1.オクラの追肥とは?

オクラなどの作物の生育に応じて、追加で養分になる肥料を与えることを『追肥』といいます。
オクラに追肥はしたほうが良いのか、しない方が良いのか悩まれている方も多いですが、追肥は行ったほうが良いです。
オクラはカルシウムやビタミン類、カリウムを含む野菜で、成長には十分な栄養が必要です。
オクラは、きちんと栄養を与えて育てると、美味しいオクラを収穫することが可能なため、追肥は必須と言えます。
肥料の吸収は、オクラが育つにつれて大きくなっていきますので、その吸収に対応できるように肥料を切らさないように追肥することが必要です。
また、雨が降ったり、灌水することによって土壌中から栄養成分の流亡もあるため、それを補うためにも追肥が必要です。
オクラは追肥をしないと、うまく育たなくなり、食べれないオクラも出て来ると、収穫量が減ってしまいますので、きちんと追肥をしてあげましょう。
オクラは家庭菜園でも人気の野菜で、『グリーンスター』『角オクラ』『ダビデの星』『ベターファイブ』『アーリーファイブ』『平城グリーン』『丸オクラ』『エメラルド』『島オクラ』『ベニー』など色々な品種がありますが、一般的には追肥を行って育てます。
2.オクラの追肥時期はいつか?
オクラの追肥は2回以上行います。
1回目の追肥は、オクラの植え付け20日後に行います。
2回目の追肥は、株の生育状況を見ながら1回目の追肥から15~20日に1回ほど行います。
オクラは生育期間が長いので、開花が始まるころから、収穫が終わるまで肥料切れにならないよう気をつけます。
3.オクラの追肥方法

オクラの追肥は、鶏糞、カリ、硫安、草木灰、液肥、化学肥料など何を使えばいいか悩んでいる方も多いですが、オクラの追肥は『化成肥料』を使用します。
オクラに適した肥料の成分
インターネットでは『オクラに適した肥料』なども購入することができますので、こちらの肥料を使うのも良いでしょう。
オクラに適した肥料の成分比は、チッソ6、リン酸8、カリ7の割合などです。
オクラ・ナス・キュウリ・トマト・ピーマンなど、実を食する野菜専用の肥料なので、オクラ栽培にもおすすめです。
オクラの追肥におすすめの肥料
1回目の追肥方法
オクラの1回目の追肥は、植え付け20日後に行います。
畝の肩から通路にかけて、化成肥料1㎡当たり25gをばらまき、土を柔らかく起こしながら畝に盛り上げます。
2回目以降の追肥方法
オクラの2回目以降の追肥は、1回目の追肥から15~20日に1回ほど行います。
2回目も畝の肩から通路にかけて、化成肥料1㎡当たり25gをばらまき、土を柔らかく起こしながら畝に盛り上げます。
オクラの花が頂点に近いところで咲くのは、栄養不足です。
果実を若どりして、追肥を行いましょう。
4.オクラの追肥の注意点

オクラの追肥は、たくさん肥料を与えればよいというわけではありませんので、注意点に気をつけながら栽培を行いましょう。
肥料の与えすぎに注意
美味しいオクラを育てるには栄養を切らさないことが重要になりますが、美味しく育てようとして肥料を与えすぎるとオクラに害虫がつきやすくなったり、追肥を施すことによって雑草が生えやすい環境になってきます。
放置すると雑草に、オクラが育つための栄養分や水分を吸い取られてしまい、害虫も住みやすくなるため、定期的に除草するようにし、肥料の与えすぎには気をつけるようにしましょう。
窒素の量にも注意が必要です。窒素が多すぎると、葉が伸び、実がつかなくなってしまいます。
逆に窒素が少なくリン酸が多くなると、花や花房のつきは良くなりますが、生育が衰えやすくなります。
またオクラは、窒素過多の場合にうどんこ病などの病気が発生しやすいので、追肥の量に気をつけましょう。
5.オクラの栽培ポイント

オクラは、アフリカ北東部原産で、ハイビスカスの仲間です。
果実の断面は五角、多角、円形など、色々な形があります。
高温性で好光性のため、盛夏を通してよく育ち、花は降霜期まで咲き続け、観賞用としても楽しめます。
サヤの内部にはぬめりがあり、胃壁を守るムチンと、コレステロールを下げる食物繊維ペクチンが含まれており、健康にもとても良い野菜です。
オクラを栽培する際は、以下の栽培ポイントに気をつけながら育てていきましょう。
- 生育温度:寒さには弱く、低温が続くとうまく育たなくなります。
- 連作障害:オクラは連作障害を起こしますので、同じ場所に植えないようにしましょう。
- 種まき:オクラを種から育てる場合は、前日にぬるま湯か水に浸しておくのがおすすめ。
- 支柱:草丈は1m以上高く伸びるため、倒れないように支柱などの支えをおこないましょう。
- 肥料切れに注意:オクラの追肥は適切なタイミングで定期的に与える。
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