ゴーヤの種まきと苗づくり方法

ゴーヤの種まきと苗づくり方法

1.ゴーヤの種まき時期

ゴーヤは、熱帯アジア原産のウリ科の植物で、別名で「ニガウリ」「ツルレイシ」とも呼ばれています。
ゴーヤは、沖縄県では古くから栽培されていた野菜で、豆腐と一緒に炒める沖縄料理の「ゴーヤーチャンプルー」が有名ですが、今では「ゴーヤー」または「ゴーヤ」の名称で全国的に栽培されています。

ゴーヤの種まき適期は、関東などの中間地では4月上旬~4月下旬が目安です。
ゴーヤは病害虫にも比較的強く、家庭菜園でも作りやすい野菜です。
形が短くて太いもの、苦みの強いものや少ないものなど、いろいろな品種があります。

2.ゴーヤのおすすめ品種

ゴーヤには色々な品種がありますが、育て方はほとんど同じです。
『中長ゴーヤー』『あばしゴーヤー』『太れいし』『ゴーヤー 願寿』『島さんご』『にがにがくん』『しろにがくん』『純白ゴーヤー』『サラダゴーヤー』など。

3.ゴーヤの栽培ポイント

・遅霜の心配がなくなってから苗を植え付ける。
・支柱を立てて、ネットなどにつるを誘引する。
・親づるは本葉5~6枚の頃に摘芯し、子づるを伸ばす。

4.ゴーヤの種まき(畑)

畑での種まき

種のまき方は、「直まき」と「ポットまき」があります。

畑栽培

ゴーヤを種から育てる場合は、温度管理がしやすいポットまきがおすすめです。

①良い種を選ぶ

ゴーヤの種を購入する際は、地域にあった品種を選び、栽培適期を守るようにします。
種袋には、品種の特徴、栽培時期、栽培方法、発芽・生育適温、発芽率、有効期限などが記載されています。
種には寿命があるので、種袋の裏にある有効期限もチェックします。

ゴーヤの種は、ホームセンターや園芸店で購入することができます。
種を購入する際は、直射日光の当たる場所に陳列されているものは避けましょう。欲しい品種がない場合は、インターネットで購入すると便利です。

②適温時期に種をまく

ゴーヤのポットまきの適期は、関東などの中間地では4月上旬~4月下旬が目安です。
ゴーヤの発芽適温は25~30℃、生育適温は20~30℃です。
種袋に発芽適温・生育適温の記載があるので、適期に種まきをします。
ゴーヤは発芽適温に達していないと、うまく発芽することができません。
確実に発芽させるためには、4月以降に気温が十分に上がってから種まきをします。温度が25~30℃であれば、10日前後で発芽します。

③種のまき方

直まきにする場合は、2週間以上前に土づくりを行い、畝を立てておきます。
種まきは点まきにして、直径5㎝、深さ1㎝の穴に種が重ならないように4~5粒まきます。周りの土を被せて手で軽く押さえて土と種を密着させ、水をたっぷりやります。
種まき後は、ホットキャップをかけて保温し、発芽と生育を促します。発芽したら本葉1~2枚の頃に間引きを行い、1本立ちにします。

④適切な用土を使う

ポットに種をまく場合は、「種まき専用培養土」がおすすめです。
種まき専用培養土は、発芽しやすいように微粒の各種用土がブレンドされています。保水性・排水性・通気性に優れているため、発芽後も安心です。

⑤種まき後の水やり

ゴーヤの種をまいた後はたっぷりと水やりをし、発芽するまでの間は用土の表面が乾いたら水やりをします。
種は、水、温度、酸素などの条件がそろうと吸水を始め、蓄えた養分と酸素を使って発芽します。

⑤種まき後の水やり

ゴーヤの種をまいた後はたっぷりと水やりをし、発芽するまでの間は用土の表面が乾いたら水やりをします。
種は、水、温度、酸素などの条件がそろうと吸水を始め、蓄えた養分と酸素を使って発芽します。

5.ゴーヤの苗づくり

苗づくり(セルトレイ)

ゴーヤは、発芽適温が25~30℃と高いので、家庭菜園ではポットまきがおすすめです。ポットまきは温度管理や水やりが簡単で、発芽して丈夫に育った苗を選んで植え付けることができます。

ポットまきの手順は、以下のとおりです。
①3号ポット(直径9㎝)に種まき用土を入れる。
②指先で深さ1㎝ほどの窪みを2~3箇所作り、1粒ずつ種をまく。
③土を1㎝ほど被せて手で軽く押さえ、土と種を密着させる。
④種まき後に、ジョウロでたっぷりと水やりをする。
⑤本葉1~2枚の頃に1本に間引き、本葉3~4枚の頃に植え付ける。

6.ゴーヤの種まき(プランター)

プランターでの種まき

プランター栽培では、大型プランター(深さ30㎝以上)に1~2株、10号鉢(直径30㎝)に1株を植え付けます。
ゴーヤは連作を嫌うので、用土は新しいものを使うようにします。ホームセンターなどで野菜用培養土を購入すると、土づくりの手間が省けます。
排水性を良くするため、プランターの底に鉢底石を敷き詰めて、上部から3㎝下のところまで培養土を入れます。

種まき

ゴーヤを種から育てる場合は、ポットまきがおすすめです。
ポットまきの手順は、畑の場合と同じです。

植え付け

ポット苗を植え付ける場合は、ポリポットの大きさと同じくらいの植え穴を作り、根鉢を崩さずに根鉢の肩が土の表面と同じ高さになるように植え付けます。
植え付け後は、株元に土を寄せて手で軽く押さえて安定させ、たっぷりと水をあげます。
ゴーヤを植えたプランターや鉢は、日当たりと風通しの良い場所で管理します。

「ゴーヤの種まきと苗づくり方法」を読んだあなたにおすすめの記事:



ゴーヤの種まきと苗づくり方法