポットまきの手順は、以下の通りです。
①ポットまき:まき溝を作る
4号ポットに種まき用の土を入れ、土を平らにならした後に、指先で深さ1cmの窪みを3箇所作る。
②ポットまき:種をまく
それぞれのくぼみの中に、ピーマンの種を一粒ずつまく。
③ポットまき:土をかける
周囲の土を寄せるようにしてくぼみを埋めて、軽く手で押さえて種と土を密着させる。
④ポットまき:水やり
ピーマンの種まき後、ジョウロでたっぷりと水やりをする。
必要なら保温をしながら管理して栽培します。
⑤ポットまき:間引き
本葉3~6枚頃に間引いて、1ポット1株にします。
ピーマンの苗づくり(セルトレイ)
セルトレイは仕切りがあるため、苗を取り出しやすく、植え替えもしやすいのが特徴です。
セルトレイまきの手順は、以下の通りです。
①セルトレイまき:まき溝を作る
セルトレイに種まき用の土を入れ、土を平らにならした後に、指先で浅いくぼみをつける。
②セルトレイまき:種をまく
それぞれのくぼみの中に、ピーマンの種を一粒ずつまく。
③セルトレイまき:土をかける
ピーマンの種が隠れるように土をかぶせ、軽く手で押さえて種と土を密着させる。
④セルトレイまき:水やり
種まき後、ジョウロでたっぷりと水やりをする。
必要なら保温をしながら管理して栽培します。
⑤セルトレイまき:植え替え
本葉2枚になったらセルトレイから4号ポット(12㎝径)に移植し、植え付けできる大きさになるまで育てます。
ピーマンの苗づくり(育苗箱)
育苗箱にまくと、たくさん種をまくことができるため、間引きながら育てます。
育苗箱まきの手順は、以下の通りです。
①育苗箱まき:培養土を入れる
育苗箱に種まき用の土を入れ、土を平らにならす。
②育苗箱まき:種をまく
育苗箱に条間10cm、種子間隔5cmでピーマンの種をまく。
③育苗箱まき:土をかける
ピーマンの種が隠れるように土をかぶせ、軽く手で押さえて種と土を密着させる。
④育苗箱まき:水やり
種まき後、ジョウロでたっぷりと水やりをする。
必要なら保温をしながら管理して栽培します。
⑤育苗箱まき:間引き・植え替え
約5~7日で発芽しますので、密集している箇所は間引きをします。
本葉2枚になったら育苗箱から4号ポット(12㎝径)に移植し、植え付けできる大きさになるまで育てます。
6.ピーマンのプランター栽培
苗を取り出すときは、株元を2本の指で挟み、ポットを逆さにして根鉢を崩さないようにします。
プランターに根鉢より大きめの植え穴を掘り、根鉢の土が地表面から1㎝程度出るように浅植えにし、周りの土を寄せて株元を軽く押さえます。
その後、たっぷりと水やりをします。ピーマンの植え付け後は、仮支柱を立てて風の弱い日当たりのよい場所で育てるようにします。
7.ピーマンの良い苗の条件

ピーマンの苗は、良い苗と悪い苗がありますので、元気に育ちそうな良い苗を選んで栽培していきましょう。
本葉7~8枚で、がっちりとして茎が太く、1番花がついた苗を選びます。
芯葉がしっかりしていて、葉が厚くて色が濃い苗が良い苗です。
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