ピーマンの葉っぱが枯れるのはなぜ?原因と対策方法!

ピーマンの葉と実

1.ピーマンの葉が枯れる

枯れたピーマンの葉

今まできちんと成長していたピーマンの葉が、急に枯れてしまって、どうしたのだろうと疑問に思ったことはありませんか?

ピーマンの葉が枯れるのは育て方が悪かったのか、病気なのか、それとも寿命で枯れてしまったのか?何が原因なのか気になりますよね。

葉っぱの枯れ方も、葉が黄色になったり、茶色になったり、色々あると思いますので、今回はそんなピーマンの葉っぱが枯れてしまう原因と対策方法について見ていきたいと思います。

2.日照不足で枯れた

ピーマンは、日照不足で枯れる場合があります。日照不足が原因で枯れていないかチェックしてみましょう。

日照不足が原因かチェック
  1. ピーマンを育てている場所は日当たりが良いですか?
  2. 日照時間が十分に確保されていますか?
  3. ピーマンの葉同士が密集していませんか?
ピーマンは、日当たりを好む野菜です。実を大きく育てるためにも日当たりが必要になります。
時間帯によっては日陰ができたり、一日の中で太陽光がほとんど当たらない場所で栽培すると、十分な日照を確保できず、結果的に枯れやすくなります。

ピーマンは、できるだけ日当たりの良い場所で育てるようにしましょう。

日当たりが良い場所で育てていても、葉っぱの重なりで影ができて日照不足を引き起こし枯れることがありますので、葉が茂りすぎて重なりすぎていないか、チェックしましょう。

もし、葉が混み合っているようであれば、必要に応じて清潔なハサミで摘葉を行い、葉の量を調整しましょう。
ピーマンの葉を取ると風通しが良くなります。風通しの良さは光合成の促進にもつながり、同時に病気の発生も抑えることもできます。

3.風通しが悪くて枯れた

畑のピーマンの葉と実

ピーマンは、風通しが悪くて枯れる場合があります。風通しが原因で枯れていないかチェックしてみましょう。

風通しが原因かチェック
  1. ピーマンは風通しが良い場所で栽培していますか?
  2. ピーマンの葉同士が密集していませんか?
  3. ピーマンの茎や葉っぱは蒸れたりしていませんか?
  4. ピーマンの株同士の間に十分なスペースがありますか?
ピーマンは、風通しが悪い状態で育てると蒸れて湿気が溜まりやすくなり、枯れてしまうことがあります。
摘葉をしないでいると、枯れる以外にも、病気にかかりやすくなったり、害虫被害にも遭いやすくなったりします。

このような状態を防ぐためには、風通しを良くした状態で栽培する、葉と葉が重なり合わないよう摘葉をする、株と株の間に十分な距離をとるなどの対策をとりましょう。

4.過湿で枯れた

高温多湿期の水やり

ピーマンは、過湿で枯れる場合があります。過湿が原因で枯れていないかチェックしてみましょう。

過湿が原因かチェック
  1. ピーマンに過剰な水やりをしていませんか?
  2. ピーマンは水はけの良い状態で育てていますか?
  3. ピーマンは風通しの良い状態で育てていますか?
通常、畑でのピーマン栽培では、自然の降雨で水分を十分に得ることができますので、基本的には水やりは必要ありません。ただし、雨が数日間降らずに乾燥が続く場合には、株元や畝の通路にたっぷりと水を与えることが大切です。水やりは、朝早くか夕方に行うようにします。特に夏場の暑い時期には、気温が下がってから水やりを行うことをおすすめします。

プランターでのピーマン栽培では、土の表面が乾いたら、容器の底から水がしっかりと流れ出るくらいの量で株元に水を与えます。ピーマンは、根が浅いので水切れを起こしやすくなります。夏場は土の状態を確認して、朝と夕方の2回水やりをするようにします。

適切な水やりはピーマンの健康な成長に欠かせません。気温や湿度に合わせて水やりのタイミングを調整し、過剰な水やりを避けながら、ピーマンを栽培しましょう。

5.栄養不足で枯れた

ピーマンの病気

ピーマンは、カリウム、チッソ、リン酸の栄養不足で枯れる場合があります。栄養不足が原因で枯れていないかチェックしてみましょう。

栄養不足が原因かチェック
  1. ピーマンの葉が全体に黄化していませんか?
  2. ピーマンの下位葉がまだらに黄色していませんか?
  3. ピーマンの葉が黒っぽい緑に変色していませんか?
ピーマンは実を成長させるために多くの栄養を必要とします。カリウム不足があると、下位葉がまだらに退色して黄色になってきます。チッソ欠乏は全体に黄化してきます。
リン酸欠乏は葉色が黒っぽい緑になります。適切な施肥管理を行うことで、ピーマンの健康な成長をサポートしましょう。

6.病気で枯れた

ピーマンは、病気で枯れる場合があります。病気が原因で枯れていないかチェックしてみましょう。

病気が原因かチェック
  1. 日中にピーマンの葉がしおれていませんか?
  2. ピーマンに暗褐色の病斑は見られませんか?
  3. 葉や茎が枯れてきていませんか?
葉が枯れる症状が出るピーマンの病気には、『青枯病』や『疫病』などの病気があります。

青枯病(あおがれびょう)

青枯病は、土壌中の細菌による病気で、ピーマンの導管内で増殖するため上部に栄養分が行かなくなります。病原菌は高温下で活発化するため、日中は葉が萎れて気温が低くなる夜間に回復します。これを2~3日繰り返し、やがて株が青いまま枯れてしまいます。
夏の高温期や雨が続く多湿で発生し、連作障害で株が弱っている時も発病します。連作を避け、水はけを良くします。発病した場合は株ごと抜き取って処分します。

疫病(えきびょう)

疫病は、土壌中に生息するカビ(糸状菌)による伝染性の病気で、雨の多い梅雨時に発生しやすく、病原菌がピーマンの体内に侵入して暗褐色の病斑ができ、やがて腐敗して株全体が枯れてしまいます。連作を避け、水はけを良くし、窒素肥料の与え過ぎに注意します。発病した葉や茎は取り除いて、畑の外で処分します。

7.害虫被害で枯れた

ピーマンが枯れる原因の一つに害虫被害があります。害虫による枯れが起きていないか、以下のチェックポイントで確認しましょう。

害虫が原因かチェック
  1. ピーマンの葉に虫がついていませんか?
  2. ピーマンの下葉から枯れてきていませんか?

チャノホコリダニ

チャノホコリダニは、6月から10月にかけて雨が少ない時期に発生する害虫です。この害虫に侵されると、新しい葉がちぎれて変形することがあります。さらに、新芽や新しい葉の裏面に寄生し、植物から汁を吸うため、新しい葉が十分に成長しないなどの被害も発生します。チャノホコリダニは早期発見が非常に重要です。

アブラムシ

アブラムシは体長1~4㎜ほどの害虫で、ピーマンの新芽や葉裏などに寄生し、汁液を吸って加害します。土壌中の窒素成分が多いと発生しやすいので、窒素肥料のやりすぎに注意します。アブラムシは光るものを嫌うので、シルバーマルチを敷くと成虫の飛来を軽減できます。
アブラムシは繁殖力が非常に旺盛なため、早急に発見して捕殺するか、薬剤で駆除します。自然派薬剤には、『ベニカマイルドスプレー』『アーリーセーフ』などがあります。

このように、ピーマンの葉が枯れる原因は様々ですが、適切なケアや対策を行うことで健全な成長をサポートできます。ピーマン栽培を楽しむために、日光や風通しの確保、病害虫の早期対策などを心がけましょう。

「ピーマンの葉っぱが枯れるのはなぜ?」を読んだあなたにおすすめの記事:



ピーマンの葉と実