■目次

１．ナスの葉が枯れる

今まできちんと成長していたナスの葉が、急に枯れてしまって、どうしたのだろうと疑問に思ったことはありませんか？

ナスの葉が枯れるのは育て方が悪かったのか、病気なのか、それとも寿命で枯れてしまったのか？何が原因なのか気になりますよね。

葉っぱの枯れ方も、葉が黄色になったり、茶色になったり、色々あると思いますので、今回はそんなナスの葉っぱが枯れてしまう原因と対策方法について見ていきたいと思います。

２．日照不足で枯れた

ナスは、日照不足で枯れる場合があります。日照不足が原因で枯れていないかチェックしてみましょう。

日照不足が原因かチェック

ナスを育てている場所は日当たりが良いですか？
日照時間が十分に確保されていますか？
ナスの葉同士が密集していませんか？

ナスは、日当たりを好む野菜です。実を大きく育てるためにも日当たりが必要になります。
時間によって日陰になったり、太陽の光が1日に少ししか当たらないような場所で育てていると日照不足が起こり、枯れやすくなります。

ナスは、できるだけ日当たりの良い場所で育てるようにしましょう。

日当たりが良い場所で育てていても、葉っぱの重なりで影ができて日照不足を引き起こし枯れることがありますので、葉が茂りすぎて重なりすぎていないか、チェックしましょう。

もし、葉が混み合っているようであれば、必要に応じて清潔なハサミで摘葉を行い、葉の量を調整しましょう。
ナスの葉を取ると風通しが良くなります。風通しの良さは光合成の促進にもつながり、同時に病気の発生も抑えることもできます。

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３．風通しが悪くて枯れた

ナスは、風通しが悪くて枯れる場合があります。風通しが原因で枯れていないかチェックしてみましょう。

風通しが原因かチェック

ナスは風通しが良い場所で栽培していますか？
ナスの葉同士が密集していませんか？
ナスの茎や葉っぱは蒸れたりしていませんか？
ナスの株同士の間に十分なスペースがありますか？

ナスは、風通しが悪い状態で育てると蒸れて湿気が溜まりやすくなり、枯れてしまうことがあります。
摘葉をしないでいると、枯れる以外にも、病気にかかりやすくなったり、害虫被害にも遭いやすくなったりします。

このような状態を防ぐためには、風通しを良くした状態で栽培する、葉と葉が重なり合わないよう摘葉をする、株と株の間に十分な距離をとるなどの対策をとりましょう。

４．過湿で枯れた

ナスは、過湿で枯れる場合があります。過湿が原因で枯れていないかチェックしてみましょう。

過湿が原因かチェック

ナスに過剰な水やりをしていませんか？
ナスは水はけの良い状態で育てていますか？
ナスは風通しの良い状態で育てていますか？

ナスは湿度が高い環境を好む植物ですが、過度な湿度や過湿の状態は根や葉の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

ナスのプランターや鉢植え栽培では、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。ただし、土の表面が常に湿っていると、窒息状態となって根が呼吸できなくなるので注意が必要です。

５．カリウム不足で枯れた

ナスは、カリウム不足で枯れる場合があります。カリウム不足が原因で枯れていないかチェックしてみましょう。

カリウム不足が原因かチェック

ナスの葉が黄色く変色していませんか？
ナスの葉に白い斑点や斑紋が見られませんか？
ナスの施肥は適切に行われていますか？

ナスは実を成長させるために多くのカリウムを必要とします。カリウム不足があると、葉の黄色化や白斑が生じることがあります。黄色化は葉の縁から始まり、広がって最終的に落葉することがあります。白斑は不規則な白い斑点で、増えていくことがあります。

カリウム不足が早い段階では下葉から症状が現れますが、肥大期には実の近くの葉にも現れることがあります。適切な施肥管理を行うことで、ナスの健康な成長をサポートしましょう。

６．病気で枯れた

ナスは、病気で枯れる場合があります。病気が原因で枯れていないかチェックしてみましょう。

病気が原因かチェック

日中にナスの葉がしおれていませんか？
ナスの葉に淡褐色の斑点や斑紋が見られませんか？
葉や枝が枯れてきていませんか？

葉が枯れる症状が出るナスの病気には、『青枯病』や『褐斑病』『半身萎凋病』などの病気があります。

青枯病（あおがれびょう）

土壌中の細菌によって引き起こされる病気で、茎の導管内で増殖し、上部に栄養分が行かなくなることがあります。この病気の特徴は、日中に葉が萎れ、夜間に回復することです。連日の繰り返しで株全体が枯れることもあります。高温多湿な環境で発病しやすく、連作障害も影響します。連作を避け、水はけを良くすることが大切です。感染が確認された場合は、株ごと取り除いて処分します。

褐斑病（かっぱんびょう）

カビが原因の病気で、葉の表面に淡褐色の斑点が現れ、次第に広がり葉が枯れます。連作を避け、適切な肥料管理を行うことが予防に役立ちます。感染部分が広がった場合は、被害の広がりを防ぐために葉や株を取り除いてください。

半身萎凋病（はんしんいちょうびょう）

土壌中の病原菌による病気で、根から侵入して繁殖します。片側だけが枯れるという特徴があり、やがて株全体が萎凋し枯れてしまいます。同じナス科の植物を連続して植えることを避け、感染が広がった場合は株を取り除きましょう。

７．害虫被害で枯れた

ナスが枯れる原因の一つに害虫被害があります。害虫による枯れが起きていないか、以下のチェックポイントで確認しましょう。

害虫が原因かチェック

ナスの葉裏に赤いダニがいませんか？
ナスの葉がカスリ状の白い小斑点になっていませんか？

ハダニ

ハダニは、体長が約0.5㎜程度の小さなクモの仲間で、ナスの葉の裏に潜んで葉の吸汁を行います。吸汁されると葉にはカスリ状の白い小斑点が現れ、多発すると葉に無数の白い斑点が広がり、葉が次第に枯れてしまいます。

ハダニは特に梅雨明け後に急激に増殖することがあります。そのため、入梅前にはポリマルチを敷き、わらを取り替えることで対策を講じることができます。また、夏期には適度に水やりを行い、ナスの摘葉や摘芯を適宜行うことで風通しを確保しましょう。発生初期の段階では「アーリーセーフ」などの薬剤を使用することも有効です。

このように、ナスの葉が枯れる原因は様々ですが、適切なケアや対策を行うことで健全な成長をサポートできます。ナス栽培を楽しむために、日光や風通しの確保、病害虫の早期対策などを心がけましょう。