レタスの土作り方法(畑・プランター)

レタスの土作りの基本(畑・プランター)

1.レタスの土作り下準備

レタスの土作り方法は、レタスに適した栽培環境を選び、土中のゴミをきちんと処理し、好適土壌pH調整を行い、苗を植え付ける2週間以上前までに、土作りを行います。
苦土石灰や、堆肥、化成肥料を撒いて土を作ります。

家庭菜園でレタス栽培を行う場合には、事前にレタスに適した栽培環境にあった場所で土づくりをしてから始めましょう。

レタスの栽培データ
■レタスの栽培難易度:★★☆☆☆
■分類: キク科アキノノゲシ属
■原産地:地中海沿岸~中近東
■主な旬:春5月~6月、秋冬11月~12月
■栽培時期:春まき・春植え、秋まき・秋植え
春の種まき:2月~3月、植え付け:3月~4月、収穫時期:5月~6月
秋の種まき:8月~9月、植え付け:9月、収穫時期:11月~12月
■連作障害:あり(2~3年あける)
■好適土壌pH:6.0~6.5
■発芽適温:15~20℃
■生育適温:15~20℃
■土作り時期:苗を植え付ける2週間以上前

レタスに適した栽培環境

木漏れ日の半日陰

レタスは、冷涼な気候を好み、温度が高いと結球しにくい性質を持っています。
暑さに弱いため、気温が30度近くなると正常な結球はせず、腐敗株が多くなってしまいますので気をつけましょう。

高温、長日下に種まきするととう立ちしやすいので、秋まきが育てやすいです。

レタスは、酸性土壌に弱いので、あらかじめ苦土石灰をまいて土壌酸度を調整します。
乾燥と、やせ地を嫌いますので堆肥をたっぷり施すのが栽培のコツです。

日当たり

レタス栽培を行う上で、日当たりは重要です。
レタスの葉が日光を浴びて元気よく育ちそうな日当たりの良い栽培場所を選びましょう。
レタスを植えたプランターや鉢は、日当たりと風通しの良い場所で管理します。

周囲に木や建物がある場合、栽培場所が長時間日陰にならないか調べましょう。
日陰になる場合は、光合成が足りず、果菜類はうまく育たないことがあります。

また、日陰の状態にもよりますが、草丈の低い葉菜類や根菜類なら、栽培することが可能です。

土中のゴミ処理

畑の畝づくり

レタスの土づくりをする前に、土の中にゴミが混じっていないかもチェックします。

庭や畑などでは、ビニール、マルチフィルム、ガラス片、コンクリート片、金属片などが土に混ざっていることがあります。

こうしたゴミが土の中に混ざっていると、耕うん機の刃に当たってケガをしたり、絡まったりするとケガや故障の原因になりとても危険です。

また、ゴミが障害になって、レタスが成長する過程で根っこの成長に影響を及ぼす場合もありますのでこれらのゴミは、丁寧に取り除きましょう。

ネズミ・モグラ対策

庭や畑でレタスなどの作物を栽培すると、ネズミやモグラの被害にあう場合があります。
種や苗を植えた土が掘り返されて荒らされたり、野菜をかじられたりして、レタスの株が枯れる原因になることもありますので、ネズミやモグラがいる場合には対策をしましょう。

置くだけで敷地を守ってくれる「ネズミガード」や、土に埋めるだけで簡単に使用できる「モグラン」がおススメです。

ネズミガードは電池を入れてすぐに使用することができるネズミ撃退グッズです。
モグランは、電池を入れてモグラ被害のある場所に差すだけで使えます。

2.レタスの好適土壌pH調整

家庭菜園でレタスを植える際には、土のpHを調べて、栽培場所の土のpHをレタスに合わせます。

日本では酸性土壌が多いのですが、畑によっては、石灰資材の入れすぎで、アルカリ性に傾いている畑もあります。
また、pHは作物をつくるごとに変わるため、同じ畑であっても、野菜の作付け前と収穫後では、pHは異なります。

pHがレタスに合っているかどうかを調べるためには、測定キットや測定器で測ります。
土に差すだけで測れる測定器が簡単なのでおすすめです。

レタスの好適土壌pHは、6.0~6.5です。
レタスを育てる土のpHを測って、必要に応じて石灰資材を施用して調整しましょう。

3.レタスの土作り方法(畑栽培)

畑

レタスを上手に栽培するためには、土作りが重要です。
日当たりと風通しの良い場所を選んで、根が肥料やけを起こさないように、レタスの植え付けの2週間以上前までに、土作りを行います。
レタスの植え付けは3月~4月と9月なので、植え付け時期から逆算して土作りをはじめましょう。

4.苦土石灰を撒いて耕す

畑に石灰を撒く

多くの野菜は、強い酸性土壌では生育が悪くなりますので、石灰資材を施用して調整します。

石灰資材にはいくつか種類がありますが、家庭菜園で使いやすいのは「苦土石灰」です。
比較的ゆっくり効果が現れるため、障害が起きにくいうえに、確実な効果が得られるメリットがあります。
また、野菜の生長に必要な苦土の補給にもなるため、おすすめです。

レタスの植え付け場所に、苦土石灰100g/㎡を全面に撒いて、すぐに深さ20~30cmを目安に十分に耕して、土となじませます。
まいたまま放置すると、石灰がかたまり土となじまなくなり、十分な効果が得られないので注意します。

5.堆肥・化成肥料を撒いて耕す

畑の土作り

レタスの植え付け1週間前に、完熟堆肥2kg/㎡、化成肥料100g/㎡をまいて、深さ20~30cmを目安に十分に耕して、土と良くなじませます。

土は鍬で耕しても良いですが、鍬で耕すのが大変な場合は、小型の耕うん機などで耕すと便利です。
家庭菜園では、充電式のコンパクトな家庭用耕うん機が人気です。

6.畝を作る

畝を作る

土をよく混ぜたら、レタス栽培用の畝を作ります。
畝をつくる部分にロープ(さくり縄)を張って目印にすると、初心者でも容易にまっすぐな畝をつくれます。

レタスの畝立ては、幅60㎝、高さ10~15㎝の畝を作り、表面をレーキなどで平らに均します。

7.マルチシートを敷く

畑のマルチシート

レタス栽培では、畝にマルチシートを敷きます。
畝にマルチシートを張ると、地温効果を高めることができます。

マルチを敷く際は、マルチの両端を持って引き出します。
片足をマルチの端にのせて踏み、しわ、たるみを伸ばしながら、クワで土をかけてマルチを押さえて広げて敷いていきます。

マルチシートは、地温を上げるとともに、梅雨時の過剰な湿気を防ぎ、泥はねによる病気の予防にもなります。
また、土の乾燥を防ぎ、雑草防除にも効果があります。

8.レタスの土作り方法(プランター栽培)

プランター野菜

レタスをプランターで栽培する場合は、新しい用土を使用することをおすすめします。
また、市販の苗を購入して植え付けると手間が省けます。
標準サイズ(65㎝)のプランターで、3株程度植えられますので栽培していきましょう。

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