１．ソラマメの水やり
ソラマメの水やり頻度、水やりの時間帯、水やり時の注意点などについて疑問を持たれていませんか？
ソラマメは、関東などの中間地では11月に苗を植え付けると簡単に育てることができます。
種まきや苗の植え付け後に、毎日水をあげればよいかどうか悩んでいる方も多いと思いますので、ソラマメの水やり方法について順番に解説していきます。
２．ソラマメの栽培と水やり（畑）
ソラマメは、種から育てることもできますが、家庭菜園初心者の場合は11月に苗を植え付けると手軽に栽培することができます。
土づくり
ソラマメは連作障害を起こすので、マメ科野菜を4～5年間栽培していない場所を選びます。
日当たりと水はけの良い場所を選び、植え付けの2週間以上前に苦土石灰をまいてよく耕します。1週間前に完熟堆肥2㎏/㎡、化成肥料50g/㎡を施し、幅60㎝、高さ10～15㎝の畝を作っておきます。
植え付け
ソラマメの植え付けは、11月中旬～11月下旬に行います。
ソラマメの小苗は、本葉2～3枚の頃に耐寒性が最も高いと言われています。冬の間にしっかりと根を張って、春先になると急激に伸びて花をつけるようになります。
苗を植え付ける際は、ポリポットよりも少し大きめの植え穴を作り、根鉢を崩さずに植え付けます。
植え付け後は、株元にたっぷりと水やりを行います。
苗が根付くまで1週間ほどかかるので、この間に水切れにならないように注意します。
ソラマメは、直まきすると種が腐ってしまうことがあるので、家庭菜園ではポットに種をまいて、しっかりと苗を育ててから植え付ける方法がおすすめです。
ポットに種をまく場合は、3号ポット（直径9㎝）に培養土を入れ、種を1～2粒ずつまきます。
「おはぐろ」と呼ばれる黒いスジの部分を斜め下に向けて土に差し込み、頭が少し見えるくらいに土を被せて、たっぷりと水やりをします。
種は、水、温度、酸素などの条件がそろうと吸水を始め、蓄えた養分と酸素を使って発芽します。
種をまいた後はたっぷりと水やりをし、発芽するまでの間は、用土の表面が乾いたら水やりをします。
水やりの際は、ジョウロのハス口を上向きにしてやさしくかけてあげましょう。
ハス口のないものは、水の勢いが強すぎて土や種が水で流れてしまい、うまく育たない原因になります。
ソラマメの水やりにも使えるジョウロが買えるお店
ソラマメの水やりにジョウロを買いたい場合は、販売店をのぞいてみましょう！
お洒落でかわいいジョウロや、水がたくさん入るジョウロなどが豊富にあります。
使う頻度が高いジョウロは、いいものを選びたいですね。
家庭菜園では、「自動水やり機」も人気です。散水したい時刻や曜日などの設定ができるので、旅行で家を空けたときにもソラマメに水やりが可能なのでとても便利です。
３．ソラマメの栽培と水やり（プランター）
プランターは標準サイズで2株、10号鉢（直径30㎝）で1株が栽培目安となります。
プランターや鉢は、目詰まりを起こすと排水性や通気性が悪くなります。用土を入れる前に鉢底石などを敷いて、水と空気の通りをよくします。
ソラマメは連作を嫌うので、用土は新しいものを使うことをおすすめします。ホームセンターなどで野菜用培養土を購入すると、土づくりの手間が省けます。
市販の培養土は、排水性、保水性、通気性、保肥性に優れていますのでおすすめです。
植え付け
苗の植え付けは、畑栽培と同じように行います。
ポリポットの大きさと同じくらいの植え穴を作り、根鉢を崩さずに植え付けます。
植え付け後は、株元に土を寄せて手で軽く押さえて安定させ、株元にたっぷりと水やりを行います。
プランター栽培では土の容量が限られるため、土が乾燥しやすいので特に注意します。
プランター栽培では、土の表面が乾いたら容器の底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりすることが基本です。
十分に水やりすることによって、新鮮な水と酸素を土の中に供給することができ、二酸化炭素や有害物質を外に流し出してくれます。
４．ソラマメの高温多湿期の水やり
畑栽培では、苗が根付いた後は自然の降雨で足りるので、基本的に水やりの必要はありません。乾燥防止のために、株元に敷きワラを施す方法も効果があります。
プランター栽培では、土の表面が乾いたらプランターの底から水が流れ出るくらいたっぷりと水をあげます。
ソラマメは多湿を嫌うので、根付くまでの間はたっぷりと水を与えますが、その後は乾燥気味に育てます。冬の時期は土の様子を見ながら、暖かい時間帯に水やりを行うようにします。
花が咲き始めると水分要求量も多くなりますが、水を与え過ぎると過湿状態になって根腐れを起こすので注意します。
ソラマメに水をあげすぎているのか、足りないのかわからないときには「水やりチェッカー」を使うのが便利です。
土に挿すだけで簡単に土の中の水分量がわかります。
土壌中の有機栄養素の電解値によって計測する仕組みのため、バッテリーや電池も必要ありません。
５．ソラマメの生育障害と水やり
ソラマメは、過湿状態になると根が傷んで枯れたり、病気が発生することがあります。
生育前半は水やりを控えめにし、開花が始まったら少し多めに水を与えます。
開花してサヤができる時期は、特に水分を多く必要とするので、水切れにならないようにしっかりと水やりをします。
プランター栽培では土の容量が限られるので、乾燥に注意します。
家庭菜園で多い失敗は、水のやりすぎと肥料の与え過ぎですが、水のやりすぎに特に注意します。多湿状態になると根が酸素不足になり、水や養分が十分に吸収されなくなってしまいます。
窒素肥料が多すぎると葉が過繁茂になり、日光不足で実つきが悪くなり、害虫の発生原因にもなります。
また、冬の水やりは、日中の暖かい時間帯に与えるようにします。
６．ソラマメの病害虫と予防対策
ソラマメは立枯病にかかりやすいので、栽培時には気を付けましょう。
立枯病（たちがれびょう）
立枯病は、土の中に生息するカビによる病気で、根が侵されて生育が悪くなり、ソラマメの葉が黄色くなって株が立ったまま枯れてしまいます。
立枯病の原因は、連作や水はけが悪いことが主な原因です。同じ場所で栽培する場合は、4～5年の期間をあけ、畝を高くして栽培します。
発病した場合は、株ごと抜き取って撤去処分します。
アブラムシ
アブラムシは、4～6月に発生する体長1～4㎜ほどの害虫で、口針を刺しこんで葉や茎の汁を吸収し、モザイク病などのウイルスを媒介します。
繁殖力が非常に旺盛なため、見つけ次第駆除します。ソラマメは、茎葉の先端部分にアブラムシが群生するので、草丈が60～70㎝になったら、先端部分を60㎝の高さで摘芯します。自然派薬剤には、『ベニカマイルドスプレー』『アーリーセーフ』などがあります。
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