1.トマトの追肥とは何ですか?

トマトなどの作物の生育に応じて、追加で養分になる肥料を与えることを『追肥』といいます。
トマトに追肥はしたほうが良いのか、しない方が良いのか悩まれている方も多いですが、追肥は行ったほうが良いです。
トマトはビタミンCに加え、リコピンも含む野菜で、成長には十分な栄養が必要です。
トマトは、きちんと栄養を与えて育てると、大きくて美味しいトマトを収穫することが可能なため、追肥は必須と言えます。
肥料の吸収は、トマトが育つにつれて大きくなっていきますので、その吸収に対応できるように肥料を切らさないように追肥することが必要です。
また、雨が降ったり、灌水することによって土壌中から栄養成分の流亡もあるため、それを補うためにも追肥が必要です。
トマトは追肥をしないと、小さなトマトしか収穫できなくなり、食べれないトマトも出て来ると、収穫量が減ってしまいますので、きちんと追肥をしてあげましょう。
2.トマトの追肥時期はいつか?
トマトの追肥はの追肥は2~3週間ごとに2~3回行います。
1回目の追肥は、トマトの実がつき始めたら追肥を行います。
第1段目の果実がピンポン玉ぐらいの大きさになったら、1回目の追肥を行いましょう。
追肥のポイントとしては、1回目の追肥は一番果が肥大してから与えることです。
早く追肥をしすぎると過繁茂になりやすいので気をつけましょう。
2回目の追肥は、第三花房の果実が直径5~6cmぐらいに肥大したころに行いましょう。
3回目以降の追肥は、株の生育状況を見ながら約2週間おきに追肥を行い、草勢を保ちます。
3.トマトの追肥方法

トマトの追肥は、鶏糞、カリ、硫安、草木灰、液肥、化学肥料など何を使えばいいか悩んでいる方も多いですが、トマトの追肥は『化成肥料』を使用します。
油かすや魚かすなどの有機質肥料を使っても大丈夫です。
トマトに適した肥料の成分
インターネットでは『トマトに適した肥料』なども購入することができますので、こちらの肥料を使うのも良いでしょう。
トマトに適した肥料の成分比は、チッ素(N)-5 リン酸(P)-7 カリ(K)-5の割合などです。
有機質をたっぷり配合したトマト・ナス・トマトなどの実もの野菜の肥料は、元肥・追肥に使うことができます。
三つのリン酸(過燐酸石灰・有機りん酸・ようりん)でりん酸不足が解消し、トマトの実付きがアップします。
トマトの追肥におすすめの肥料
1回目の追肥方法
トマトの1回目の追肥は、マルチをめくって、株元から30㎝ほど離れた通路側に化成肥料を1㎡当たり50g程度まいて、軽く土と混ぜ合わせて株元に土を寄せます。
油かすや魚かすなどを使う際は、1株あたり1握りず施して軽くすき込み、根元に土を寄せます。
2回目以降の追肥方法
2回目以降の追肥も1回目と同じように行います。
ただし、肥料が多いと、葉や茎だけが成長し、つるぼけを起こしやすくなります。窒素の量にも注意が必要です。窒素が多すぎると、葉が伸び、実がつかなくなってしまいます。逆に窒素が少なくリン酸が多くなると、花や花房のつきは良くなりますが、生育が衰えやすくなりますので気をつけましょう。
プランター栽培の追肥
プランター栽培のトマトの追肥は、株の周りに化成肥料を約15~20gまいて、土と軽く混ぜ合わせて株元に寄せます。
4.トマトの追肥の注意点

トマトの追肥は、たくさん肥料を与えればよいというわけではありませんので、注意点に気をつけながら栽培を行いましょう。
肥料の与えすぎに注意
みずみずしく大きなトマトを育てるには栄養を切らさないことが重要になりますが、大きく育てようとして肥料を与えすぎるとトマトに害虫がつきやすくなったり、追肥を施すことによって雑草が生えやすい環境になってきます。
放置すると雑草に、トマトが育つための栄養分や水分を吸い取られてしまい、害虫も住みやすくなるため、定期的に除草するようにし、肥料の与えすぎには気をつけるようにしましょう。
またトマトは、窒素過多の場合にうどんこ病などの病気が発生しやすいので、追肥の量に気をつけましょう。
5.トマトの栽培ポイント

トマトは、果実の大きさや、色が違う様々な品種が存在します。
春から夏に作りやすい野菜で、家庭菜園でも最も人気の高い野菜です。
トマトを栽培する際は、以下の栽培ポイントに気をつけながら育てていきましょう。
- 生育温度:25~30℃で生育しましょう。32℃以上になると着果不良になりやすいです。
- 日光:トマトは強い光を好みます。日照不足にならないように気をつけましょう。
- 水分:苗を植えた後の約2週間は水やりをします。根付いた後は、土がひどく乾燥しない限り、水やりの必要はありません。
- わき芽:わき芽を定期的に摘み取る。
- 肥料切れに注意:トマトの追肥は適切なタイミングで定期的に与える。
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