ゴボウの土作り方法(畑・プランター)

ゴボウの土作りの基本

1.ゴボウの土作り下準備

ゴボウの土作り方法は、ゴボウに適した栽培環境を選び、土中のゴミをきちんと処理し、好適土壌pH調整を行い、種まきの2週間以上前までに、土作りを行います。
苦土石灰や、堆肥、化成肥料を撒いて土を作ります。

家庭菜園でゴボウ栽培を行う場合には、事前にゴボウに適した栽培環境にあった場所で土づくりをしてから始めましょう。

ゴボウ(ミニゴボウ)の栽培データ
■ゴボウの栽培難易度:★★★☆☆
■分類:キク科ゴボウ属 
■原産地:ヨーロッパ、中国
■ゴボウの旬:7~10月
■栽培時期:春まき
 春の種まき:3~6月、収穫時期:7~10月
■連作障害:あり(4~5年あける)
■好適土壌pH:6.0~6.5
■発芽適温:20~25℃ 
■生育適温:20~25℃
■土作り時期:種まきの2週間以上前

ゴボウに適した栽培環境

木漏れ日の半日陰

ゴボウは、キク科ゴボウ属でヨーロッパなどが原産で、中国から薬草として伝わり、江戸時代に食用として利用されるようになりました。

ゴボウは温暖な気候を好み、夏の暑さに耐えて生育します。
耕土が深く、排水のよいところを好むので、肥沃な土を深く耕しておきます。
ゴボウのできは土質に左右されやすいので、沖積土で育てると、香り豊かで美味しいゴボウができます。

ゴボウは、酸性土壌に弱いので、あらかじめ苦土石灰をまいて土壌酸度を調整します。

日当たり

ゴボウ栽培を行う上で、日当たりは重要です。
ゴボウの葉が日光を浴びて元気よく育ちそうな日当たりの良い栽培場所を選びましょう。
ゴボウを植えたプランターや鉢は、日当たりと風通しの良い場所で管理します。

周囲に木や建物がある場合、栽培場所が長時間日陰にならないか調べましょう。
日陰になる場合は、光合成が足りず、果菜類はうまく育たないことがあります。

また、日陰の状態にもよりますが、草丈の低い葉菜類や根菜類なら、栽培することが可能です。

土中のゴミ処理

畑の畝づくり

ゴボウの土づくりをする前に、土の中にゴミが混じっていないかもチェックします。

庭や畑などでは、ビニール、マルチフィルム、ガラス片、コンクリート片、金属片などが土に混ざっていることがあります。

こうしたゴミが土の中に混ざっていると、耕うん機の刃に当たってケガをしたり、絡まったりするとケガや故障の原因になりとても危険です。

また、ゴミが障害になって、ゴボウが成長する過程で根っこの成長に影響を及ぼす場合もありますのでこれらのゴミは、丁寧に取り除きましょう。

ネズミ・モグラ対策

庭や畑でゴボウなどの作物を栽培すると、ネズミやモグラの被害にあう場合があります。
種や苗を植えた土が掘り返されて荒らされたり、野菜をかじられたりして、ゴボウの株が枯れる原因になることもありますので、ネズミやモグラがいる場合には対策をしましょう。

置くだけで敷地を守ってくれる「ネズミガード」や、土に埋めるだけで簡単に使用できる「モグラン」がおススメです。

ネズミガードは電池を入れてすぐに使用することができるネズミ撃退グッズです。
モグランは、電池を入れてモグラ被害のある場所に差すだけで使えます。

2.ゴボウの好適土壌pH調整

家庭菜園でゴボウを植える際には、土のpHを調べて、栽培場所の土のpHをゴボウに合わせます。

日本では酸性土壌が多いのですが、畑によっては、石灰資材の入れすぎで、アルカリ性に傾いている畑もあります。
また、pHは作物をつくるごとに変わるため、同じ畑であっても、野菜の作付け前と収穫後では、pHは異なります。

pHがゴボウに合っているかどうかを調べるためには、測定キットや測定器で測ります。
土に差すだけで測れる測定器が簡単なのでおすすめです。

ゴボウの好適土壌pHは、6.0~6.5です。
ゴボウを育てる土のpHを測って、必要に応じて石灰資材を施用して調整しましょう。

3.ゴボウの土作り方法(畑栽培)

畑

ゴボウを上手に栽培するためには、土作りが重要です。
日当たりと風通しの良い場所を選んで、根が肥料やけを起こさないように、ゴボウの種まきの2週間以上前までに、土作りを行います。
ゴボウの種まきは3~6月なので、種まきの時期から逆算して土作りをはじめましょう。

4.苦土石灰を撒いて耕す

畑に石灰を撒く

多くの野菜は、強い酸性土壌では生育が悪くなりますので、石灰資材を施用して調整します。

石灰資材にはいくつか種類がありますが、家庭菜園で使いやすいのは「苦土石灰」です。
比較的ゆっくり効果が現れるため、障害が起きにくいうえに、確実な効果が得られるメリットがあります。
また、野菜の生長に必要な苦土の補給にもなるため、おすすめです。

ゴボウ栽培では、事前に天地返しをするなどして、畑の表層の土と下層の土とを入れ替えて、深く耕しておくことが大切です。

ゴボウの種まき場所に、苦土石灰100~150g/㎡を全面に撒いて、長根種は70~90cm、短根種は30~50cmを目安に十分に耕して、土となじませます。
まいたまま放置すると、石灰がかたまり土となじまなくなり、十分な効果が得られないので注意します。

5.堆肥・化成肥料を撒いて耕す

畑の土作り

ゴボウの植え付け1週間前になったら、完熟堆肥2kg/㎡、化成肥料100g/㎡をまいて、長根種は70~90cm、短根種は30~50cmをを目安に十分に耕して、土と良くなじませます。

土は鍬で耕しても良いですが、鍬で耕すのが大変な場合は、小型の耕うん機などで耕すと便利です。
家庭菜園では、充電式のコンパクトな家庭用耕うん機が人気です。

6.畝を作る

畝を作る

土をよく混ぜたら、ゴボウ栽培用の畝を作ります。
畝をつくる部分にロープ(さくり縄)を張って目印にすると、初心者でも容易にまっすぐな畝をつくれます。

ゴボウの畝立ては、畝は幅60㎝、高さ15~30㎝程度にして表面を平らにします。
石や土のかたまりがあると、根が分かれる「また根」の原因になりますので、とり除くようにします。

8.ゴボウの土作り方法(プランター栽培)

プランター野菜

ゴボウをプランターや鉢植えで栽培する場合は、ゴボウのプランター栽培では、短根種のミニゴボウが適しています。
容器は、深型(30㎝以上)のものを用意します。
ゴボウ栽培の土は市販の培養土を利用すると便利です。鉢底石を敷き詰めて、土は8分目くらい入れてウオータースペースを作って栽培します。

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