ズッキーニのうどんこ病はカビ(糸状菌)が原因で、5月~8月頃に発生します。
葉の裏や表に、白い粉をまぶしたような被害が出ます。
やや乾燥気味で、曇りの日が続くと発生します。
密植や茎葉の茂りすぎ、日当たりや風通しの悪い環境、窒素肥料の過剰な供給などが発生を促します。
防除策としては、適切な株間を保ち、茎葉を適宜整理し、風通しと日当たりを良くすることが重要です。
病気が進行すると、ズッキーニの収穫量にも悪影響を与えたり、株が枯れてしまうこともあるので、うどんこ病の対策や治療はしておきましょう。
園芸店・ホームセンター・インターネットなどで買える農薬をご紹介します。
ズッキーニのうどんこ病に使用できる農薬には、「トップジンM水和剤」「STダコニール1000」「ダコニール1000」などがあります。
商品を購入される場合には、商品名、使用時期、使用方法、使用量、使用回数などを確認のうえ選ぶようにします。
トップジンM水和剤
トップジンM水和剤をズッキーニのうどんこ病に使用する場合は、1500倍に希釈して使用します。散布液量は100~300㍑/10aです。使用回数は、収穫前日までに3回以内であれば可能です。
トップジンM水和剤は、既に植物体に感染した病原菌に対しても効果を発揮する、浸透移行性に優れた殺菌剤です。
STダコニール1000
STダコニール1000をズッキーニのうどんこ病に使用する場合は、1000倍に希釈して使用します。散布液量は100~300㍑/10aです。使用回数は、収穫前日までに3回以内であれば可能です。
STダコニール1000は、ズッキーニのうどんこ病を予防する効果があります。また、耐光性、耐雨性に優れ、病気から植物を守る残効性もあります。
ダコニール1000
ダコニール1000をズッキーニのうどんこ病に使用する場合は、1000倍に希釈して使用します。散布液量は100~300㍑/10aです。使用回数は、収穫前日までに3回以内であれば可能です。
ダコニール1000は、ズッキーニのうどんこ病を予防する効果があります。
アミスター20フロアブル
アミスター20フロアブルをズッキーニのうどんこ病に使用する場合は、2000倍に希釈して使用します。散布液量は100~300㍑/10aです。使用回数は、収穫前日までに4回以内であれば可能です。
アミスター20フロアブルは、病害に高い効果があり、同時防除にも最適です。
パンチョTF顆粒水和剤
パンチョTF顆粒水和剤をズッキーニのうどんこ病に使用する場合は、4000倍に希釈して使用します。散布液量は100~300㍑/10aです。使用回数は、収穫前日までに2回以内であれば可能です。
パンチョTF顆粒水和剤は、ズッキーニのうどんこ病を予防する効果と、治療する効果があります。
アフェットフロアブル
アフェットフロアブルをズッキーニのうどんこ病に使用する場合は、2000倍に希釈して使用します。散布液量は100~300㍑/10aです。使用回数は、収穫前日までに3回以内であれば可能です。
アフェットフロアブルは、うどんこ病に対して優れた予防効果があります。発病前から発病初期の予防散布が効果的です。
ベルクート水和剤
ベルクート水和剤をズッキーニのうどんこ病に使用する場合は、2000倍に希釈して使用します。散布液量は100~300㍑/10aです。使用回数は、収穫前日までに7回以内であれば可能です。
ベルクート水和剤は、多くの病害に対して優れた予防効果があり、病原菌の感染の胞子発芽、菌糸伸長、付着器、侵入糸形成などの各ステップを強く阻害することができます。
パレード20フロアブル
パレード20フロアブルをズッキーニのうどんこ病に使用する場合は、2000~4000倍に希釈して使用します。散布液量は100~300㍑/10aです。使用回数は、収穫前日までに3回以内であれば可能です。
パレード20フロアブルは、新規有効成分ピラジフルミドを配合した野菜用SDHI殺菌剤で、ズッキーニのうどんこ病に高い効果を発揮します。
農薬保管庫(鍵付き)
農薬保管庫を使うことで、安心して農薬を保管することができます。
農薬を安全かつ適切に保管するためには、キズやサビに強く、鍵のかかる農薬保管庫を利用することが望ましいです。
家庭菜園であれば、小型や中型サイズの農薬保管庫が人気です。
※薬剤使用の留意点
本記事の商品情報などは、2023年5月時点のものです。
薬剤の適用内容については変更されることがありますので、最新の薬剤情報は各メーカーの公式情報をご確認ください。
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