ソラマメの追肥と土寄せ方法

ソラマメの追肥と土寄せ方法

1.ソラマメの追肥

ソラマメの栽培は、関東地域などの中間地では種まきが10月~11月、植え付けが11月、収穫が翌年の5月~6月となります。

ソラマメは、涼しい気候を好む野菜のため、秋に種まきや植え付けをして冬越しをさせ、春に収穫する栽培方法が一般的です。
ソラマメは、春になると生育が旺盛になるので、開花した頃に追肥を施すようにします。

ソラマメの栽培時期

秋まき栽培:種まき10月中旬~11月上旬、植え付け11月中旬~11月下旬、収穫5月上旬~6月中旬

ソラマメの追肥時期

ソラマメは、開花した頃に追肥を行い、さやの肥大を促すようにします。
畑栽培:4月上旬~4月下旬頃
プランター栽培:4月上旬~4月下旬頃

2.ソラマメに適した肥料

肥料

ソラマメの栽培では、元肥と追肥が必要です。

元肥用の肥料

ソラマメは、土づくりの段階で完熟堆肥と緩効性化成肥料を施します。
化成肥料は、「8-8-8」のタイプがおすすめで、肥料の三要素(窒素・リン酸・カリ)がそれぞれ100g中に8gずつ含まれていて、どんな野菜にも使うことができるので便利です。また、臭いも少なく、粒状で取り扱いやすいという利点があります。
化成肥料や堆肥は、ホームセンターや園芸店のほか、インターネットでも購入できます。

追肥用の肥料

ソラマメの追肥には、即効性の固形肥料か液体肥料を使います。
液体肥料を使用する際は、既定の希釈率や方法を守って使用するようにします。
主な肥料として、「マイガーデンベジフル」「マイガーデン液体肥料」「ベジフル液肥」などがあります。

ソラマメの追肥におすすめの肥料

3.ソラマメの追肥と土寄せ

追肥方法

ソラマメは、肥料の与え過ぎに注意し、追肥後は株元に土を寄せて株の倒伏を防止します。

畑栽培の追肥方法

畑栽培は、開花した頃に化成肥料30g/㎡を株の周りにまきます。その後、クワなどで外側の土を浅く掘るようにして肥料に被せて株元に土を寄せます。
畑栽培では、肥料をばらまくだけでは雨や水やりで流れてしまうので、土と軽く混ぜ合わせて土を寄せます。

プランター栽培の追肥方法

プランター栽培は、開花した頃に1株当たり化成肥料5g程度を株の周りにまき、土と混ぜながら株元に土を寄せます。

4.ソラマメの生育不良

ソラマメは、連作を避けて4~5年の期間を空けるようにします。追肥は、生育の様子を見ながら施すようにします。

連作障害

ソラマメは連作障害を起こすため、同じ場所で栽培する場合は4~5年の期間を空けるか、他の場所を選んで栽培します。
連作すると、土壌中の微生物に偏りが出て生育に悪影響を及ぼし、病害虫も発生しやすくなります。
プランター栽培では、常に新しい土を使うことをおすすめします。

肥料やけ

ソラマメの追肥は、株元近くを避けて離れた場所に施すようにします。株元付近は根が多く張っているので、肥料濃度が高くなると肥料やけを起こして株が枯れてしまうことがあります。また、肥料を与え過ぎないように注意します。

窒素肥料

ソラマメのようなマメ科の植物には、根粒菌が働いて窒素を供給するので、窒素成分は少なめにします。窒素成分が多すぎると枝葉が過繁茂になり、サヤつきが悪くなるので、肥料の与え過ぎに注意します。

5.ソラマメの追肥まとめ

ソラマメの追肥のポイントをまとめると以下になります。
・ソラマメは、開花した頃に追肥を施す。
・追肥は、株元近くを避けて離れた場所に施す。
・元肥には効果が長い緩効性肥料、追肥には速効性の肥料を使う。
・肥料の与え過ぎは、肥料やけ、生育不良、病虫害の発生要因となる。

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