ショウガ(生姜)の追肥と土寄せ方法

ショウガの追肥(追肥のやり方・時期・回数量)

1.ショウガの追肥

追肥とは何か?

ショウガは、病害虫の被害が少なく栽培しやすい野菜の一つです。
ショウガは、生長に合わせて「葉ショウガ」や「根ショウガ」を収穫することができます。

関東などの中間地では、4月~5月に種ショウガを植え付けると、約3か月後に葉ショウガ、約6か月後に根ショウガを収穫することができます。
ショウガは生育期間が長いので、定期的な追肥と土寄せを行い、霜が降りる前に根ショウガを収穫します。

ショウガの栽培時期

春植え:種ショウガの植え付け:4月下旬~5月中旬、葉ショウガの収穫:7月下旬~8月中旬、根ショウガの収穫:10月下旬~11月上旬

ショウガの追肥時期

畑栽培、プランター栽培とも、草丈15㎝の頃に1回目の追肥を行い、草丈30㎝の頃に2回目の追肥を行います。
1回目の追肥:6月上旬~6月下旬
2回目の追肥:8月上旬~8月中旬

2.ショウガに適した肥料

肥料

ショウガの栽培では、元肥と定期的な追肥が必要です。

元肥用の肥料

ショウガは、土づくりの段階で完熟堆肥と緩効性化成肥料を施します。
化成肥料は「8-8-8」のタイプがおすすめで、肥料の三要素(窒素・リン酸・カリ)がそれぞれ100g中に8gずつ含まれていて、どんな野菜にも使うことができるので便利です。また、臭いも少なく、粒状で取り扱いやすいという利点があります。
化成肥料や堆肥は、ホームセンターや園芸店のほか、インターネットでも購入できます。

追肥用の肥料

ショウガの追肥には、速効性の固形肥料か液体肥料を使います。
『マイガーデンベジフル』『アイリスオーヤマ 肥料 有機入り 化成肥料8-8-8』などがあります。
液体肥料を使用する際は、既定の希釈率や方法を守って使用するようにします。

ショウガの追肥におすすめの肥料

3.ショウガの追肥と土寄せ

追肥方法

ショウガを順調に育てるためには、定期的な追肥が必要です。
また、ショウガの生長に合わせて株元に土寄せや増し土を行い、ショウガが地表に露出しないように管理します。
畑栽培、プランター栽培とも、草丈15㎝の頃に1回目の追肥を行い、草丈30㎝の頃に2回目の追肥を行います。

畑栽培の追肥方法

畑栽培は、化成肥料30g/㎡を株の周囲にまき、土の表面をほぐして土と肥料を軽く混ぜて株元に土寄せをします。

プランター栽培の追肥方法

プランター栽培は、1株当たり化成肥料5g程度を株の周囲にまき、土の表面をほぐして土と肥料を軽く混ぜて株元に土寄せをします。

4.ショウガの生育不良

ショウガは、生育適温が25~30℃で寒さに弱いため、種ショウガは地温が15℃以上になってから植え付けるようにします。
また、連作を避け、梅雨明け後は土が乾燥しないように注意し、乾燥防止のため株元に敷きわらを施します。

連作障害

ショウガは連作障害を起こすので、4~5年の期間を空けるか、他の場所を選んで栽培します。連作すると、土壌中の微生物に偏りが出て生育に悪影響を及ぼし、根茎腐敗病などの病気も発生しやすくなります。
プランター栽培では、常に新しい用土を使うようにします。

根茎腐敗病(こんけいふはいびょう)
根茎腐敗病は、ショウガの根茎や地際部が腐敗していく病気で、原因は土壌に発生するカビです。病気が進行すると葉が黄化し、根茎は軟化腐敗します。
多雨の年に発生しやすいので畑の排水を良くします。連作を避け、病気のない種ショウガを使うことも重要です。
発病した株は、周りの数株とともに早急に抜き取り撤去処分します。

5.ショウガの追肥まとめ

ショウガの追肥のポイントをまとめると以下になります。
・ショウガは、生育期間が長いので定期的に追肥を施す。
・追肥と同時に株元に土寄せを行い、根茎の肥大を促す。
・追肥は、株元近くを避けて離れた場所に施す。
・元肥には効果が長い緩効性肥料、追肥には速効性の肥料を使う。

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